西表島 マヤグスクの滝に行ってきた

記事に広告が含まれています。

久しぶりにプライベートで西表島のジャングルを歩いてきました。

これまでにプライベートやガイドで西表のジャングル縦断とかは何回も歩いているのですが、マヤグスクの滝だけは行ったことがなかったので、この機会に行ってみる事にしました。

西表島の現地ツアーでは25,000円程度+観光船(2,200円)の代金がかかります。なかなか高額ですが、個人で行くとどんなもんでしょうか?

スポンサーリンク

マヤグスクの滝とは

西表島の滝ツアーの中で最難関と呼ばれています。いい現地ツアーのお値段を考えると、それだけの価値があるのかな〜って考えてしまいますが。

マヤグスクの滝の位置

浦内川の観光遊覧船を降りて、マリウド&カンピレーの滝の遊歩道を40分ほど奥へ登っていきます。そうすると、遊歩道から整備状態の悪い横断道へ。その横断道を1時間半ほど登ると、イタジキ川の渡渉ポイントへ。渡渉ポイントからさらに30分ほどイタジキ川を登れば、マヤグスクの滝。絶景です!

どうしてマヤグスクの滝は難易度が高いと言われるのか?

マヤグスクの滝へ行くには、正直それほど困難な道はありません。整備状態はいいとは言えませんが、これ以上の悪路はいっぱい知っています。歩行時間も往復で5時間程度です。

あれ?? どうしてだ??

それは、マヤグスクの滝への登り口である軍艦岩へは、観光遊覧船を使わないといけないからです。。。ということは遊覧船の運行時間に大きく影響を受けることとなります。

遊覧船の始発は9:30で、軍艦岩を出発できるのは10:00。軍艦岩発の最終遊覧船は16:00。ということで6時間しかないんです。歩くのが5時間弱、休憩など入れていると時間に余裕がないのがわかります。

そこで道を間違えたりすると、、、、大変ですね。携帯はどのキャリアも圏外です。

マヤグスクの滝の魅力

島の大半がジャングルに覆われた西表島、その最深部にある滝に行くのですから、冒険心をそそられます(笑)

そして、その奥に人が来るのを待っていたかのような雰囲気の滝が存在します。階段状なので、滝の上部まで登ることができます。更にその奥にも滝があり、別世界に入ったかのように感じます。

マヤグスクの滝の注意点

最大の注意点は船の時間です。上記で書いているとおりですね。その他は、通常の登山の注意点と異なります。

熱中症対策

まず、気温が高く湿度も高い。大量の汗をかく可能性が高いです。熱中症への配慮が欠かせません。多くの水分とミネラルを補給しないといけません。また、時間がないからとオーバーペースにならないように気をつける必要があります。

ヤマビル対策

西表島のジャングルにはヤマビルがいます。本州のヒルほどしつこくもないのですが、血を吸われて嬉しい人はいないでしょう。ヒル避けの持参を勧めます。

石垣島からのプランは要注意

マヤグスクの滝は石垣島から日帰りで往復できます。しかし、マヤグスクの滝を登るのに起点となる西表島の上原港は高速船の欠航率が高いです。特に冬場は北風の影響をモロに受けて欠航します。船が予定通り運行されないと、日帰りは無理です。冬〜春の場合は西表に滞在するのが無難かと思います。

現地ツアーについて考える

最近、このサイトの影響が大きくなり、思ったことをダイレクトに書かないほうがいいと思うことも出てきました。変に解釈されて広がっても困ります。でも、大切だと思うことは書かなきゃね!

ココから書くのは、マヤグスクの滝ではなく西表のガイド全般に言えることです。

毎日のように同じコースを案内していたら、心がこもりますか? やっつけ仕事になりませんか? ということなんですね。
最初は感動しながらガイドをしていても、感覚が麻痺することも。某有名滝の案内ではサンダルのガイドを見たりします。緊張感もなくなり、安全感覚など色んな面で麻痺しているのかな?

すごく頑張っているガイドさんもいます。しかしそんなガイドさんより、WEBが上手な業者さんの方がお客を集めてしまうという事実。で、ガイドの質は。。。という業者さんがあります。あんまり書くと、よそ者がって言われちゃうので(汗)

良くも悪くも離島は閉鎖的です。だから文化が残って面白いんだけど。

ツアーを選ぶなら、「私が行きます!」というようにガイドの名前がしっかり出ている所を選びましょう。雇われガイドとオーナーガイドではモチベーションも違って当然です。 検索の順位やWEB綺麗さとガイドの信頼性はリンクしません。 でもこんな事書くと、自分のサイトを否定しているような気持ちにもなる(笑) 頑張ってこのサイト一人でガイドの合間に構築&運営していますからね。

そこそこの登山経験や沢登り経験のがある方なら、技術や体力は余裕です。時間の問題だけなので、朝イチのチャーター便を頼んで利用したら問題なく歩けると思います。

西表島 マヤグスクの滝の装備

持っていった装備

レインウェア 
きっと必要ないです。雨が降っても濡れたほうがいい。でも持っていないと気持ち悪いんですよね。

トレッキングシューズ
サワタビと悩みましたが、結局トレッキングシューズを選択。速歩きしたい時は、底のしっかりした靴の方がいいです。そして疲れにくい。岩場を越えたり、滝を登ったりする時はサワタビの方がいいと思います。現地のガイドはサワタビです。レンタルすることを考えるとサワタビの方が安くてメンテナンスも簡単でいいと思います。でもレスキューの可能性がある場合はトレッキングシューズがベター。

ザック
デイパックで十分

レスキュー用具
個人なので、ファイントラックのゴージュバックとスリングやカラビナ数個、ソロツェルト

ファーストエイド
一応ね。ヒル避けが欲しい!

