この数年、恒例になっている若者グループと登る槍ヶ岳。
今年は燕岳から槍ヶ岳への表銀座縦走です。
なんと募集開始30分もかからずに満席に(^^)
最高の天候に恵まれて、北アルプス屈指の縦走コースを楽しんできました。
山を始めたばかりの頃、とにかく楽しくてたまらなかった頃を思いさせてくれる、
とってもとっても大事なお客様です(*^^*)
FBで写真の共有をしているので、どれを使っていいかわからないくらい、
たくさんの写真がありました。普段は写真が足りなくて困るくらいなのに。
また、みんな写真を撮られ慣れてるというか、カメラを向けると、素晴らしいリアクション(*^^*) 楽しそうで、嬉しくなる!
出発は中房温泉。まだ早朝にもかかわらず、登山口は多くの登山者で溢れています。まさに夏山シーズンのピークですね。
表銀座縦走コースとは
北アルプスの中房温泉をから、燕岳、大天井岳、東鎌尾根を経て槍ヶ岳へ至るコースを表銀座縦走コースと呼びます。最大の魅力は、槍ヶ岳を目指して歩く、抜群の展望でしょう。燕岳で小さく見えていた槍ヶ岳がどんどん大きくなっていき、難所である東鎌尾根を越えると、目の前に迫ります。そして絶景の槍ヶ岳の山頂へ。稜線歩きが多いのでずっと絶景を楽しむことができます!
表銀座縦走 燕岳から槍ヶ岳への日程
1日目 | 大阪(夜)==バス | 夜行バス |
2日目 | =中房温泉(1450m)…合戦小屋…燕山荘…燕岳(2762m)… 大天荘…大天井岳(2922m)…大天荘 |
大天荘 |
3日目 | …大天井ヒュッテ…ヒュッテ西岳…東鎌尾根…ヒュッテ大槍…槍ヶ岳山荘…槍ヶ岳(3180m)…槍ヶ岳山荘 | 槍ヶ岳山荘 |
4日目 | …大喰岳…槍平…新穂高温泉=大阪 |
通常なら、初日は中房温泉から燕岳の燕山荘までなのですが、今回は大天井岳まで。少しハードな行程です。
中房温泉から燕岳
第一、第二、第三、富士見とベンチのある休憩ポイント歩きます。
夜行できたとは思えない、快調な歩行です(^^)
合戦尾根は適度な場所で休憩できるので、歩きやすい!
合戦小屋といえば、スイカ!
スイカが最高に美味しい\(^o^)/
下界だと 800円って高いって思うけど、
いざ行ってみるとそんなに高いと思わないから不思議(^ ^)
歩いた体にはメッチャ美味しい!!
糖分と水分の補給もバッチリ
合戦小屋を越えると、槍ヶ岳が見えてきます!
明日はあそこまで。
順調に燕山荘へ到着。
遅れていたら燕岳はカットしなきゃいけないと思っていたから、よかった。
遠くに目標の槍ヶ岳が見える。テンション上がります。
最近は海外の山の方が眺める機会が多かったりする。
派手なヨーロッパアルプスと比べると日本の山は地味に思えるが、
いざ登ってみるとそんな事は感じない。
決して縦走できない向こうの山とは楽しみ方が違うしね。
重たい荷物は小屋前に置いて、身軽に燕岳へ。
軽いって素晴らしい!!
イルカ岩と槍ヶ岳
今年は花が早く、コマクサのピークは過ぎていたけど、まだまだ美しい個体も。いろいろな山でコマクサを見てきたけど、この燕岳の花崗岩の白い土壌が最もコマクサが美しく見えると思う。
いろんな山のコマクサを比べてみましょう
私の高山植物のサイトへのリンク
燕山荘に戻ります。
ここではさらっとしか燕岳について書いていませんが、
風化花崗岩で形の美しい、とってもいい山ですよ。
そこら辺の百名山よりずっといい山です(^^)
燕岳から大天井岳
たっぷりと楽しんで、いよいよ槍ヶ岳への縦走路、表銀座を歩きます。
遠目で見るとそんなにアップダウンはなさそうですが、いざ歩くとなかなか。
しかし
睡眠時間もたっぷりとれていないので、しんどくなる。時差ボケも少し残ってる。
天気も良すぎるくらいよくて、大量の汗がでる。
スイス帰りで、まだ日本の蒸し暑さに順応できていない自分にはきつかった(^^;;
明らかに疲労が見えてきたけど、
約半数はアルプス初めてだから、仕方ないね!
