トムラウシ山の登山情報

トムラウシ山の登山情報

登山&アウトドアガイドの沖本です!

登山者の憧れの山といってもいい、トムラウシ山。北海道の大雪山系にあり、奥深く雄大で奥深い山です。

難易度が高く、決して簡単に登れる山ではありませんが、それがまた憧れに繋がるんじゃないかと思います。

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トムラウシ山(2141m)とは

北海道の屋根と呼ばれていて、広大な山々が広がる大雪山。大雪山国立公園の面積は神奈川県の面積に相当します。その大雪山系の南に聳えるのがトムラウシ山。非常に奥深い山で、遙かなる山とも呼ばれます。雄大な大雪山や十勝岳の眺め、美しい湖(沼)と広大なお花畑、日本庭園とも呼ばれる岩とハイマツの自然美。絶対に一度は登ってほしいおすすめの山です。神遊びの庭からのトムラウシ

トムラウシ山は決して初心者向きの山ではありません。大雪山系の山の中で最も奥深い位置にあります。新得のトムラウシ温泉より日帰りは可能ですが、長時間の歩行が必要になります。そして、その日帰りではトムラウシ山の美しい景色は時間的にゆっくり楽しめません。言い方は良くないですが、百名山を楽しむ登山ではなく、山頂の数を稼ぐ登山になってしまいます。ただ登っただけと言っては良くないかもしれませんが。。

北海道の方なら、そういう登山もありかと思います。しかし、道外から行く場合は、何度も登れる山ではないのでいいコースをゆっくり歩いて欲しいと思います。

テント装備を持参できる体力があれば縦走登山を強くをすすめます。素晴らしい景色を堪能できます。(避難小屋はありますが、あくまで避難小屋なので計画的に山中へ宿泊する場合はテントの持参が建前となります)

トムラウシ山の絶景

トムラウシ山の山頂から大雪山方面。手前は北沼、奥に大雪山の山並みが続きます。
トムラウシ山から大雪山の展望

南方向には十勝岳への山並みが続きます。
トムラウシ山から十勝連峰の展望

山頂には旧噴火口であるお鉢があります。
トムラウシ山山頂

白雲岳からのトムラウシ山
白雲岳からのトムラウシ山

素晴らしいお花畑

トムラウシ山の周辺には日本一と言っても過言ではないお花畑が広がります。

上の写真で、主に咲いているのはチングルマです。
トムラウシ山のチングルマ

トムラウシ山のおすすめ登山コース

① トムラウシ温泉から往復

忙しいですが、テント泊装備なく歩くことができます。テント泊の荷物を持てない方は、このコースしかありません。

トムラウシ温泉(650m)…短縮登山口(965m)…カムイ天上…トムラウシ山(2141)…カムイ天上…短縮登山口…トムラウシ温泉

コースタイム 約14時間半 ※車利用で短縮登山口から往復だと約12時間

② 大雪山〜トムラウシ山〜トムラウシ温泉

このコースが最も一般的な縦走コースです。テント・寝袋・食料・燃料などを持参する必要があります。登山と技術的な難易度は高くありませんが、体力と時間が必要となります。高山植物のシーズンなら、素晴らしいお花畑と雪渓と山の絶景を心いくまで楽しむことができます。

旭岳温泉−ロープウェイー姿見(1600m)…大雪山/旭岳(2291m)…間宮岳…北海岳…白雲岳…白雲岳避難小屋(1990m)
…高根ヶ原…忠別岳…化雲岳…五色岳(1868m)…神遊びの庭…ヒサゴ沼避難小屋(1690m)
…日本庭園…北沼…トムラウシ山(2141m)…カムイ天井…短縮登山口(965m)…トムラウシ温泉(650m)

コースタイム
①約7時間半 ②約8時間 ③約8時間半

③ 大雪山〜トムラウシ山〜天人峡温泉

大雪山からトムラウシ温泉へ抜けるのが一般的な縦走コースですが、欠点もあります。それはトムラウシ温泉へのアクセスが非常に悪いことです。縦走コースの登山で悩ましいのは、車などの交通手段です。上記②では3日間で登山は終了しますが、旭岳温泉に車を置いていた場合、公共交通機関だと回収に行くのに丸一日必要になります。そこで、私は天人峡への下山を勧めます。車を回収する場合、天人峡から旭岳温泉はタクシーですぐなので、非常に効率的。夕方の飛行機なら千歳空港でも、下山→温泉→空港で間に合います。

