私はアミノ酸をいつも山に持っていっています。アミノ酸で有名なのは味の素のアミノバイタルです。アミノバイタルは2017年までは毎年山岳ガイド協会経由で自宅に大量に届いていました。お客様に配布するためです。しかし、2018年から毎月レポートの提出が求められるように、正直面倒なので、2018年は配布を休むことにしました。適当なレポートなら、チャチャっと書けますが、それでは味の素さんに申し訳ないので。そして、たまには自分で買ってみよう、お客さんと感覚がズレないようにね!お金出して買いたいと思えるのかな??
専門家ではないので食品メーカーさんのサイトから引用しつつ、実際に配布した時の効果・感想などをまとめてみました。
アミノ酸とは
アミノ酸とはタンパク質を構成する成分です。自然界には数多くのアミノ酸が存在していますが、人間の体はそのうちの20種類によって臓器や神経伝達物質、ホルモン、血液などが作られています。
私たちの体を作る20種類のアミノ酸のうち9種類が必須アミノ酸と呼ばれ、体内での合成ができない、または困難なため食事で摂取する必要があります。11種類の非必須アミノ酸は体内での合成が可能です。
だからといって、非必須アミノ酸を食事などで摂る必要がないわけではありません。「必須」「非必須」という分け方はあくまで栄養学上であって、個々のアミノ酸の重要性を意味したものではありません。不足すると体内で必要な量を合成することができないものもあります。
アミノ酸に期待できる効果
期待できる効果 | アミノ酸の種類 |
---|---|
体力アップ | バリン、ロイシン、イソロイシン |
脂肪燃焼 | リジン、プロリン、アラニン、アルギニン、メチオニン |
免疫力アップ | アルギニン、グルタミン |
肌再生 | プロリン、アルギニン、システイン |
脳機機能活性 | チロシン、トリプトファン |
成長サポート | イソロイシン、トレオニン、ヒスチジン、リジン |
リラックス・安眠系 | GABA(γ-アミノ酪酸)、トリプトファン、グリシン、テアニン |
出典 グリコ
運動でアミノ酸の補給が重要な理由
私たちが生きていく上でエネルギー源として利用されるのは、主に糖質(炭水化物)と脂質です。しかし、スポーツのようにカラダを酷使するときには、体内に貯蔵されている糖質と脂質だけでは補いきれず、筋肉などのタンパク質から分解されたアミノ酸が、エネルギー源として使われるようになります。
体の基本 アミノ酸
私たちのカラダはおよそ60%が水分で、その水分をのぞいた約半分がたんぱく質、つまりアミノ酸でできています。たんぱく質は、皮ふや髪の毛、筋肉、消化管などの内臓を作るほか、血液のヘモグロビン、酵素やホルモンなどのもととなる重要な成分です。このたんぱく質を構成しているのはたった20種類のアミノ酸ですから、これらのアミノ酸をきちんと摂ってカラダの基本を作ることが大切なのです。
アミノ酸はスポーツの基本
食品から摂取すると吸収まで通常3~4時間必要ですが、アミノ酸サプリメントの場合は30分で吸収。
スポーツ時のアミノ酸
カラダのたんぱく質を構成する20種類のアミノ酸の中でも、スポーツを快適に続けられるようなコンディションの維持に必要なのは、分岐鎖アミノ酸(BCAA)と呼ばれるバリン、ロイシン、イソロイシンです。BCAAは体内で作ることができないため(必須アミノ酸とよばれる)、体外からの補給が欠かせません。グルタミンやアルギニンは、健康的な生活を続けるうえでも重要な役割を担っています。
出典 味の素
アミノ酸を摂取するメリット
血液中のアミノ酸濃度が上昇すると、筋肉の分解を抑えられます。たんぱく質を摂取しても最終的にアミノ酸を届けることができますが、アミノ酸まで消化、分解するのに時間がかかってしまうため、アミノ酸を素早く直接に供給できるアミノバイタルを摂った方が効果が期待できます。登山終了直後に素早く摂取しましょう。
