マッターホルンに登ってきた!

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ガイド仲間と4人でマッターホルンに登ってきました!
研修・下見・広告宣伝・ブログ取材など、いろんな目的を兼ねて。

マッターホルンといえば、誰でも知っているスイスの名峰ですよね。ツェルマットから見上げるマッターホルンは美しく聳え立ち、登山者の憧れと言っていいと思います。

現地のガイドと登るなら、個人で登るのと比べると全然難しくないです。しっかりと時間計算され、ほぼ完璧なサポートとルートファインディング。個人で難しいのは下山時のルートファインディング。

今回は現地ガイドなしで登山!4人だけで登りたかった!

今回の仲間は全員が以前勤めていた会社の友人。その全員がガイドを専業として独立しています。
ある意味、すごいメンバーです。サラリーマン時代なら絶対にこうやって休みを合わせて登るなんて、絶対に無理ですからね。みんなでトラベルギャラリーを辞めて独立してよかったと盛り上がりました(*^^*)

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マッターホルン登山記

ガイド仲間と登ったマッターホルン登山の日程

この日程は日常的に4000m以上の海外の山に登っている方以外にはおすすめしません。高度順応の時間が全く取られていないからです。私達は日常的に海外の山に登っているので、通常の体調であればマッターホルンの標高なんて全く気になりません。普通はマッターホルンの前にブライトホルンくらいは登っておくべきでしょう。

関空からタイ航空でバンコクへ
バンコクからチューリッヒへ。チューリッヒより鉄道でツェルマットへ
ツェルマット到着後、リュッフェルホルンでクライミングの練習!
シュヴァルツゼーよりヘルンリ小屋へ。ヘルンリ小屋よりマッターホルンの下見へ
早朝よりマッターホルン往復
ヘルンリ小屋よりツェルマットへ。午後は休養
ツェルマットのビアフェラータ遊び
クラインマッターホルンよりブライトホルン登頂
休養日
ツェルマットより鉄道でチューリッヒへ。タイ航空でバンコクへ
バンコクより関西空港へ 

普通、お客さんととはタイ航空でスイスは行きません。それはフライト時間がめっちゃ長いから。。
でも航空券は安いので、自分で移動する場合はそれでいいんです。我慢できる。

宿泊はアパート、食事は自炊。何度もきている場所。贅沢は不要。節約です。
実際は気の合う仲間がいれば、アパートの方がホテルよりもずっと快適です。

スイスのツェルマットへ

他の仲間は私より先にスイス入り。私はギリギリまであった仕事の都合で、遅れて1人スイスへ。
タイ航空は朝にチューリッヒへ到着するので、昼にはツェルマットへ到着できます。

チューリッヒからは鉄道でツェルマットへ。
いつもの移動ルートなので、慣れたもの。これでスイスは27回目になります(^^)

リュッフェルホルンでクライミング

ツェルマットに到着して2時間後には、リュッフェルホルンでクライミングの練習&確認へ。
逆さマッターホルンで有名なリュッフェルゼーのあるローテンボーデン駅から。

ゴルナー氷河を見下ろす斜面で練習。実際のマッターホルンよりも厳しい壁で、ザイル操作や懸垂下降など確認。


雨が降って濡れた岩は滑りやすく、細心の注意が必要でした。※マッターホルンより怖かった!
時差ボケや急な環境の変化に体も驚いている(^_^;)

ゴルナー氷河

夜はマッターホルンに持っていく荷物の確認です。忘れ物したら、登れないからね〜!むちゃくちゃ大事。

マッターホルンのベース ヘルンリ小屋へ

マッターホルンに登る人は必ず宿泊する山小屋です。シュヴァルツゼーのゴンドラからお客さんとなら3時間ちょい、仲間だけなら2時間弱。大勢のハイカーに紛れて、小屋を目指します。
天気はまずまず。モンテローザとブライトホルンもバッチリ!

シュヴァルツゼー 残念ながらマッターホルンは映りません。

ヘルンリ小屋へは途中から緩やかな登りになります。

ヘルンリ小屋 マッターホルンをバックに

しばらくのんびりと景色を楽しみ、ヘルンリ小屋に荷物を置いて、登山ルートの下見へ。ビールが美味い(^^)

ヘルンリ稜の下見

マッターホルンは日本の山のように登山道にがありません。岩山なのでどこでも登れそうで登れない。現地のガイドを雇わない場合は、ルートファインディングが非常に重要になります。スタートはまだ真っ暗なので、暗いうちに通過すると思われるコースは事前に下見をしておいたほうがいいので。

下見の範囲では、最初の岩壁が一番険しく感じました。
穂高岳山荘から奥穂高岳に登る時みたいな(^^) ここまではハイカーもOK!

想像通りの険しい岩登りですが、特に難しいと感じる場所はなく

2時間ほど登り、岩場やコースを確認してヘルンリ小屋に戻りました。

最近改装されたヘルンリ小屋はとってもきれいで、快適に過ごせます。

マッターホルンに登ることに意識して、あまり景色は楽しんでいませんでしたが、カメラには絶景が残っていました。

夕日に染まるモンテローザ

早めに就寝して翌日に備えます。

マッターホルン山頂へ

早朝、軽く食事をして出発です。

マッターホルンでは早すぎる出発は禁止されています。

マナーとして、現地山岳ガイド&顧客、他国の国際山岳ガイド&顧客、ガイドレスの個人という順番で出発です。

いきなり、最初のフィックスロープで大渋滞。予想通りですが、結構待たされます。

その間に星空の撮影。

以降は前日の下見のとおりに進みます。
順調にご来光!