旭岳温泉−ロープウェイー姿見(1600m)…大雪山/旭岳(2291m)…間宮岳…北海岳…白雲岳…白雲岳避難小屋(1990m)
 …高根ヶ原…忠別岳…五色岳(1868m)…神遊びの庭…ヒサゴ沼避難小屋(1690m)
…日本庭園…北沼…トムラウシ山(2141m)…北沼…日本庭園…ヒサゴ沼避難小屋(1690m)
…神遊びの庭…化雲岳(1954m)…第一公園…天人峡温泉(600m)

コースタイム
①約7時間半 ②約8時間 ③約5時間半 ④約7時間

トムラウシ山縦走に必要な装備と注意点

一般的な登山装備以外に必要なものを紹介します。

トムラウシ山縦走の装備

②③では通常の登山装備以外に、テントで宿泊する装備が必要です。

テント
宿泊予定地に避難小屋はありますが、避難小屋は避難小屋。営業小屋ではないので、予約はできません。定員も少なく、その定員が埋まれば宿泊できなくなりますので、大雪山系ではテントの持参がマナーです。シーズンの週末は非常に込み合います。特に登山ツアーが先に入っていたりすると。。。  極度のUL系の装備はおすすめしません。
ヒサゴ沼キャンプ指定地

寝袋&マット
夏の北海道なら3シーズン用でOKです。

調理器具
食事はすべて自炊になります。バーナー類とコッヘルが必要になります。

浄水器
北海道の山では生水はエキノコックスの問題で飲めません。煮沸消毒よりも浄水器が便利です。

北海道の登山では浄水器が必要なわけ
北海道では山の水はそのまま飲めません。エキノコックスという寄生虫のリスクがあるので、煮沸や浄水が必要になってきます。プロガイドが実際に使っている、登山に最適な浄水器について書いてみました。

食料
自炊ということは、食べ物は全て持参です。予備の食料も持参しましょう。

お酒類は体力のある方だけに!

アイゼン
一般的に7月の中旬まではアイゼンの持参を勧めます。ヒサゴ沼周辺は雪が遅くまで残ります。
ヒサゴ沼の雪渓

メンテナンスをきちんとしたレインウェア
縦走中に天候が崩れれば、大雪山は厳しい環境になります。過去何件も死亡事故が発生しています。体を冷やさないためにも、きちんと手入れした登山用のレインウェアを準備してください。

濡れても保温力を保てる防寒着
縦走中に天候が崩れれば、大雪山は厳しい環境になります。体温を保てる防寒着が必須です。一般的なダウンジャケットは濡れると保温力が激減し簡単には乾きません。

クマスプレー
大雪山では毎回ヒグマを見かけます。クマスプレーも北海道の山に入る時のマナーです。使い方も予習しておきましょう。日帰りでも必要です。

トムラウシ山登山 ガイドからの注意点

日本の夏山史上最悪の遭難事故は、このトムラウシ山で起きています。それはヒグマでも道迷いなどではなく低体温症です。しっかりした防寒着、手入れをしたレインウェアなどの準備が必要です。縦走する場合は荷物が重たくなるのですが、過度な軽量化は避けましょう。

登山道の荒廃が進んでいます。写真のように登山道があるにもかかわらず、前のパーティーは登山道を広げるようなコースを歩いています。自然破壊の典型的な例です。大雪山系ではトレッキングポールの先にキャップを付け、可能な限り登山道の真ん中を歩いて下さい。靴が汚れる、歩きにくい、疲れるなどの意見があると思いますが、自然に配慮のできないレベルの登山者は入山しないでください。

トムラウシ登山の避難小屋紹介

どちらの避難小屋も、テントなどの宿泊装備の持参をお願いしています。花の時期・好天・週末が重なると驚くべき混雑になることがあります。

白雲岳避難小屋

白雲岳避難小屋からの案内です。
白雲岳避難小屋

令和3年度夏季シーズンの避難小屋利用について
・小屋:25人程度

​・テント:最大80張程度(1人用テントを隙間なく詰めた状態の設置数。実際には50張程度で混雑します。)

