登山用寝袋(シュラフ)の種類と選び方

登山用のテントを買ったら、次に欲しいのが寝袋です。
テント・寝袋・マットが揃えば、いよいよ山で宿泊できますね(^^)

登山を始めた頃は、山小屋になんて泊まる余裕はなく、どんな山にもテントを持って登っていました。いい寝袋を買うお金もなくて、比較的安価で化繊の中綿でできた物でした。登山をしない友人にはなかなか理解してもらえなかった(笑) それから26年、いろんな寝袋を購入できるようになり、今では7個の寝袋が家にあります。

登山のタイプによって、必要になる寝袋が違います。何を基準に、どのような選び方をすればよいのでしょうか?
テントで数百回宿泊してきた、プロガイドが紹介したいと思います!

スポンサーリンク

登山用寝袋の保温材の種類

それぞれの素材の長所と短所があります。それを理解したうえで選びましょう!

ダウン

ダウンは登山用寝袋の素材の主流です。私の所有する寝袋も全てダウン素材のものになります。通常の使用範囲で選択するなら、化繊よりちょっと高くてもダウンを選んだほうがいいんじゃないかと思います。想像以上にコンパクト性と寝心地は重要だと思います。

  • 同じ重さなら化学繊維よりも保温力が高い
  • 同じ保温力の化学繊維よりもコンパクトな収納
  • 柔らかく寝心地がいい。
  • 水に濡れると保温力が激減する
  • 連続使用すると湿気を含みやすく、乾きづらい
  • メンテナンスしづらい
  • 価格が高い

化学繊維(中綿)

最初に買ったのは化学繊維の中綿製品でした。ダウンよりも性能で劣るように思う方も多いと思いますが、使い方によってはダウンよりもいい場合があります。学生で長期の縦走登山や遠征する場合、乾きやすくてメンテナンスしやすい化繊の特徴は、大きな利点になります。

  • 同じ重さならダウンよりも保温力が低い
  • 同じ保温力のダウンより収納は嵩張る
  • 寝心地はダウンに劣る
  • 水に濡れても保温力が落ちにくい
  • 連続使用しても湿気を溜め込まず、乾燥しやすい
  • 価格が安い

化学繊維(シート)

一部のメーカーで使用されている化学繊維のシートを封入したもの。シート状なので同じ重量の化学繊維よりも保温力が高く、乾燥が速い。長期の連続使用に最適です。コレは気になっていますが、まだ購入していません。現状、長期の縦走や遠征をする予定がないからです。

  • 同じ重さならダウンよりも保温力が低い
  • 同じ保温力のダウンより収納は嵩張る
  • 寝心地はダウンに劣る
  • 水に濡れても保温力が落ちにくい
  • メンテナンスが容易
  • 連続使用しても湿気を溜め込まず、非常に乾燥しやすい

寝袋の対応温度

寝袋の対応温度はメーカーにより基準が違ったり、暖かさの感じ方に個人差があるので厳密にコレで大丈夫とすすめるのは難しかったりします。モンベルさんの出している表がすごくわかりやすいので、私の場合モンベルの何番っていうのが、判断の基準になっています。例えば、テント泊ガイドツアーでは宿泊に必要な寝袋を「#0相当・超快適」、「#1相当・快適」、「#2相当・寒い」、#3相当「寒いけど死なない」などと表記します(^^)

個人差はあるけど大雑把に表現するとこんな感じ。

  • #0 アルプスの稜線などの本格的な冬山
  • #1 2000m級の冬山
  • #2 秋山対応 マルチに使える
  • #3 夏〜秋のアルプス登山に対応 最初に買うならこのクラス
  • #5 夏のアルプス登山に対応 秋はやめよう

https://webshop.montbell.jp/goods/category.php?category=32

 

おすすめの寝袋

おすすめの寝袋をまとめてみました! いろんな山に行く場合、それぞれのシュチュエーションに合わせて購入したいところですが、セレブでない限り全種類なんて購入できませんよね。そこで私は最初に買うのは#3(5℃前後が快適気温)、更に上を買うなら#1(-5℃前後が快適気温)をすすめます。寝袋の暑い場合はジッパーを開けたり、寒い場合はウェアやシュラフカバーなどで調整も可能です。2つあれば、重ねちゃえば#0(-10℃が快適気温)と同じ性能になります。工夫して快適な宿泊をしましょう。

夏のアルプスなどで宿泊する場合

モンベル ダウンハガー#3

最初に買うなら、このクラスを強くすすめます。適応範囲が広く色々なシーンで使うことができます。長期の連続使用では化繊に劣りますが、一般的な登山数泊であれば充分です。

モンベル バロウバッグ #3 

最初に買うなら、このクラスを強くすすめます。適応範囲が広く色々なシーンで使うことができます。ダウンに比べて濡れに強く、長期の縦走などをする登山者にも。コスパは高い。

ファイントラック ポリゴンネスト6×4

圧倒的な速乾性と化学繊維にしては非常にコンパクトな製品。圧倒的に濡れに強く、長期の縦走などをする登山者に最適。

秋のアルプスや冬山で使用する場合

 

ISUKA(イスカ) エア450X 1488

私が最も多く持っているのはイスカ製のの寝袋です。とってもいい製品を作っているのに知名度がイマイチなのが残念ですが、安心して購入できます!

ナンガ (NANGA) UDD BAG 630DX

最近ブランド力が大きくなり、人気が出ているナンガ。濡れに弱いというダウンの弱点を克服する、撥水ダウンを使用した製品です。

テントと寝袋で、素晴らしい登山を楽しんで下さい!

ネット通販の有名ブランドではない寝袋は性能や収納性はピンキリです。必ず登山用の寝袋を製造している会社の製品を選んで下さい!買ってから後悔しますよ。

寝袋の保管

寝袋はお店で売っている状態の袋に入れて保管しないようにしましょう。ダウンや中綿の嵩が落ちて、保温力が落ちてしまいます。ダウンなんかは、買った時に保管用の袋が別に付属しているものもあります。
お店では、綿などの通気性のいい袋に入れて風通しのいいところで保管してくださいと伝えられます。

しかし、お店では圧縮したまま売っています。その店が保管云々言うのは自分のことは棚に上げて状態です。クオリティーの高い寝袋は、店頭の販売用のように圧縮しないで売って欲しいですね。保管スペースは必要になりますが、圧縮しないで売れば他店との差別化ができていい宣伝になると思うんだけどなぁ。。。

型落ちのアウトレットなどに出ている寝袋はずっと圧縮されていて、新製品よりもダウンの復元力が弱い可能性が高いです。

寝袋選びと同じように、下に敷くマットも重要ですよ!

登山用 寝袋マットの種類と選び方
快適な睡眠やテント生活のためには欠かせないマットは、どのような選び方をすればよいのでしょうか? 1万円以上するものから、ホームセンターでは数百円で販売されているものもあります。一体何が違うのでしょうか?
登山道具
スポンサーリンク
ゼロからの雪山登山
関連記事と広告
登山道具について書いてみました
登山届添削サービス
登山ガイド 沖本浩一
タイトルとURLをコピーしました