紅葉の涸沢カールの魅力と注意点

日本一の紅葉の鑑賞?ともいわれる涸沢カール

北アルプスの涸沢カールは、10月の上旬は紅葉を見ようという登山者でごった返します。
どうしてそんなに人気なのでしょう?

 

涸沢カールとは

涸沢カールとは、北アルプス南部の穂高連峰の奥穂高岳、北穂高岳、前穂高岳に抱かれたカール。カールとは氷河期に氷河が削り取った、広いお椀状の地形のこと。涸沢カールは日本最大級の規模です。夏でも雪が残り、秋には美しい紅葉が見られるので、多くの登山者が押し寄せます。私も数年に一度は行っています。そして、多くの友人やガイド仲間と毎回出会います。

北穂からの涸沢カール

涸沢カールの紅葉とは

とにかく美しい!ナナカマドの赤・ダケカンバの基・ハイマツの緑・青空・穂高の岩稜などがミックスしています。規模や広がりなら他にもいろいろな山がありますが、カールという特徴ある地形の底から、紅葉に囲まれた劇場のような感じになるのは多くない。登山をしていれば、一度は見てみたいと思うのではないでしょうか?

時期は10月の上旬です。年により10日間くらいは前後します。

紅葉の涸沢カール 人気の理由

多くの登山者以外に、多くの写真家が押し寄せます。登山者は涸沢で1泊もすれば下山しますが、写真家は何日も粘ります。結果、多くの美しい写真が世の中に出回るようになりました。私の写真とは比較にならない、いい写真が世間には出回っています。それを見れば、行きたくなりますよね(^^)

また、ハイキングとしてはシンドイですが、登山としてはとても楽です。初心者でも安心して歩くことができます。

秋の涸沢カールの気候

標高2300mの涸沢は、下界よりかなり気温が下がります。日中は10℃くらい。明け方には氷点下まで下がり、ヒュッテ裏の池は結氷することもあります。穂高の稜線は天候によっては雪で真っ白になることも。ダウンなどの防寒着は必須です。テントの方は暖かい寝袋を用意して下さい。

涸沢カールの宿泊

涸沢ヒュッテ

最も眺めのいい場所にある山小屋です。カールのモレーン上にあります。ここのテラスでマムートのジョッキでビールを飲みたい方も多いはず。これ書いてて調べてわかったんですが、この小屋って定員180人しかなかったんだ!ちょっとびっくり(^_^;)
定員180人 1泊2食9,500円 絶対予約はしたほうがいい! 現地電話090-9002-2534

涸沢ヒュッテ 公式サイト
2018年度レンタルテントについて 本年度は終了しました。ありがとうございました。

涸沢小屋

涸沢カールの北側、北穂高岳への登山口脇にあります。涸沢ヒュッテの混雑が嫌でこっちに泊まる方もいます。私は泊まったことありません。。。涸沢ヒュッテやテントサイトを見下ろせる位置にあります。
定員100人 1泊2食9,500円 絶対予約はしたほうがいい! 個室あります。 現地電話090-2204-1300

涸沢小屋|北アルプス穂高連峰
北アルプス穂高連峰に囲まれた涸沢カールにある小さな山小屋『涸沢小屋』です。休憩に宿泊に、登山の疲れを癒やすオアシスとして、皆様をお待ちしております。

テント

大混雑となるテントサイトですが、公式には500張らしいです。1名1,000円
涸沢のテント村は名物ですが、環境保護など考えると500張でストップしないといけないと思う。山小屋の定員倍はともかく、テントサイトの倍は環境によくない。予約必須にして、溢れたら強制的に小屋に泊まってもらえばいいのでは?

紅葉の涸沢カールは週末の混雑に注意!

