西吾妻山と蔵王山へスノーシューに行ってきました!
蔵王は夏も冬も何度も登っていますが、冬の西吾妻山は初めてです!
両山とも樹氷の美しい山として知られています。
別名スノーモンスター(^^)
雪山の厳しさと楽しさをたっぷりと感じることができる、山歩きでした!
西吾妻山と蔵王山/熊野岳スノーシューの日程
① | 伊丹空港 ✈ 仙台空港=白布温泉【中屋別館不動閣】 |
② | =天元台ロープウェイ/リフトー北望台(1820m)・・・梵天岩・・・樹氷の森・・・西吾妻山(2035m)・・・北望台ーリフト/ロープウェイ=蔵王温泉【名湯舎 創】 |
③ | ・・・蔵王ロープウェイー山頂駅(1661m)・・・地蔵岳・・・蔵王山/熊野岳(1841m)・・・山頂駅ー蔵王ロープウェイ=仙台空港 ✈ 伊丹空港 |
西吾妻山
西吾妻山は吾妻連峰の最高峰で2035m。ゴンドラとリフトを利用すると、夏はハイキングの延長のような登山で山頂に立つことができます。
初心者向けの山です。西吾妻山頂からの展望はありません。オオシラビソ(アオモリトドマツ)の森の中に山頂はあります。
冬もゴンドラとリフト使うことで、比較的簡単に登山ができます。冬の西吾妻山はスノーモンスターこと巨大な樹氷が見られることで知られています。
蔵王山
最高峰は熊野岳で1841m。刈田岳の駐車場から歩くと、夏はハイキングの延長のような登山で山頂に立つことができます。
初心者向けの山です。冬はスキー場の山頂駅付近が樹氷の名所として知られています。歩かずに樹氷が観光できるので、観光客に人気です。
西吾妻山と蔵王山/熊野岳スノーシューの山旅日記
白布温泉へ
ANAで伊丹空港から仙台空港へ。
搭乗手続きをしてビックリ・・・(*_*) プロペラ機やん!! 搭乗口も9A・・・ということはバス。仙台までプロペラ。驚きです。ピーチとかに押されているのかなぁ?ピーチはANAの子会社だけど。
機内からは雪山の景色が見られました。
写真は吾妻連峰で、手前が吾妻小富士や一切経山、奥の平らなのが西吾妻山
仙台に近づく
この日は3/4、来週はあの3・11。もうすぐ6年になる。飛行機から見る海は、穏やかでした。もう6年。まだ6年。こうやって少しでも多くのお客さんを、東北に案内することくらいしか、自分にはできない。
この日は白布温泉への移動のみ。宿泊は中屋別館不動閣
雪景色を楽しみながら、露天風呂にゆっくりと浸かり、美味しい料理と日本酒を楽しみました(^^)
冬の西吾妻山は初めてなので、現地ガイドさんと打ち合わせ。
冬のルートを確認して、ホワイトアウトナビゲーションを作成&ガーミンのGPSチェック。天気予報はいいが、悪天候の時の準備は怠りませんよ!
樹氷の西吾妻山
西吾妻山の麓の天元台スキー場へ。
ここからロープウェイとリフト3本を乗り継いで、北望台へ。
これが結構時間かかります(^_^;)そして、リフトは登山者が乗る場合、一旦停止!!!毎回、アナウンスが入ります。
これは、驚いた!!!!
スキーヤーにも迷惑だし、めっちゃ時間かかる
効率悪いなぁ。いい方法はないものなのか?
聞くと、事故があったとか。
天気予報に反して、ガスガス。風もあり、じっとするリフトは寒い。登山中より寒かった。
北望台からは少しの間、普通の樹林帯を歩く。ここはトレースがある。
しかし、しばらく歩き
樹林帯を抜けると、風が出てトレースがなくなる。。。西吾妻はなだらかで広い山なので、難しくなりそう。
そして、樹林帯で私達を抜いていった一般の登山者数組が、私達を待っている。。。
ラッセル泥棒ならぬ、ガイド泥棒ってやつです。もちろん、稜線などで歩く場所がはっきり分かる場合は、そういう言葉は使いませんが、どこを歩いていいか分からないから、私達の後をつけようというのです。
それも当たり前のように。。。。その登山者さんたちには私達の後をつけてくることをするなと、丁寧にお断りしました。
理由
①地図を持っていない
②もちろん現在地も把握していない
③装備・経験が不足
④ガイド代を払っていない(お客さんに説明できない)
この時点で視界は20m以下、風も強く、トレースもすぐに無くなりそう。私達とはぐれると、帰れなくなる可能性大。
これから登る状態で、実力を大きく超える山に行かないようにアドバイス。
と、私達だけで歩き始めたもののホワイトアウトの西吾妻山は難しい!
