海外の山に登ったことがありますか? 富士山より高い山に登ったことがありますか?
一度は登ってみたいですよね(^^)
日本から簡単に行ける海外で、富士山より高いおすすめの山は、マレーシアのキナバル山です。以前は北海道の山と同じくらいの料金で登れ、予約も難しくありませんでした。しかし、年々旅行代金が上がり、予約も取りづらくなってきています。
登るなら、早いうちに!!
キナバル山(4095m)とは
マレーシアの最高峰で標高は4095m。マレー半島ではなく、ボルネオ島の北部に位置します。
山麓は熱帯のジャングルで、山頂は花崗岩の広大な一枚岩。ということは、火山ではなくて、地殻変動で隆起した山になります。山麓からの環境変化が大きく、登山者を楽しませてくれます。
宿泊する山小屋は完全予約制で、もちろん定員があります。近年はマレーシア人や中華圏の登山者が急増して、予約が取りにくくなっています。
キナバル山をすすめる7つの理由
初めての海外登山に最適
富士山より高い山に登りたい! 4000mの山に登りたい! 海外の山に登りたい! という方に最適な山です。山中1泊2日、日本から5日間で登山可能なキナバル山は、手軽に行ける海外の山。海外の山に登ってみたいという夢を叶えやすいと思います。
もっと高い山へのステップアップ
キナバル山は日本にはない高さの山。これからキリマンジャロとかに挑戦したいと思っている方には、最適の山です。
日本の登山との違いに慣れたり、深夜からヘッドランプを使っての登頂など、より高みを目指す方には最適な山だと思います。
快適な山小屋と入山規制
キナバル山は山小屋のベットの数しか予約を受けません。日本の山小屋と大違い、詰め込みなし!! 登山道もすれ違いが少なく、自分のペースで歩きやすい。
整備された登山道と環境に配慮された設備
各個人はIDカードで管理されています。登山道は完全に整備され(しすぎくらい)、危険箇所は多くありません。トイレも山頂部以外はきちんと整備され、汚水はパイプで山麓まで送られます。
変化のある自然環境と植物
キナバル山の登頂するルートは山麓のジャングル、山小屋付近の灌木、山頂付近の花崗岩の広大な一枚岩と環境の変化に富み、日本の山との違いがとても大きいです。楽しいよ!
立派な登頂証明書
私の知る限り、最も立派な登頂証明書が貰えます。キリマンジャロよりもずっと立派なやつです(^^) いい記念になると思います。
ヴィアフェラータが楽しめる
事前にヴィアフェラータ枠での申し込みが必要ですが、山頂に立った後に超絶楽しいアクティビティを体験できます。高所恐怖症の方には勧めませんが、絶対に楽しい。
詳しくはこちらから

キナバル登山の注意点
厳しい予約条件
山小屋の定員しか予約を受けてくれません。連休などの混雑する時期は早めの予約が必須。そして入金しないと予約は成立しません。さらにキャンセルしてもお金は戻ってきません。日本の宿泊施設はキャンセルに対し非常に甘いですが、海外の山小屋はこれが標準かもしれません。日本のやり方に慣れると厳しいね。
高山病のリスク
4000mを越えるので、当たり前といえば当たり前。富士山で大丈夫だった方も、しっかりと高山病のリスクについて事前に学習し、登山に臨みましょう。