この時期の涸沢はとっても混雑します。なんというか、夏の週末の富士山のように。横尾から先は、すれ違いに時間がかかり、コースタイムを大幅に越えてしまうことも。本谷橋も座って休憩できないほどになると思います。
紅葉ドンピシャの週末は、ここ山だよね???ってくらいの人混み。

テントを張る方は、早めに行かないと、場所がなくなりますよ! だって多い日は1000張りを軽く超えます。夜はテント迷子多発!トイレも長蛇の列で女性用は1時間待ちだったという、何しに行ったかわからないような事態になることもあったとか。。。

もちろん、山小屋も大混雑。1畳4人とかいうこともあります。テラスでビールとおでんに憧れる方もいますが、そもそも簡単に場所が空きません。

また、山のマナーを知らなかったりする、普段は山に行ったことのない人も大勢来ます。夜騒いだり、危ない行為をしたり。。。

週末を完全に外して、ど平日に歩いてもかなりの混雑となります

写真は平日に横尾のトイレに並ぶ登山者 ※数年前の写真

要注意! 紅葉の涸沢カールと穂高岳登山は時期が合わない

涸沢カールから奥穂高岳や北穂高岳を見上げると、登りたくなる人も多いと思います。実際、相談されることもあります。私の経験から言うと、10月以降は北アルプスの稜線に宿泊するなら、雪山に対応できる装備が必要です。涸沢からの日帰りなら、天候を見極めれば可能かと思います。しかし、稜線で宿泊すると翌朝は雪で真っ白だったということがありえます。天気が少し崩れると、北アルプスの稜線は冬のような気候になります。よく考えてプランを立てて下さい。

紅葉の涸沢カールを歩いてきた

2017年 四国の愛媛からのお客さんを案内しました。
多くの方と違う、変則的な日程かと思います。

1日目 松山=奥飛騨温泉郷
2日目 =上高地(1500m)…明神…徳沢…横尾…本谷橋…涸沢ヒュッテ(2300m)
3日目 …涸沢ハイキング…横尾…明神池…上高地
4日目 …上高地散策=松山

松山から奥飛騨温泉郷

1日目は松山から奥飛騨温泉郷へのバス移動。
私は、関西で途中乗車。宿泊は奥飛騨温泉郷の定宿「榮太郎」

ご飯美味しいです(^^)

上高地から涸沢カール

この時期は貸切バスも上高地へは入れません。路線バスに乗り、上高地へ。
明神岳、前穂高岳、奥穂高岳と美しく見えています。 いい天気です(^^)
秋の上高地

上高地から横尾までの約3時間は林道歩き。
明神岳をバックに!

横尾からは登山道に。混雑はそれほどでもない!

本谷橋を目指します。

ちょっと雲が増えてきた。。。
本谷橋を越えて、涸沢カールが見えてきた!
カール上部の紅葉は先週ピークだったけど、涸沢ヒュッテから下は真っ盛り。

ナナカマドが赤く染まっています!
バックは屏風岩。

涸沢ヒュッテの直下。
毎回、一番きれいな紅葉と登山者が一緒に撮れるポイント

お疲れ様でした!

涸沢カールから上高地

朝の涸沢は、カールの上部にガスが立ちこめていました。

ガスは飛んでほしいけど、神秘的な雰囲気もなかなかイイ。
でも初めての人には奥穂高岳とか見てほしかった。残念。

モルゲンロートに!
朝焼けの紅葉の涸沢カール

美しい色は一瞬!

記念撮影して、涸沢小屋へ

涸沢小屋でコーヒーを飲んで、下山開始

美しい。。。

毎年、ここに通う人がいるのもわかる気がするなぁ。
自分はあちこち行きたいタイプですが。

太陽が戻ってきた! 本谷橋でこの角度から写真を撮るのが好き(^^)

最後は明神池を周って上高地へ!

上高地散策から松山

上高地へ泊まる利点は、静かな朝を楽しめること!
昼間はものすごい観光客ですからね〜

上高地の朝焼け

自由に散策をしてもらい、松山へ。

私は出発まで梓川のベンチでお仕事(^^)
どこでもある程度の仕事ならできる、便利な時代になりました。

10代から80代まで幅広い顧客に、登山やアウトドアスポーツを案内。日本百名山はもちろん、海外経験も50ヵ国、130回を越える。地理学を専攻していたので、地図や自然にも詳しい。登山専門旅行会社の元大阪支店長。山のガイドだけではなく、登山旅行のプランニングも得意。最近は離島、カヤック、サイクリングなどのアウトドアの依頼が急増中。

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