疲れてくると集中力が低下する。
お腹が減っても、集中力は低下する。
水と行動食はとっても重要。こんな暑い日は塩分もしっかり補給を。
振り返ってみる
この時間帯で展望があるとは思っていなかったので、とってもラッキー!
大天井岳、久しぶりだなぁ(*^^*)
燕山荘から縦走すると、喜作新道を歩いて、ここはカットする事が多いから。
槍もまだ見えてます!
若者に人気のダバダストック・・・
こういうブランドがあるとは知らなかった。
大天荘は混雑とは無縁の快適さ。
ご飯も美味しいし、洗面の水もある。
大天井岳から槍ヶ岳
日の出は大天荘の前から。
この日のうちに槍ヶ岳へ登っちゃう予定なので、山頂で鑑賞する時間的余裕なし。
大天井ヒュッテからは、比較的アップダウンの少ない快適な道
お揃いのTシャツで歩きます。
この日のために準備していました!
影を入れての撮影
素晴らしい景色。この縦走が日本の山の魅力(*^^*)
赤岩岳山頂
ヒュッテ西岳到着
時間に余裕があれば、
①中房温泉ー燕山荘
②燕山荘ーヒュッテ西岳
③ヒュッテ西岳ー槍ヶ岳山荘
④ー槍ヶ岳山荘ー上高地or新穂高温泉
これがベスト
しかし、アプローチを考えると、忙しい若手社会人にはちょっと時間がかかり過ぎる。
ここで配布したアミノバイタルをチャージ!!! 回復力が違います(*^^*)
やっぱ、ゴールドですね
味の素さん、来年もよろしくお願いします!
アミノバイタルについてはこちらから
https://yama-guide.com/2018/07/02/aminovital/
ここでヘルメットを装着。
この数年、確実にヘルメットの着用率が上がっている。
いよいよ、東鎌尾根へ。個人的には槍ヶ岳よりも難所と思っています。
理由は重たい荷物を背負っての行動という事。緊張する所と、リラックスできる所が交互にあり、気持ちの切り替えが難しく、所要時間も長い。体力的にもきついし。
頑張って歩きました。
大天荘のお弁当
最大の難所はこのハシゴ
ゆっくり行けば危なくないけど、高度感があります。
でも写真撮りたいし(^^)
気持ちの引き締め方が難しい、東鎌尾根
ヒュッテ大槍で再びブレイク。
ここからの槍ヶ岳は圧倒的な存在感。ジュースがめちゃ美味しかった(^ ^)
槍へ!
ここからの1時間は槍へ向う1時間
この日は日曜日という事もあって、意外に混んでいない(^ ^)
クサリ、岩場、ハシゴ、一つ一つ丁寧にゆっくりと登ります。
慎重にいけば、決して危なくないです。
GoProの写真は色が黄色がかるなぁ・・・。
でも前穂高まで映る広角は魅力。
広くはないけど20人くらいなら大丈夫。
最後のハシゴを楽しんでます!余裕ですね(*^^*)
もちろん全員登頂です!
2年前は雨だったのでリベンジのKさん。 2度目の参加ありがとうございます(^^)
そして、ヘルメットに装着したGoProが、5秒に1枚撮影にもかかわらず、ハイタッチの瞬間を完璧に撮影してくれていました!!
360°のカメラ、THETAで記念撮影!
槍ヶ岳の山頂でこの写真は素晴らしい(^^)
夕食
まさかの2日続けてのハンバーグ(^_^;)
でしたが、美味しかったです!
夜は満天の星空
恒例の星空教室
夏の大三角形も、天の川もはっきり見えました。
明け方には東の空からオリオン座が、常念岳の上に。
槍ヶ岳の上にはスバルことプレアデス星団が輝いていました。
槍ヶ岳から新穂高温泉
最終日は少し早起きして、大喰岳へ。
シルエットの槍ヶ岳も美しい。
真夏といえど、北アルプスの山頂は冷えますね。
この空気を家に持って帰りたい(^ ^)
下山は新穂高温泉へ。
道自体は上高地の方が歩きやすいですが、シャトルバスや温泉入浴を考えると、関西方面からなら新穂高温泉がオススメ。
温泉に入り
終了!!
ガイドは
おっきーとNZからのあっきー&みっしーでした!
素晴らしい登山となりましたね!
皆様、ありがとうございました。また歩きましょうね(^_^)
参加メンバーの写真をいっぱい使わせてもらいました。
ありがとうございます。
頑張って歩いた今回のルート!
右上が燕岳で左下が新穂高温泉になります。
ホームページに
ガイドの教える表銀座縦走コースの歩き方を掲載しています。