登山装備
TシャツでOKの登山口、厚めの防寒着がほしい山頂。夏から冬までの装備が必要になります。手袋やビーニーも。マレーシアというと暖かいイメージがありますが、山頂では全て否定されます。装備はしっかりと準備しましょう。高山病の症状が出れば、一気に体感気温は下がります。
キナバル山を歩く日程
主に2パターンです。ほとんどの人が2日間で登ります。
1日目 | 登山口(1800m)…ラバンラタレストハウス(3270m) |
2日目 | …キナバル山頂(4095m)…ラバンラタレストハウス…登山口 |
キナバル登山のおおよその時間
これは私が案内する場合の日程&時間です。時間は個人差がありますので参考程度にして下さい。ゆっくりと感じる方もいると思いますが、それは高山病対策です。日本の山とは違いますからね!赤は実際に歩いた時に取得したGPSデータです
国立公園管理事務所 (PHQ/パークヘッドクォーター) 9:30
登山の受付をします。ガイドとも合流。
ポーターを利用する場合は(もちろん有料!)、ここで荷物を預けて重さを測ります。預けた荷物は山小屋まで出せませんよ。
キナバル山登山口 10:00
国立公園の車で10分ほど登山口へ移動します。登山口にはゲートが有り、入山記録をチェックされます。
登山道のシェルター&トイレ
30分〜50分ごとに雨よけのシェルターと水洗トイレ&ゴミ箱が設置されています。
汚水はすべてパイプで麓まで送られ、処理されます。
ラバンラタレストハウス 16:00
高山病にならないように、ゆっくりゆっくり歩くのでこの時間に。
小屋はビュッフェスタイルの夕食と水洗トイレも完備。早めに休みましょう。
ラバンラタレストハウス 2:00〜2:30
簡単な朝食というか夜食を摂り、出発。不要な荷物は小屋に置いておけます。
ヘッドランプは必須。サヤサヤ小屋まで階段が多く、急な上りが続きます。
サヤサヤ小屋 4:30
標高3800m。再度IDカードで記録チェック。最後のトイレ。
花崗岩の一枚岩の上になり、傾斜は緩やかになりロープの印をたどり山頂へ向かいます。
以降、広大な山頂が広がります。
明るくなると絶景が!
キナバル山頂 ローズピーク 6:00〜6:30
キナバル山の山頂4095m。ご来光を山頂で見たいアジア人の増加で、日の出の時間は山頂付近は大混雑です。山頂は槍ヶ岳より狭いし、譲り合えない人も多いので、時間をずらしたほうがいいかも。山頂でゆっくりするのは事実上不可能です。
でも、山頂からは絶景(*^_^*)
絶景タイム
登りでは暗くて見えなかった景色が広がります。
こんなところを歩いてたんだ!!ってなります。
写真を撮りながら、楽しんで歩きましょう。下山はらくらく!
ラバンラタレストハウス 9:30〜10:30
正式な朝食を食べて、少し休み、パッキングをして下山開始。ポーターを使う方は再度荷物を預けます。ここからが頑張りどころ!
キナバル山登山口 15:00
みんなヘトヘト??になって下山! お疲れ様です(*^_^*)
車に乗り換えて、国立公園管理事務所へ。
国立公園管理事務所 (PHQ/パークヘッドクォーター) 15:30
ちょっと遅い昼食のバッフェが用意されています。
下山手続きをして、登頂証明書受け取り!!!
キナバル山の山小屋情報
宿泊はラバンラタレストハウスかペンダントハットになります。
ラバンラタレストハウス
ラバンラタレストハウスはキナバル山のメインの山小屋です。ほとんどの登山者がこの小屋に泊まっていると思います。
小屋に入れば大きな食堂があります。天気がいいと雲海の上にあり、まさに雲上のレストラン!
食事はバッフェ形式です。好きなものを好きなだけ!(高所なので食べ過ぎ注意!)
売店もあります。ミネラルウォーターはもちろん、お菓子まで豊富な品ぞろえ
2階が宿泊施設になっています
お部屋は2段ベッド
トイレはもちろん水洗です。シャワーも浴びることができますが、おすすめしません。
ペンダントハット
ペンダントハットは通常の登山+αを求める、ヴィアフェラータの登山者が泊まる小屋です。稀にラバンラタレストハウスが満室の時に普通の登山者が泊まることもあります。ラバンラタレストハウスに比べるとかなり小さく、コンパクトな小屋です。
ヴィアフェラータコースの小屋なので、到着後に事前説明会が開かれます。ヴィアフェラータ参加者は参加が条件です。
小屋の雰囲気は、非常に落ち着いていて個人的に大好き!
ラバンラタレストハウスは韓国や中国系の登山者が多くて騒がしいし、マナーもあまり良くない。
夕食はラバンラタレストハウスに食べに行きます。
朝食はペンダントハットで
部屋はラバンラタと大差なし。但し、寝るのは寝袋になります。
トイレやシャワーはラバンラタレストハウスと同等です。
キナバル山を個人で登るかツアーで登るか?
高山病のリスクがある山はプロと登ろう
富士山より高い山です。命がどうこういうレベルの高山病にはなる可能性は低いですが、やはり高所に慣れたプロガイドと一緒に行くと安心です。山のこと、自然のこと、歩き方、高所への対応の仕方など、イロイロなことが学べると思います。写真や動画もいっぱい撮って残してあげられますしね。
キナバル山のプライベートツアーを案内しています
私はキナバル山のプライベートツアーを案内しています。
値段だけを考えると、現地の旅行社のパッケージに入るのが最安ですが、色んな国の人と一緒になったりします。移動も混載になることが多いです。ペースが違ったり、コミュニケーションに困ることも多いです。
安全に楽しく歩こうと思えば、ぜひ個人ガイドを雇ってください。フレキシブルに動けるのでお客様に合ったツアーが作れます。沖本は登山専門の旅行会社時代から、かなりの回数を登っています。最も多かった年は1年間で4回! 日本の旅行会社の募集ツアー同内容なら、参加費もと大差ないかと思います。
希望の日程、希望のコースでご案内します。また、下山後にもいろんなアクティビティをお客様に合わせて提案できます。高くはなりますが、野生動物、特にオランウータンを探したりするのは楽しいですよ!



過去のキナバル山の記事
2024年11月



2019年5月



2018年12月



2018年6月



こういった案内も可能です!