BCAAは必須アミノ酸で体内で作り出すことができないアミノ酸のこと。バリン、ロイシン、イソロイシンという3つのアミノ酸の総称です。これらのアミノ酸、バリン、ロイシン、イソロイシンの3つで筋肉の35%が構成されています。アミノ酸のサプリメントはこのBCAAの配合割合が抜群に高いです。筋肉が必要としているアミノ酸を、ピンポイントで配合しています。
登山におすすめのアミノ酸サプリメント
定番である味の素のアミノバイタル以外にもモンベルもアミノ酸のサプリメントを販売しています。モンベルの場合、食品メーカーではないので協和発酵が生産しているとのことでした。
アミノバイタル スタンダード アミノ酸2200mg
標準栄養成分 製品(3.0g)あたり
エネルギー:12.0kcal、たんぱく質:2.2g、脂質:0g、炭水化物:0.77g、ナトリウム:0mg、ビタミンA:110μg、ビタミン B1:0.2mg、ビタミンB2:0.3mg、ビタミンB6:0.4mg、ナイアシン:4mg、パントテン酸:0.4~2.3mg、ビタミン D:0.8μg、ビタミンE:1.8mg
アミノ酸:2.2g(ロイシン:0.46g、イソロイシン:0.37g、バリン:0.31g、グルタミン:0.54g、アルギニン:0.52g)
アミノバイタル プロ アミノ酸3600mg
標準栄養成分 製品(4.5g)あたり
エネルギー:18kcal、たんぱく質:3.6g、脂質:0.1g、炭水化物:0.5g、ナトリウム:0.83mg、ビタミンA:148μg、ビタミン B1:0.9mg、ビタミンB2:0.7mg、ビタミンB6:0.9mg、ナイアシン:3.8mg、パントテン酸:1.5mg、ビタミンD:1.8μg、 ビタミンE:1.9mg
アミノ酸:3.6g(ロイシン:0.54g、イソロイシン:0.43g、バリン:0.36g、グルタミン:0.65g、アルギニン:0.61g、他アミノ酸:1.01g)
アミノバイタル ゴールド アミノ酸4000mg
標準栄養成分 製品(4.7g)あたり
エネルギー:18.7kcal、たんぱく質:4.0g、脂質:0.09g、炭水化物:0.56g、ナトリウム:0.23mg
アミノ酸:4.0g(ロイシン:1.60g、イソロイシン:0.43g、バリン:0.44g、他アミノ酸:1.54g)
モンベル アミノサミット アミノ酸3500mg
アミノサミット3500 1袋(4.5g)あたりの栄養成分
エネルギー:17.9kcal、たんぱく質:3.4g、脂質:0.03mg、炭水化物:1.0mg、ナトリウム:0mg
アミノ酸:3.5g(ロイシン:1.5g、イソロイシン:0.5g、バリン:0.5g、他アミノ酸:1.0g)
登山におけるアミノ酸サプリメントの選び方
3種類のアミノバイタル、アミノサミットともに、含まれている成分の種類はほぼ同じです。異なるのはアミノ酸の量です。
ゴールド(4000mg) > プロ(3600mg) >アミノサミット3500mg> スタンダード(2200mg)
当然でしょうが、値段が上がるほど、アミノ酸の量が増えていきます。
そして、BCAA(バリン、ロイシン、イソロイシン)の割合もそれぞれ異なります。
BCAAの中でもロイシンが、疲労回復に最も重要であると考えられてきています。
ゴールド(1600mg) >アミノサミット(1500mg) > プロ(540mg) > スタンダード(460mg)
アミノバイタルゴールドとアミノサミットのロイシン配合量が圧倒的に多いですね。
理論上は ゴールド > アミノサミット > プロ > スタンダードの順で効果がありそうです。
実勢販売価格は アミノサミット > ゴールド > プロ > スタンダードの順になります。
ということは、アミノバイタルゴールドが一番オトクなのかな?