​避難小屋利用協力金
・小屋:1人 2,000円
・テント:1人 500円
これ以外に、登山道利用協力金(1,000円)をお願いします。​​合計で、小屋宿泊の方が3,000円、テント泊の方が1,500円となります。

新型コロナウィルス対策のため、避難小屋宿泊者数を25人程度に制限しての利用とさせていただきます。​25名に達した場合、テント利用をお願いする形となり、特に、土日祝日及び振替休日並びにその前日は非常に混雑が予想されますので、避難小屋宿泊予定の方でも必ずテントの持参をお願いいたします。

収容人数 ※新型コロナウィルス対策、避難小屋としての機能維持の為、人数を制限しています。

ヒサゴ沼避難小屋

ヒサゴ沼避難小屋からの案内です

「ヒサゴ沼避難小屋」は、化雲岳の南、約2kmのヒサゴ沼湖畔に設置されています。

この建物は、山小屋ではなく、悪天候時など緊急を要する際に、避難するための小屋 として造られておりますので、登山で現地に宿泊したい場合に、利用するための施設ではありません。

ですので、現地に宿泊される場合は、宿泊用テントを持参し、防寒対策をとった上で、野外の野営場でテントを設営し、宿泊 をって下さい。現地で「避難小屋を利用される場合」 に、常時開放されていますので、利用者みなさんで協力して、ご利用願います。

※管理人は居ません。
※緊急時に避難する施設ですので、事前の予約は、一切受け付けておりません。
※登山ガイドツアーなどで、避難小屋を全面占拠するなどのマナー違反行為は、一切行わないで下さい。

避難小屋利用の留意事項
また、この付近の山々は本州の3,000m級の山の気象条件に相当しますので、登山される場合には、テント・防寒対策など、万全の装備でお願いします。

収容人数 約30人
利用期間 通年
設置年度 昭和57年
改修年度 令和元年度
利用料金 無料

おすすめの登山コースを紹介

実際に私が過去にガイドした時の様子を紹介したいと思います。山頂での天候もお花畑も素晴らしかった!

大雪山からトムラウシ山縦走 / 沖本浩一さんの化雲岳旭岳(大雪山)トムラウシ山の活動データ | YAMAP / ヤマップ

大雪山からトムラウシ山縦走 1日目
テント泊登山者、高山植物好き登山者の憧れである、大雪山の旭岳からトムラウシ山はベストシーズンに3泊で縦走してきました。装備も重くなりちょっと大変な登山ですが、これ以上のお花を楽しむ登山は無理じゃないかなと思うくらい最高です。
大雪山からトムラウシ山縦走 2日目
大雪山の白雲岳避難小屋からトムラウシに近いヒサゴ沼のキャンプ地まで歩きました。曇り空でしたが、美しい高山植物をたっぷりと楽しむことができました。
大雪山からトムラウシ山縦走 3日目
トムラウシ山登山4日目 美しいヒサゴ沼からトムラウシ山を往復しました。サブザックで歩くと、とても楽で楽しいコースになります。
大雪山からトムラウシ山縦走 4日目
大雪山からトムラウシ山縦走の4日目は、ヒサゴ沼キャンプ場から神遊びの庭と化雲岳を越えて天人峡温泉へ。途中の神遊びの庭はまさに素晴らしいお花畑が広がっていました。
美瑛の一軒家と富良野観光
トムラウシ縦走の後は、美瑛の丘にある一軒家へ。展望抜群で、下山後のご褒美には申し分有りません!!!更に美瑛や富良野を観光して旅を締めくくりました。

登山前と下山後のお楽しみ

大雪山系の麓にある、丘の美しい美瑛や

ラベンダーの美しい富良野がおすすめです!
ファーム富田

お店のおすすめは美瑛選果!

牛乳パン(マリトッツォじゃないよ)は美味しい!

フェルム・ラ・テール美瑛もいいです

北海道は、山も観光も食も楽しいですね!!