現地ガイドさん、ぐるっと一周のリングワンデルングしちゃいました。。。
どう考えても私の方が、地図読み、ルートファインディングは上なので、以降私が現地ガイドさんをナビ・・・。
初めての山でもホワイトアウトナビゲーションとGPSがあれば怖くありません。
しかし、GPSに頼る山歩きはダメですよ! 壊れたら終わり。絶対に地図も持参すること。併用しましょう。通常はコンパスで歩き、たまにGPSで現在地を確認するのが、最もホワイトアウトナビゲーションの技術をあげられる方法です。
風はそこそこ強く、樹氷も出てくると、方向は分かっていても樹氷をかわしながら、ちゃんと歩くのは難しいものです。そのへんは現地ガイドさんさすがでした!
風が強くなってきた
想定よりも時間がかかりましたが、梵天岩へ
そしてさらに西吾妻山の山頂へ(^^)
難易度高めの登山でした!
雪は深く、私のプロープでは測りきれません。2m50cmはあります。
樹林帯に戻る地点で、ガスが切れてきました。
ギリギリ間に合った!どんな所を歩いていたのか、やっとわかりましたね(^^)
リフト&ロープウェイで下山して蔵王温泉へ。
この夜は、宿が満室でお客さんとは別館へ。蔵王といえばたまこんにゃく!
蔵王山/熊野岳
天気予報は蔵王の方が悪かったのに、この日はまずまずの天気。
ロープウェイとゴンドラを乗り継いで、地蔵山頂駅へ。この山は風が強いので、防風対策はしっかりと。
山頂はいい天気!
この時期の蔵王に来ると思い出すエピソードがあります。まだ20代の頃、当時の某有名人気ガイド(もう引退してます)と、この山に来た。蔵王の前に、安達太良山をくろがね温泉のコースで登っていて、事前説明と歩いたコースが違っていた。そのガイドの実力をやや疑問に思っていた。
そして蔵王へ。麓ではわからなかったが、、山頂駅では強い風とホワイトアウトに近い視界。難しい登山になるなぁと思っていた。そしたら、出発前に突然「今日は沖本君に先頭を歩いてもらいます。私はしっかり後ろから彼のガイディングを見させてもらいますので、ご安心下さい。」「はぁ???」です。その時、こいつ絶対道わからなくて不安だから俺にガイド振ったな!と理解。
結局、先頭を歩き、地蔵山で風が強く引き返し。
それ以来、添乗員役やサブガイド役の時でも、メインガイドにいつでもなれる準備は欠かしていません(^_^;) 下山後は、腹が立ちすぎてガイドさんとは一言も話しませんでした。
ガイドの知名度や人気と実力は比例しないという、見本のような方でした。私は比例するガイドになりたい。
今回は前日が嘘のような、穏やかな天気。蔵王の樹氷は西吾妻より標高が低いので、ピークを過ぎています。でも、2月の厳冬期は厳しい登山になるので、この時期でいいと思います。
樹氷の横を歩き地蔵山へ。
風が強く、雪が飛ばされるので、稜線はスノーシューが必要ないコンディション。
普段から風が強いのでエビの尻尾だらけ!
この日は風はあるが、蔵王にしては穏やかな印象。
お釜が見える
お釜のポイントまで来たら、もう少し
最高峰の熊野岳へ
祠もエビの尻尾の中
もちろん全員登頂(^o^)
帰りはるんるん!!
最後は樹氷の中を歩いて、蔵王を満喫!
厳しい雪山と楽しい雪山の両方を楽しむことができました!!
装備の大切さ、地図読みの大切さを改めて感じましたね。
ご参加ありがとうございました。
締めは仙台空港で牛タン(*^^*)
お土産