私は毎回毎回、同じ山の同じコースを歩いているわけではないので、正確に比べることはできません。それでもアミノ酸はいいと思いますよ。私は登山中の疲労より、翌日に筋肉の疲れが違います。毎回、同じコースを走ったり泳いだりするスポーツ選手なら、もっとはっきりと分かるかも知らませんね。
アミノ酸サプリメント摂取のタイミング
1日に何本用意しているかで、タイミングは決まります。可能であれば3本!登山前、お昼ぐらい、終了直後に摂取するといいと思います。特に終了直後に摂取すると効果がある気がします。翌日のリカバリーが欲しい方は絶対にGOLDを薦めます。味の素のサイトを見ると、登山おすすめの活用法というサイトがありますが。。。誰がそんなにあらゆる種類のアミノバイタルを準備するんじゃ(笑) って思ったので紹介しません。
アミノバイタルの効果を実感した登山
ぶちゃけ、ガイドで案内している時に効いたぁ〜〜!!ってなることはないです(^^)
私は、それくらいではアミノ酸がなくても大丈夫。
プライベートでガチに歩いた時は違いがわかりました。あれだけ歩いたのに、筋肉痛になっていないですから。登山中より翌日へ疲労を残さない、筋肉痛にならないってところに効果を感じています。
アミノ酸は食品であり、薬ではありませんので効能を謳うことができません。
よくある中高年対象の健康食品で「個人の感想です」ってやつと同じ表現になります。
アミノバイタルを摂取したお客様の感想
表銀座縦走のツアーで配布し、アンケートをFBに記入してもらいました。
ガイド終了後にアンケートを取っても、筋肉痛のことまではわからないです。FBの有効な使い方ですね(^^)
やらせなし!実際の声です。
MYさん
登山では翌日ほぼ毎回筋肉痛になってた私ですが、
登山前と登山後に1包ずつ飲み、全く筋肉痛のないまま2泊3日の登山を無事に終えることができました。
今までの長時間の登山では、最後は足が上がりにくくなったり翌日は疲れが残ったりしてましたがこんなに快適に過ごせてのはアミノバイタルのお陰です!
楽しく快適な登山の為にもこれからも愛用していきたいと思います!
HTさん
アミノバイタルの『PRO』をよく使用させていただいてます。
いつもは下山後にアミノバイタルを1本使用していましたが、今回の2泊3日での縦走では、3日間、朝に『PRO』夕に『GOLD』というような使い方をさせていただきました。
いつもなら1日目夕方くらいには足に筋肉痛の前兆のような違和感を感じ、2日目以降の山行きが不安になるのですが、今回は気が付けば不安にあおられる前兆すら現れず!
3日間健脚で楽しく歩けました!!天気もすごくよかったし♪
そして今までと一番違ったのは、下山後の日常も足を引きずっての生活がなかったことにとても感動しました。
平気な顔して仕事ができました!
激しい運動、緩やかな運動その都度あわせてアミノバイタルのPRO、GOLDを使うともっと山行きが楽しくなりそうです!!
SHさん
アミノバイタル上位タイプを試供させて頂きましたが、重い荷物を背負って9時間以上歩いても翌日の筋肉痛はほぼ無かったのが驚きでした。
登山途中でも飲みましたが、登山後半(午後)でも足のふらつきが少なかったのが印象的でした。
ふむ~。これを効くと言わずしてなんと言うのか・・・・
【翌朝驚くほどスッキリ!】
【あんなに午後の足のガクガクがシャッキリ!】
って感じでしょうか?!
AMさん
今までスタンダードタイプは飲んだことありましたが、今回初めて朝昼晩とプロ、もしくはゴールドを飲んだところ、初めてのアルプスで3日間計33.5km・21時間以上歩いたのにも関わらず、本当にほとんど筋肉痛が無かったです。高いだけの価値がある!
アミノバイタル飲まなければ、無事に登頂・下山出来ていたかと思うと…本当に飲んで良かったです。今後も、ここぞという時にはプロかゴールドを愛用したいと思います。。
TMさん
今回、初めてアミノバイタルを飲みました。最初は少し飲みにくかったんですが、複数回飲んでるとクセになってきて、美味しく感じました。
1日に1本ずつ飲んだおかげで、長い縦走にも関わらず、筋肉痛等もなく、快適に登山ができました。
少しでも疲労を軽減させることは自分の命を守ることに繋がるので、今回のような長い縦走などでは特に飲んだ方が良いと感じました。
書き込んでくれた皆さん、ありがとうございました!まだまだあと20人分くらいの感想がありますが、多くても読んでもらえないのでこのあたりで。。。
効果がある、効果がないは個人の感想になります。でも試したことのない方は一度試してみたらどうかと思いますよ。