雪の立山の登り方

北アルプス北部の立山連峰は豪雪地帯として知られています。

あまりの雪の多さに、厳冬期に登るには非常に難しい山です。しかしながら、立山黒部アルペンルートの運行期間中であれば、アプローチは劇的に簡単になり、一気に難易度は落ちます。雪の立山に登りたいのであれば、11月の下旬か4月の下旬をおすすめします。

11月の下旬に登った経験(4月にも登ったことがありますが)を基に、この記事を書いていきたいと思います。

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立山とは

立山は北アルプスの北部、立山連峰の主峰です。主峰は雄山(3003m)、最高峰の大汝山(3015m)と富士ノ折立(標高2999m)の3つの峰の総称です。雄山のみを指して立山ということもありますが、立山連峰に立山と称する単独峰は存在しません。この記事では立山=雄山として扱います。

立山黒部アルペンルートのおかげで、登山をしない観光客も容易に足を踏み入れることのできるエリアになっています。登山初心者でも、天候が良ければアルプスを楽しめるエリアでもあります。

雪山・冬山の立山をすすめる4つの理由

立山は本格的な雪山/冬山の入門コースとして最適です。10本爪以上のアイゼンと、ピッケルの世界です。6本爪のアイゼンとストックの世界ではありませんから、そこは間違えないように!

①立山黒部アルペンルートで容易なアクセス
②室堂のターミナルから日帰り可能
③登山者やBCスキーヤーが多く、トレースがある確率が高い
④白馬三山や鹿島槍ヶ岳、五竜岳、剱岳などの景色がいい
などです。

雪の立山登山について

立山登山の日程

実際に登った時の日程下記です。

大阪夜発=
=立山駅ーアルペンルートー室堂…テント泊
…一ノ越…雄山(3003m)…室堂ーアルペンルートー立山駅=温泉=大阪

 

時間があれば、このような日程をおすすめします。

各地=立山駅ーアルペンルートー室堂・ホテル立山
…一ノ越…雄山(3003m)…室堂・ホテル立山
ーアルペンルートー立山駅=各地

このような日程にすれば、余裕を持って登山に望めます。また、ラッセルに自信のない他者のトレースを使いたい方は、ゆっくり出発してトレースができてから登ることができます。

立山黒部アルペンルート

11月に入ると、アルペンルートの運行本数が一気に減ります。しっかりと時刻表で確認しておかないと1時間待ちなんてことになりかねません。ま、繁忙期の立山黒部アルペンルートは混雑で1時間待ちなんてザラですが。。。

宿泊地の選択

11月下旬の立山では宿泊施設は限られます。みくりが池温泉や室堂山荘などは営業を終了しています。
オープンしている宿泊施設はホテル立山のみ。登山で宿泊するにはちょっと高級かな〜って感じですね! そこで多くの登山者はテントを持参してキャンプします。どちらを選ぶかは経済力次第かと思います。ホテルは悪天候になっても安心です。

室堂ターミナル周辺でキャンプ

雪の室堂でこれはいい!と思うのがキャンプ地がターミナルのすぐ近くに変更になるということです。通常の時期に室堂でキャンプをするのであれば、小一時間ほど歩いて雷鳥沢まで行く必要があります。これが結構遠いんです。剱岳にアタックするならまだいいですが、立山だとすごく遠回りになります。

その代わり、トイレはありません。ターミナルまで歩くか携帯トイレを使うかです。因みにターミナルのトイレは24h使うことができます。ありがたすぎる。水もターミナルで手に入ります。もちろん自販機もあります。

春の残雪期はもうキャンプできないので、11月の特権です。

必要な装備

一般的な雪山でも、雪崩ビーコンを携帯することは推奨されます。しかしながら、一般的な山で雪崩ビーコンを携帯している登山者は多くありません。登山口でのチェックもないし、持っていても使い方が分からないし、高いしなどという事があるのは間違いありません。

