登山&アウトドアガイドの沖本です!
2021年の冬は、北海道を中心に案内してきました。本職は登山ガイドなのですが、登山系旅行会社の支店長を務めていた経験を生かして、いろんなアウトドア旅行のプランニングもしています。
2021年、冬の北海道は5組案内しました。その最初の組です。
チャレンジした山は雌阿寒岳。夏ならばそれほど難易度は高くありませんが冬になると話は別です。
冬の北海道の日程
まさかのピーチ欠航で帰りが新千歳空港です。。。 GOTOトラベルも使えなくなり、予定外のことが起こりまくり。
そんな中、参加してくれた仲間に感謝です(^^)
この記事では雌阿寒岳登山について書いています。
それまでの記事はこちら
① | 関空=釧路=タンチョウ観察=阿寒湖温泉 |
② | …早朝の阿寒湖散策…阿寒湖温泉=雌阿寒岳登山口…雌阿寒岳…登山口=能取湖 |
③ | =早朝の能取岬=能取湖=網走監獄博物館=メルヘンの丘=美幌峠=屈斜路湖=養老牛温泉 |
④ | =早朝の野付半島=養老牛温泉=新千歳空港 |
厳冬期の雌阿寒岳登山
出発前、早朝に-30℃の阿寒湖を歩いてきたので、耐寒訓練はバッチリです。
雌阿寒岳登山口
まず、車はカチコチに凍っているのですぐに出発できません。冬の北海道では当たり前ですが、時間に余裕が必要です。
程よく締まった雪道を雌阿寒岳の登山口である、野中温泉まで運転。すっごい青空!
登山口には数台の車。ここで、ラッセルしてくれている登山者がいる!って喜ぶと裏切られる事があります。
雌阿寒岳の登山口である野中温泉は、冬季はオンネトーの入り口でもあります。だから、雌阿寒岳に登っている人がいるとは限りません。
登山口駐車場のトイレは暖房も入っていて快適! 装備を整えて出発です。
登山口には注意書き(夏山用)と登山届BOX トレースはあります。
雌阿寒岳 アカエゾマツの森
雌阿寒岳を大きく3つの植生に分けると、登山口付近のアカエゾマツ、3合目以上のハイマツ、山頂付近の風衝地になります。
ということで、最初はアカエゾマツの森を歩くことになります。この時点では、アイゼンもスノーシューも着用不要です。
この時点で、雪はいい感じ。多すぎも少な過ぎもせず。
森は暗いけど、空は気持ちのいい青空
現在地を確認しながら進みます
森が明るくなると、アカエゾマツの森からハイマツの森へと植生が変わります。
雌阿寒岳 ハイマツの森
アカエゾマツの森からハイマツの森へと変わると、一気に展望が開けます!
そして噴煙を上げる雌阿寒岳が見えると、テンションも一気に上がります!!
後ろには広大な北海道の森が
サラッサラッの雪が輝いています
大雪山から日高の山々で、完璧な展望
来てよかった!って気持ちになります。
夏山と同じようなスピードで快調!
晴れた冬の北海道の山は 最高!!
傾斜も出てきたので、アイゼン装着
しかし、この先は。。。
予想はしていたけど、ラッセル地獄へと突入
夏道も雪でしなったハイマツに覆われています。
雪がしっかり締まっていれば、ハイマツの上を歩けるのですが。。。落とし穴状態。
ハイマツのないエリアはホッとする
頑張るが、限界か???
あまりに落ち込むのでスノーシューを装着。
落ち込みは大幅に軽減されるが、スノーシューを装着してハイマツの中に足が落ちると脱出困難。まさにトラップ。
ということで、残念だけど撤退判断
冬の雌阿寒岳撤退
ラッセル&時間不足で撤退です。。。
1月の道東は15:00までに下山必須。本州より1時間は日暮れが早い。
ちょっとトレースを外れると、腰まで落ちます。
いい場所で写真を撮りながら下山することに
簡単に再挑戦できる山じゃないから、登りたかったなぁ。
帰りはあっという間
いい天気だっただけに、悔しいなぁ…
無事に、登山口へ戻ってきました
宿泊は能取湖の宿
車窓から斜里岳がキレイに見えていました
夕食は超豪華!!
登山自体は残念でしたが、北海道の雪山は楽しめました!
以降の記事はこちら