日本で最もワイルドな場所の一つ、知床半島を縦走してきました!
ヒグマもよく出るし、登山道の整備状況もあまり良くないし、初心者は行っては行けない場所の一つですw
だからこそ、アドベンチャー感があってすごく楽しいんですが。ホントにヒグマには気をつけてくださいね。パニックにならないように、正しい対処法を知っておく必要があります。
知床連山縦走 硫黄山から羅臼岳の日程
知床連山の縦走は2泊3日にしました。羅臼岳から硫黄山へ向かうなら、1泊2日でも可能ですが、下山後の足を考えると硫黄山からの方がいいと判断しています。水は浄水器でのろ過、携帯トイレを使用しています。
① | 日本各地から知床半島のウトロへ |
② | =硫黄岳登山口(245m)…新噴火口…硫黄岳(1562m)…第一火口キャンプ指定地(1350m) |
③ | …知円別岳(1544m)…南岳…二ツ池…三峰キャンプ指定地…羅臼平(1345m) |
④ | …羅臼岳(1661m)…羅臼平…極楽平…岩尾別温泉(210m)=熊の湯=シャチウォッチング=中標津 |
⑤ | =霧多布岬=厚岸=釧路空港 |
知床連山縦走 硫黄山から羅臼岳
硫黄山へ
まずはウトロ温泉の定宿へ。リーズナブルで美味しくて、居心地がいい。
知床登山では最もアクセスのいい岩尾別温泉にあるホテル地の涯は高くなりすぎた。。。
翌朝は、タクシーが最も早く動いてくれる時間に岩尾別温泉で待ち合わせ。岩尾別に車をデポして、タクシーで硫黄山の登山口手前にあるカムイワッカ湯の滝まで。※カムイワッカ湯の滝へは、シーズンによてマイカー禁止になったりしますので、事前にアクセスを確認することが必要です。
ヒグマについては、しっかりと注意喚起されています。
仮設トイレあります!
この日の天気はイマイチ
少し歩くと、硫黄の採掘現場跡へ。こんな所まで来て採掘していたというのが凄い。戦時中は火薬の原料として貴重な物でした。
先はまだまだ長い
以前はこの辺りを歩くと、ハイマツで擦り傷だらけになったものですが、最近は一応整備されています。
硫黄沢まで来ました。下山時に道を間違えないように、ロープが張られています。
硫黄沢を登りきると、景色が一変!
火山噴火の荒々しい景色に
登山口から6時間半ちょい、やっと硫黄山の山頂に到着です!
雨が振らなくて良かった!! 晴れすぎてなくて(暑いので)良かった!
北東を見れば、知床半島が続いているのが見えます。
硫黄山から知床岬へは登山道がありません。残雪期ならそのまま歩いて行けますが。
岬に行きたい方は、こちらをご参照ください。
![](https://yama-guide.com/wp-content/uploads/2019/09/P8193957-2-320x180.jpg)
反対を見れば、知床の山並みが続き、目標の羅臼岳が
そして、キャンプ地へと下ります。これが結構下るんですよ…
知床と北方領土の固有種、シレトコスミレ
まだまだキャンプ地は下る。しんど・・・ 翌日は登り返し(笑)
無事にキャンプ地に到着!そこは楽園でした。
チングルマ
エゾコザクラ
知床連山核心部を歩く
縦走2日目はガスガス。写真は少なめです。
登り返して、知円別岳直下(山頂は巻くので)へ向かいます。脆くて細い縦走路なので、最新の注意が必要。
全く緑のない、ガラガラの環境です。
この先はチングルマのお花畑
ギャップが凄い(笑)
露を纏ったチングルマの果穂
同じく、チシマツガザクラ
二つ池が見えてきた
何十年物の道標
サシルイ岳へは雪渓を登っていきます。
三峰キャンプ指定地を過ぎると、羅臼平まではもう少し!
悪天候でしたが、羅臼平に無事到着!! 後ろが羅臼岳です。
羅臼平へ来ると、登山道などきちんと整備されていて、これまでのエリアと比べると下界感があります(笑)
羅臼岳はおまけ??
3日目も天気は・・・
4:00に羅臼岳へ向けて出発
山頂に到着するも、真っ白。
全身で知床半島の風を感じてきました!!
お花畑はきれいでしたよ!!
羅臼平へ戻り、テントを撤収して、岩尾別温泉へ下山。
下りで登山道の整備がいいので、あっという間でした〜!!
この後は、知床峠を車で越えて羅臼側へ。ビジターセンター近くの熊の湯で汗を流しました。
熊の湯はかなり熱めのお湯ですが、それが地元の方々の好みなので、マナーを守り尊重するようにしましょう。無料で入れる最高の温泉です。
そして、羅臼でシャチ探し。残念ながら、イルカのみでシャチは出てきませんでした(泣)
そして、中標津のホテルへ。
夕食はお決まりの根室花まる寿司
最終日は霧多布岬でラッコを見て
厚岸で生牡蠣を頂いて
釧路空港で解散しました〜
お疲れ様でした。
知床に限らないですが、ヒグマに注意!!
今回撮影したヒグマです。
距離は近いです。。。
こういった事態が予測できますので、自然に関する知識、ヒグマの対処法など十分な知識と経験が必要になってきます。
テント生活での食材や匂いの扱い、ゴミの管理、熊スプレーなどの準備、万一の対処法、全てを学習しておきましょう。
一般の方はガイドを頼むが賢明ではないかと思います。