明るくなると、高度感が一気に(^^)

高所恐怖症なら大変だな~。そのうち感覚が麻痺してくるのですが。

ひたすらに岩場を登っていきます。標高も高いので、徐々に体への負担が大きくなります。

しかし、このメンバーは強いので心配ないです。
お互いに信頼できるので、とっても気楽に楽しく登れています(^^)

振り返ると絶景!

ソルベイ小屋直下の岩場がやや厳しかった。

ソルベイ小屋とは避難小屋で緊急時以外の使用は原則禁止。ヘルンリ小屋の宿泊費を浮かすために宿泊していた韓国人GRPと現地ガイドが揉めていた。そりゃ、お酒まで持ってきていたら緊急とはいえないもんね。彼らのマナーが悪いのは世界どこに行っても同じ。

ソルベイ小屋裏の岩場もやや難しい。
この頃になると、既に山頂に登ったガイド登山組が続々と降りてきます。
当たり前だけど、めっちゃ慣れていてスムーズ。

そして、マッターホルン最大の難所である、太いフィックスロープへ。
運動会の綱引きレベルのロープを引きつつ、急な斜面を登っていきます。壮大な綱引き。。。

ここで、腕を使いすぎないようにしないといけません。

さらに、雪が出てきてアイゼンを装着。ミックス環境でのアイゼン使用となります。慣れていないと危ない。

この辺が一番腕がしんどかったなぁ(^_^;)
とはいえ、写真を撮る余裕はしっかりあります!
マッターホルンのフィックスロープ

すごい高度感だけど、もう慣れて麻痺している。
ビビっててたら動けないもんね。

もうこれ以上は嫌だって思う頃に、マッターホルンの北斜面へ。

この先はピッケル&アイゼンになるので、歩きやすく一気に楽になります。

高度感はすごいけど(*^^*)

そして、マッターホルンのスイスの山頂へ!!!

そして、その先にある、イタリアの山頂と十字架を目指します。

稜線はアンザイレンでイタリア山頂を目指します。ソロで歩いていて、引っ掛けて落ちれば絶対に助かりません。

最高の天候に恵まれて山頂へ。

最後の斜面!!

なんと1時間も山頂でのんびり。コーヒーを飲んだり、写真を撮ったり。ぼーとしたり。
マッターホルン山頂の十字架

超ラッキー!持ってます(*^^*)

素晴らしい展望(*^_^*)

マッターホルンからの下山

下りは細心の注意が必要です。時間もかかるし、危ないし、疲れてるし。

尾根を引き返し

聖人像の首にザイルをかけ、確保をしながら下っていきます。ザイルは50mを2本

よくこんな状況で写真撮ったなぁみたいな

しかし、本当に難しいのはルートファインディング。ソルベイ小屋から下は、わかりにくい箇所が多くあり、2度間違えました。日が傾き影マッターホルンが。

地図読みとかいう問題ではなく、下りの岩場のルートがわかりにくい。過去の登山者の間違いでしっかりした道になっているポイントも有りました。

自分たちは体力があるけど、間違えて登り返しがあると、イッパイイッパイの登山者にはこれはキツイ。

ガイドレスで登る方は、ヘルンリ小屋は2連泊で予約しておいて下さい。ツェルマットへのゴンドラの最終に間に合わない可能性が高いです。

山頂までのログをGoogle Earthで再現してみました。道を間違えたところがわかる!面白い(^^)

ヘルンリ小屋からツェルマットへ

もう帰りはルンルン。道も間違えることないし!
翌朝は曇っていました。みんな写真全然撮ってないし(^_^;)

スーパーでピザを買って、アパートで焼いてビールで乾杯(*^^*)

そしてシャワーを浴びてみんなで昼寝。

夜は登頂パーティー! シャンパン買っちゃった(*^_^*)

仕事の情報を共有しあえる仲間と、プライベートでもこういった登山ができることをとっても幸せに思います。
まだ独立して1年も経っていないのに、許可してくれた家族にも感謝。

フリーガイドにとって、こういった時間は非常に重要です。色んな意味で今後の仕事にフィードバックできればなぁと思っています。

このあとはヴィア・フェラータとブライトホルン

ツェルマットのヴィア・フェラータとブライトホルン登山
マッターホルンに無事登頂して、緊張やプレッシャーから開放された状態で、ツェルマットのヴィア・フェラータやブライトホルンに登って遊んで来ました。どっちも天候に恵まれて、最後まで楽しむことができました。

 

マッターホルン登山については以下に詳しく書いています。

マッターホルンの登り方
登山者の憧れ、スイスのマッターホルン。しっかりとトレーニングを積んでチャレンジしてみたいという方もいると思います。技術・難易度・装備・ガイド・日程・料金、どういう登り方がベストなのかアドバイスをしてみます。

 

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