雪山登山の必需品 スノーショベル

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登山&アウトドアガイドの沖本です!

雪山にに登ったり遊んだりするなら、絶対に持っておきたい装備がスノーショベルについて書いてみます。
西日本ではスノースコップともいいます。日本の東西ではショベルとスコップの呼称が違っていたりするのですが、ここでは文中ではショベルにします。

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スノーショベル/スノースコップとは

夏山では不要で、雪山だからこそ欲しい装備がいくつかあります。代表的な物を挙げると

①スノーショベル ②スノーソー ③ビーコン ④プロープ になるかと思います。

ぶっちゃけ、③ビーコンと④プロープは買うだけではまず使いこなすことはできなくて、練習が必要です。ネットで見てやってみるっていう世界ではないので経験者に教えてもらうことが必要です。スノーショベルを使用するレスキューについては、ここでは触れません。

①スノーショベルと②スノーソーは事前に使い方を見ておけば試行錯誤で使いこなせます。ここではスノーショベルについて記事にします。

分解して持っていける雪山の必需品

スノーショベルは、シャフトの長さを調節したりブレードから分離することができ、収納してザックに入れられるようになっています。普通に雪山に登るには、全員に必要な装備ではありません。でも2〜3人に1個は欲しいかな。※バックカントリーや雪崩リスクの高い山は別です。

スノーショベル/スノースコップの使い方

いろんなことに使えます。スノーショベルがないと雪山での宿泊は安全性に疑問がつきます。また。雪で遊ぶ時にも必須の装備。

テントサイトの整地

雪山でテントを設営するには、まず雪面を平らにします。コンディションは毎回違い、ふかふかの雪のこともあれば、ガチガチの雪のこともあります。

何れにせよ、可能な限り平らに整地することが必要です。ホントに疲れた時は整地せずにテントを張ることもできますが、きっちりテントサイトを作ったほうが快適で疲れも取れやすいですしね。

力仕事はメンズの出番(笑)

最初からショベルで整地することもあれば

足で踏み固めてからショベルで削って整地することもあります。

雪のコンディションによっては重労働になります。

ブロックを切り出しながら、整地することも。いずれにしても、スノーショベルがないとまともに雪山でテントを張ることは不可能です。

テントサイト周辺の整地にも使うし

出入り口を掘り下げて、楽に出入りする用途にも

スノーブロックで風防を作る

風が強かったり、強くなると予想できる時は、雪をブロック状にして風よけを作ります。

雪山でテント泊最大の敵は強風ですからね。
しっかりとしたスノーブロックでテントを囲むことができれば、安心です。

テントサイトの床から切り出す場合、周辺の雪を押し固めて切り出す場合など様々。

整地の後にブロックを積んで、しっかりしたテントサイトを作るのは、ナカナカの重労働。

雪洞作り

テントの代わりに、雪の中に穴を掘ります。強風の時などは、テントよりも暖かくて快適に過ごすことができます。

雪洞で快適に過ごそうと思うと、ものすごい重労働になっちゃうのですが。自分の場合は雪山の楽しみとして、非日常の場として雪洞を掘ったりします。最もスノーショベルが活躍するシーンでしょう!

雪洞は失敗しちゃうと大変なことになるので、雪山に慣れてからか、経験者と作るようにしてください。

イグルー作り

スノーブロックを切り出して、かまくらのような感じにした雪の建物

小さいもので良ければ、雪洞よりも簡単に作れます。大きくなれば一気に難易度は増しますが。。。

これも作るのは結構大変!

大きいものだと中で宴会ができます。

この瞬間が一番好き!

雪山を楽しく遊ぶため

スノーショベルがあれば、雪山で色々と便利です。

宴会スペースを作ったり

足を掘り込んで快適に休憩したり

スノーショベル/スノースコップの選び方

普通にテントサイトなどの整備に使うのであれば、あまり拘らなくてもどれでも大丈夫です。取っ手の形とか、シャベルの形とかどれがいいの?なんて考えなくてもいいです。雪洞を掘りたいのであれば、鍬形になるスノーショベルが便利なくらい。スノーショベルの選び方以上に重要なのは、スノーソーとテムレスグローブを同時に持参することです!

間違いないシンプルなスノーショベル

ピッケル機能があったり、スノーソーが内蔵されていたりと色々なものも出ていますが、そういうのは薦めません。
スノーショベルはシンプル・イズ・ベスト!

女子好みの色ならこれかな?

雪洞を掘りたい方はこのタイプ

雪を掻き出すことができるので、雪洞を掘る時には重宝します。

雪の作業にテムレスは必須

雪の作業だけなら、安い青の防寒テムレスで十分

オーバーグローブとしても使いたいなら、テムレス02

テムレスは最強の雪山グローブ
最強のコストパフォーマンスを誇る雪山グローブ、テムレス。2019年発売の最新テムレス(TEMRES 02 winter)は登山用としてデザインされ、より実用的になりました、プロのガイドが、同じコンディションで、従来のオーバーグローブと比べてみました。

スノーソーで作業効率倍増

例えば2人で雪山に行く場合、スノーショベル2個よりも、スノーショベル&スノーソーの組み合わせのほうが作業効率は高いです。ブロックの切り出しなら特に。スノーショベルとセットで持ってきましょう。スノーソーだけ持っていっても、雪山では使えません。。。

まとめ

雪山では使い道の幅が広いスノーショベルは必須の装備! 夏山より高いリスクは適切な装備を持参することで軽減できます。
また、雪山だからこその楽しみもそういった装備があればこそです。

ちゃんと用意して、山へ出かけましょう。

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