私は四国随一の縦走路は剣山から三嶺への稜線だと思っています。
しかし、ツアーで案内する場合は、なかなかの健脚コースになってしまいます。
今回は途中の丸石まで縦走し、奥祖谷二重かずら橋へと下山するコースを案内してきました。笹原の広がる、なだらかで気持ちのよい道です。
剣山とは
剣山は1954m、石鎚山に次ぐ西日本第二の高峰です。剣という尖そうな名前とは反対に、なだらかな斜面に笹原が広がる、イメージとは真逆の山。山頂付近は平家の馬場と呼ばれます。麓の祖谷には、平家の落人伝説が残ります。
見ノ越から観光リフトを利用すれば、1時間程度で山頂に立てる簡単な山。宮尾登美子の天涯の花で知られる、キレンゲショウマは8月中旬が花期になります。高知県最高峰の三嶺までは四国随一といわれる縦走路が続きます。
剣山から奥祖谷かずら橋の日程
松山発の愛媛新聞旅行の初心者のための山歩き教室の講師としてガイドしました。
テーマは地図の読み方と初めての山小屋です。
1日目 | 松山=見ノ越(1457m)…西島…刀掛…行場…一ノ森(1879m)…二の森…剣山頂上ヒュッテ(1930m) | 山小屋 |
2日目 | …剣山(1954m)…次郎笈(1929m)…丸石…奥祖谷かずら橋=松山 |
地図の見方
得意の地図講習。今回のお客さんの年齢層を考慮し、地図に一手間。
50mごとの計曲線をペンでなぞり、配布。これなら細かい等高線が読めなくてもなんとかなる。もちろん細かい地形は読めないけど、全体の把握ならこれでOK。
地図についての知識と、地形の読み方、現在地の確認、尾根と谷などをお勉強!
見ノ越から剣山頂上ヒュッテ
見ノ越のリフトが気になりつつも、心を鬼??にして、歩いて登ります。
地図を見ながら、現在地や地形を確認しながら。
西島のリフト駅より
奥の三角の山が三嶺、3つめの尾根が丸石。
地形図を確認してみよう!
剣山頂上ヒュッテ
改装されてめっちゃきれいになっています。
アルプスや富士山の小屋もこれぐらいなら快適なのになぁ。。。
麓の旅館よりキレイかも。
写真はないですが、小さいお風呂もありますよ(^^)
山頂直下なので、景色は文句なしに素晴らしい。
夕日は最高でした!
あまりにキレイだったので、近くにいたお客さんを集めて撮影!
剣山から次郎笈を経て奥祖谷かずら橋
あるお客さんの靴底が剥離。残念ながら下山していただきました。
山頂まで10分かかりません!
全然疲れない山頂も珍しい(^^)
次郎笈への道
丸石までの笹原の道へ
緩やかなカーブを描く登山道
崩れてしまい、利用できないスーパー林道からの道との合流点
奥祖谷かずら橋への下り。
この先は歩く人も少なく、このコースの難所。初心者は道迷いの可能性あり。
秋になると落ち葉で、踏み跡がわかりにくくなります。
急な下りの後は、沢沿いの道
かずら橋が見えてきた!
下山したはずなのに、難所!
渡るのに時間がかかる(^^)
下山するだけで、ばっちりと橋のお金を請求されます。
それなら橋で遊んで帰りましょう!
女橋も渡っちゃえ!
祖谷そば
胃に優しい味でした!
おみやげは歩危マートでボケアゲ!
JR特急で岡山、新幹線で新大阪経由で自宅へ。
梅雨の最中とは思えない、素晴らしい天候に恵まれた登山でした!