水分
水1500mmとスポーツドリンク500mm。蒸し暑いから多めに。結構飲みました!

ウェア
登山用の速乾性とタオル。蒸し暑いので帽子よりタオルを巻いたほうがいい。

アクションカム
GoProからDJIのOSMO ACTIONに乗り換えました!なかなかいいよ!

一眼レフ
OMD M1 MK2 要らないです。重たいだけでした(笑)

GPS
ガーミンのフェニクス5X

マヤグスクの滝を登ってきた

実際に歩いた記録です。

マヤグスクの滝のスケジュール

石垣港(8:30)〜上原港(9:25/9:40)=浦内川観光船(9:50/10:00)〜軍艦岩(10:35/10:40)…マリウドの滝展望台(10:50)…カンピレーの滝(11:20)…横断道入口(11:25)…イタジキ川出合い(12:25)…マヤグスクの滝(12:45/13:45)…カンピレーの滝…軍艦岩(15:50/16:05)〜浦内川観光船(16:25)

このスケジュールは、一般の方にはあまりおすすめできません石垣島発8:30からの高速船に合わせた遊覧船に乗っています。足が速くないと時間切れになる可能性が高いです!!私はガイドなので、本気で歩いている時は速いし、何かを観察している時はゆっくりです。時間は参考にしないでください。
※ちなみに1時間早い石垣島からの船であれば、浦内川発9:30の始発に間に合う事ができます。可能な限り、西表島に泊まり、10,000円を遊覧船に支払い、朝早いチャーター便を使うことを勧めます。

浦内川ジャングルクルーズ
人々を寄せ付けない亜熱帯の森が大半を占める西表島。そんな中に簡単に入ってゆけるのがジャングルクルーズです。満潮時には8km上流まで海水が上がってくることから海水、淡水、汽水域の動植物が混ざり合い、生態系豊かな自然をつくりあげています。心地よ

マヤグスクの滝まで

マヤグスクの滝へ行く方は川の説明なんていいから、早く軍艦岩に着きたいって思うかもしれません。しかし、観光遊覧船ですからね〜、きちんと浦内川や西表島の説明をしてくれます。
30分程度で到着です。

これから向かう上流方面

カンピレー&マリウドの滝方面の散策路を進みます。
マリウドの滝の展望台へちょっと寄り道

カンピレーの滝

ここから少し奥へ行くと、いよいよ横断道の入口

看板もあります

正直、横断道の入口周辺はわざと整備状況を悪くしていると思います。整備をちゃんとしていると、「簡単そうじゃん」っていう観光客も出てきそうなので、賢明な措置。少し行くと歩きやすくなります。

この先は、写真撮ってもつまらないようなジャングルが続きます。時にはぬかるみに入って進むことも。避けたりしていると時間がかかるし、最終的にはどうせ濡れちゃうんで。躊躇せず進むのが吉!
ピンク色のテープがこれでもかってくらい付いています。ちゃんとした登山者なら迷うわけない(笑) もう少し減らしてルートファインディングの楽しみがあってもいいと思うくらい。

イタジキ川の合流ポイントへ。縦断する時は川を渡って進みますが、今回は遡ります。
ネットにはイタジキ川の右岸を進むなんて記載があったりしますが、実際は左岸です。きっと川の右岸と左岸がわからない方の情報です。。。川の右岸と左岸は川の流れから見て右か左かです。遡る場合は進行右側は左岸になります。

だんだん道が悪くなります。というか、岩を越えたりするポイントが増えてきます。滝は見えるのですか、意外に時間がかかります。

そして滝に到着です!!

マヤグスクの滝

マヤグスクの滝に到着しました! 写真を撮るよりも最初にしたのは滝の水に打たれること!!
覚悟はしていましたが、ジャングルの中は風も吹かずかなり暑かったです。

滝に打たれ、オーバーヒート寸前の体が冷えてくる気持ちよさは、今でも忘れられません(*^_^*)

しばらく打たれ、体温を落としてから木陰で昼食
一眼を持ってきていましたが、活躍したのはシャッタースピードを落として撮った、これくらい。ココは完全にアクションカムが向いています。

この後は、滝に登ります。

階段状なので、非常に簡単に登ることができます。最高に気持ちいいです!!!

マヤグスクの滝最深部

簡単な沢登り的な感じで奥へ。滝の水量が多いと帰れなくなる可能性もあるので、慎重に判断しましょう。

上りきるとジャングルを見下ろせます。充実感ありますね。

お楽しみはこれからです!
振り返ると広大な石のテラスと奥に渓谷

もっと奥まで行っちゃいましょう(*^^*)

狭い谷になっているので、太陽が差し込まずとっても涼しいです
見上げるとココが西表だと実感する植物の影

更に泳いで奥まで

奥の滝の裏に入ってみる。いつまでもここにいられるような気がしました。

そして、来た道を16:00に間に合うように引き返します。私は13:45に出発。
途中、カンピレーの滝でも水に浸かり体を冷やして軍艦岩へ!

暑かったけど、楽しいトレッキングでした。