秋のススキで有名な曽爾高原と日本三百名山の倶留尊山に登ってきました。
秋の曽爾高原は大混雑ですが、この日は天気予報が良くないこともあって、貸し切りに近い山歩きとなりました。初心者で登山を始めたばかりの方向けの企画でしたので、余裕のある時間設定になっています。
曽爾高原とは
曽爾高原は奈良と三重の県境に位置しています。その付近の山地は室生火山群に属していて、柱状節理が見事な鎧岳、兜岳、屏風岩などもすぐ近くにあります。古光山から曽爾高原、そして倶留尊山へと縦走することもできます。なんといっても、曽爾高原はススキが見事で、秋になると多くのハイカーが訪れます。3月にはススキが美しくなるように火入れが行われます。
倶留尊山とは
日本三百名山の一つ。曽爾高原から登るのが一般的で、とりたてて特徴のない山。山頂へは二本ボソという山を越えるが、そこから先は私有地になる。環境整備金として入山料が1人500円かかります。
曽爾高原と倶留尊山の登山コース
大阪=曽爾高原(700m)…お亀池…亀山峠(849m)…二本ボソ(996m)…倶留尊山(1038m)…二本ボソ…亀山峠…お亀池…曽爾高原=お亀の湯入浴=大阪
登山日記
この日は、生憎の雨予想。。。
コレばかりは仕方ない。昨年は雨に降られなかったのですが、今年はキリマンジャロ、トカラ列島と3回目。昨年の雨の量を超えてしまいました。
登山口の曽爾高原、秋がウソのように静かです。駐車場の車は数台のみ。
曽爾高原は毎年3月に山焼きがあります。新しいススキが、キレイに生えるように火を入れます。同じ奈良だと、若草山の山焼きみたいなものです。
未だ黒焦げの山の雰囲気が残ります。でも貸切状態!
曽爾高原から亀山峠
山焼きをした曽爾高原で気をつけること
ずばり落石です! 山焼きをした山肌は保水力も弱く、不安定。
落ちてくる石を止めてくれる植物もありません。
この日、曽爾高原にはカラス、ホオジロ、ヒバリといった鳥がいました。
お客さんにホオジロの話をしていたら、その鳥が飛び立った場所から拳くらいの石が落ちてきました。曽爾高原で落石に合うとは、予想していなかった。
幸い、ちょっとズレていたし、速い落石でもなかった。その後、落石時の対応などを説明して、出発。その数分後、屋根瓦くらいの石が跳ねながら落ちてきた!!
音が殆どしなかったので、気がついたのはパーティーの上部10m程のポイント。
「落石!!」と叫んだ時は、高速で石が跳ねながらお客さんのザックをかすめた。お客さんは全く反応できていませんでした。
ただただ、運が良かっただけ。あと数センチで頭直撃。もちろん、ヘルメットなどかぶっていません。危なかった。
上を見ればガスの先にカラスの群れが。きっとカラスがきっかけで石が落ちてきたのでしょう。レアなケースでしょうが、こういうこともあるんですね。
落石があったのは、亀山峠の手前100mくらいのポイント
その先は、細心の注意で亀山峠へ。
亀山峠から二本ボソ
霧雨が雨に変わり始めたので、亀山峠でレインウェアを装着。
曽爾高原の展望ポイントも真っ白に。。。
二本ボソまでは地形図の通り、植林した針葉樹の森です。
特に特徴はなく、二本ボソへ。
ここで料金の徴収があります。環境整備の500円の支払い。
二本ボソの山頂でお昼のお弁当(^^)
奈良の名物といえば「柿の葉寿司」です
見た目もいいし、美味しいお弁当でした!
目指す倶留尊山はすぐそこ
二本ボソから倶留尊山
いったん下り、倶留尊山までの登り返し。
さほどきつい山ではないですが、雨の後は滑りやすいので要注意!
ロープは何箇所も設置していますが、頼って歩かないようにしましょう。
日本300名山の倶留尊山です! 雨は上がっているのですが、展望は殆どなし。
晴れていたら、兜岳・鎧岳・学能堂山なんかが近くに見えます。
二本ボソを振り返る
往路を曽爾高原へ
倶留尊山からは往路を戻ります。
帰路は曽爾高原の稜線をぐるっと回っての予定でしたが、亀山峠付近で雷がなったので、迷わずすぐに下山しました。
お亀のゆで汗を流して、大阪へ。
普通の登山ツアーと違い、歩き方や道具の使い方など多くのことを話しながら歩きました。
歩くだけならきっと時間を持て余すと思います。
いよいよ春の山のシーズンになりました!
夏の目標を決めて、計画的に歩きましょうね(^^)