しかしながら、この立山では雪崩ビーコンの携帯は義務付けられています。

入山ルール | 立山室堂 山岳スキー情報
立山室堂山岳スキー情報サイトです。立山室堂地区で山岳スキー、スノーボード、登山を楽しむ方に向けて、気象情報、なだれ情報、ルールなどの情報を富山県山岳遭難対策協議会が提供しております。このページは入山ルールです。

虚偽の申告をしないで、きちんと準備をして登山に望んでください。携帯しない方の事故があれば、どんどん規制が厳しくなり自由な山が楽しめなくなる可能性があります。

バックカントリースキーと登山の関係

アクセスがいいので、体力のない経験が不足気味の雪山登山者でも、雪の立山はチャンスがあります。

ただし、そういった登山者は自分で先頭を歩いてラッセルしてルートを作ることは難しいです。いつも他人のトレースに頼っている方が大半ではないかと思います。そういった方が気をつけてほしいのは、この立山はバックカントリースキーのメッカであるということです。

雪の状態によっては、登山者よりも多いバックカントリースキーヤーがいます。そのバックカントリーのトレースは、決して立山の山頂へ続くものではなかったりします。山頂を目指すスキーヤーもいますが、多くは雪のいい斜面を求めて登るからです。

そのトレースは、自分の行きたい場所へ続くトレースなのか??よく考えましょう。それができない方は、まだ雪の立山へ来るのは早い!地図読みとルートファインディングの練習をしてからチャレンジしてください。

なだらかで広い室堂は、登山中に視界が悪くなり風でトレースが消えると初心者には難しいフィールドになります。

雪の立山登山 注意点

ラッセルのコース取りに注意

立山だけじゃないですが夜に雪が降っちゃうと、ラッセルは覚悟しないといけません。スノーシューを持っていってもいいでしょうが、使えたとしても一ノ越までです。その先はピッケルとアイゼンの世界。尾根を一気に登る山と違うので、ラッセルのコース取りは難しいです。

先程書いていますが、登山者の行きたい方向にバックカントリーのトレースがあるとも限りません。また、スキーでは急斜面のラッセルができないので、登山者に遠回りにトレースができていることもあります。

雪崩に注意

雪崩ビーコンの携帯が義務付けられているように、雪が非常に多く一気に降る立山では、雪崩のリスクは低くありません。また、歩いている上でナックカントリースキーヤーが滑っていることもあるので、雪崩を誘発される可能性もあります。細心の注意とともに、雪崩ビーコン、プロープ、スコップなどの使い方も勉強しておく必要があります。

一ノ越からは強風&本格雪山登山

室堂周辺はストックで歩けますが、一ノ越から先は本格的な雪山登山です。レベルがぐっと上がります。
10本爪以上のアイゼンとピッケルが必要です。

山では上りより下りの方が難しくなります。装備&経験が不十分な登山者は登山を控えるようにしましょう。

雪の立山に必要な装備

雪山に必要な装備については下記をご覧下さい。

雪山・冬山に必要な装備
雪山・冬山を始めようと思い、最初に躊躇することとして、装備の値段の高さがあります。夏山でも高いなぁ〜と思っていた登山装備が更に高くなります。本当に必要なものを見極めて購入することで、少しでも予算を減らしたいものです。

雪山用厳冬期シューズ
10本爪以上アイゼン
ピッケル
スノーバスケット付きストック
プロープ
スノースコップ
雪崩ビーコン
ゴーグル
サングラス

アンダーウェア
ミドルウェア
インシュレーション
オーバージャケット
アンダーグローブ
オーバーグローブ
ビーニー
ネックゲーター/バラクラバ
オーバーゲーター

など

テントに宿泊すればさらに
テント
マット
シュラフ
シュラフカバー
テントシューズ
ライト
クックセット
食料
などが必要になります。

何かが欠けても大変なことになります。
しっかり装備を揃えて望みましょう!

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