登山装備の軽量化 夏の北アルプスに登る場合

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夏のアルプスや八ヶ岳で山小屋に泊まる場合の装備について考えましょう。

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登山装備を軽量化しよう

登山装備の軽量化も技術の一つともいえなくはありません。

荷物が軽いと登山は楽しい!!

山の場合は、増えた荷物は自分で背負う必要があります。
快適になる為に装備を持ったはずなのに、重い荷物で苦しむことになりかねません。
・歩くのがしんどい
・行動スピードが落ち、安全性も落ちる
・大きなザックが必要になり、さらに重くなる

絶対に必要な物と、そうでないものを見極めましょう。
(不安だからと、何でもかんでも持っていく癖はやめる)

山でも下界でも、便利&快適に過ごそうと思えば、ドンドンものが増えていきます。安全管理に必要な物は削れませんが、そうでない物は削ってしまいましょう。

登山装備の軽量化には2種類あります。
・不要な荷物を持っていかない
・軽い装備を購入する

山で使わないものを持っていかない

一度、持っていくものを全部広げて確認してみましょう。
別に持って行かなくても大丈夫かな??ってものがきっとあります。慣れた登山者ほど、荷物が小さくなる傾向があるのはその為です。

複数の防寒ウェア・・・
フリースだけでは不安でダウンを持っている方はいませんか?
どちらか一つあれば大丈夫じゃないでしょうか?夏のアルプスでフリースとダウンの両方を着ている登山者は見たことがないですよ! 私はこれ一枚で充分。

スパッツ(ゲーター)・・・
ホントに夏山で必要ですか??足が蒸れて暑いだけじゃない??
もともとは、冬山で靴の中に雪が入らないようにするための装備です。私は持っていきません。

ダブルストック・・・
使ったことないのに持ってくる方もいます。岩場の多いアルプスでは邪魔なことも。要るかどうかはコースによります。私はソロなら持っていかないし、ガイドならレスキューに使ったりするので必ず持っていきます。

ソフトシェルジャケット・・・
レインウェアで補えるケースもあります。私はガイドの時は持っていきますが、優先順位は高くないです。

ポーチやサコッシュ・・・
あれば便利。でもなくてもいいような。ブラブラさせないほうが登山は楽です。私はザックのポケットを利用します。でも山小屋の中では貴重品を持ち歩くのに便利かも。

テルモス・・・
冬は欲しいですが、夏にその金属のボトルは必要ですか??なくてもいいんじゃないかな。

化粧品類・・・
必要な分だけ小分けにしましょう。試供品を持っていくのもありかと。

宿泊日数分の着替え・・・
1日や2日着替えなくても大丈夫です。慣れた登山者で毎日着替えている人は稀。
匂いが気になる方はメリノウールを着用しましょう。

綿のタオル・・・
乾かないし、臭くなるし、いいことないです。化繊のマイクロフィバーを強く勧めます。

ポイントカードや会員カードが詰まった財布・・・
山では基本現金決済、ノーポイント。軽くして行きましょう。濡らしてしまってもいい、山専用の財布を用意するのもオススメです。

食料を軽量化する

果物は美味しいけど、重たいですよね。こんにゃくゼリーもカロリーはないのに重たい。好きなモノを食べるのは楽しいことです。そして最も重いお酒類。自分の体力と相談してみましょう。

食べきれない行動食・・
自分の分だけでOKです。果物は重くゴミも出るのでやめましょう!

パッケージごと持ってくる行動食・・・
外箱などのゴミは持って上がらないようにしましょう。

お酒類・・・
これが一番重たいかもしれません!山小屋で買える場合は、ちょっと高くても買っちゃう方法もあります。
私?? 持っていく時も行かない時もあります。ウィスキーとかが軽くてアルコールが多いのでお気に入り。

重たいカメラの機材はよく考えよう。

写真撮影が目的の方は別です。
普通は何本もレンズを持って行っても、交換している時間はあまりありません。三脚は重いし、歩行中はまず使っている余裕がありません。
登山目的の方と三脚を持ってくるほどの写真目的の方が、同じパーティーで歩くのは無理があります。三脚などを持っていかないにしても、一眼レフでの撮影は体力を奪います。特に花の写真なんか撮るには、屈んで、息を止めて、構図を考え、撮影し、立ち上がる。といったステップになりますが、ザックを背負い、息を止めるのはすごく疲れます。

体力に自信のない方は、一眼レフを持って行く前に、よく考えてみましょう。写真メインの方は、普通の登山の半分くらいの行程が丁度いいと思いますよ。

登山をはじめて、いいカメラを買ったのに持ってこなくなった人をいっぱい知っています。写真撮影と普通の登山は両立しにくいですから。

軽い装備をチョイスする

これ以上装備を削れないって時に閃くのが、次は軽い装備を購入しよう!! ということかと思います。

軽い装備は本当にいいのか考える

私が思うに、軽量化しすぎに注意しなければいけない装備もあると思います。特に重要なザック・レインウェア・靴について考えてみました。軽いということは、強度や耐久性そして使いやすさを犠牲にしている場合もあるからです。

ザック
しっかりしたいわゆる登山メーカーのザックから、軽量のフレームレスのガレージブランドを選ぶ登山者が増えています。やっぱり、軽いと良さそうな気がします。しかし、フレームレスなのでうまくパッキングしないと逆に重く感じることもあるし、作りがどうしても弱いので故障もあります。
使い方次第なのですが、軽いザックが背負った時に軽く感じるかはまた別なのです。

登山靴
目的の山や登山形態によって必要とされる登山靴のカテゴリーは変わります。軽すぎる靴は強度が足りなかったり、靴底が柔らかかったりするものがあります。軽いから歩きやすいと思ったのに。。。って山の中で愚痴ってるお客さんをいっぱい見てきました。

レインウェア
最近のレインウェアはホントに軽く薄くなりました。ただし、軽量化にポイントを合わせた商品の強度は間違いなく低いです。ちょっと転んで穴があいても困りますよね。その商品の特徴を理解して購入するのはOKだと思いますが、軽いから購入するというのは失敗につながるかと思います。

 

じゃあ、軽ければ軽いほどいい装備ってなんでしょう?

ストック
金属製よりもカーボン製の方が軽いです。安全性も通常使用の範囲では同じだと思います。

チタン製品
アルミやステンレスと比べて、チタンの製品は軽いです。安全に関係なく軽量化可能です。

山小屋に泊まる場合はギア類は持っていかないので、この程度でしょうか。

私はその登山が楽しみたい登山なのか、ストイックな登山なのかで持っていく装備や食料を考えます。

必要な装備は忘れずに持参し、使わないものはできるだけ削りましょう。
ただ、削りすぎて、安全や楽しみまでも 削らないように!

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