登山&アウトドアガイドの沖本です。
雪山のテント泊入門として、西穂山荘の前でテント泊をして、西穂丸山へ登ってきました。
残念ながら丸山では展望はありませんでしたが、テント泊の入門としては楽しんでもらったのではないかと思います。
西穂丸山テント泊の日程
大阪を夜出て名古屋でメンバーをピックアップして、計3名です。高山まで行き、コンビニで休憩。翌朝から登山開始です。
① | 大阪(夜)==名古屋==高山 |
② | ==新穂高温泉ーロープウェイー西穂高口……西穂山荘(テント泊) |
③ | ……西穂丸山……西穂山荘……西穂高口ーロープウェイー新穂高温泉==平湯温泉入浴==名古屋==大阪 |
西穂丸山テント泊
西穂山荘へ
新穂高温泉の駐車場、夏場は激混みですがこの時期はガラガラ。ロープウェイの近くに駐車しました。
ゆっくりと時間をかけてパッキングをします。
新穂高のロープウェイ乗り場へ。この時期は始発が9:00です。
荷物を計ると17kg。女子が雪山の装備で登るには、なかなかの重さです。ちなみに私は25kgくらいでした。
並んで、改札を待ちます。
ロープウェイを乗り継いで西穂高口へ。焼岳がはっきりと見えています。
西穂高口へ到着すると、最初に展望台へ行ってみます。観光客も多いので、こういったものまで作ってくれています。
笠ヶ岳はちょっと隠れちゃいました。
これで観光モード終了!! 登山の準備です。
登山届はロープウェイに乗る前に提出済み。建物を出てから、アイゼンの装着。
ピカピカのアイゼン!!
雪山登山の準備OKです。アイゼンをゲイターやオーバーパンツに引っ掛けないように気をつけて。
トレースはしっかりとついているので、比較的ラクに登れそうです。
もふもふした雪を歩くのは楽しい!
うさぎの足跡も
この先は傾斜がちょっときつくなり頑張る場所に
西穂山荘が見えてきました。
すっかり真っ白で暗くなり、お昼時とは思えない感じ。
西穂山荘
西穂山荘に到着です!!!
めちゃテンション高い!それは、ここでラーメン食べるから(笑)
有名になった西穂ラーメンは900円で醤油か味噌を選べます。王道なら高山ラーメン系は醤油なので、それを勧めます。私は秋に来て醤油を食べているのであえての味噌!
山荘内はクリスマスツリーもあり、冬の雰囲気。
ラーメンが出来上がりました! 絶対に夏に食べるより美味しそう!!! 外に雪があるだけでありがたさアップ!
メンバーには、ラーメン女子「ルビナリティー」さんが! そのうちYou Tubeにアップされるかな???
私は味噌ラーメンに善光寺の七味をたっぷり掛けていただきました!
西穂山荘テントサイト
テントサイトにテントを張ります。積雪の状況はこんな感じです!
あらら、後ろに張っている緑のテントさん、フライの表裏逆ですよ〜。ガイロープ張れていないので、強い風が吹いたらマジでヤバい。。。
初心者さんは、山でテントを張る時は事前に正しい使い方を練習しておきましょう。
こっちはちゃんと張ります。
雪をしっかり踏んで、圧雪。そして、スノーソーで切り込みを入れてブロックを取りつつ、テントスペースを掘り下げて行きます。
しっかりと張れました。テントのスペース分を掘り込むのは、楽じゃないですが、掘り込んだ分をブロックでテントの周りに配置できるので、風への強さはかなり変わります。
完成です!! お疲れさまでした。
寒いので、テントが張れたら中でまったりします!
気圧差でパンパンになったポテトチップスとほっぺの膨らまし競争(笑)
今回は穂高をロープウェイの駅で買ってきちゃいました。
天気が良くなるまで、まったりと過ごします。
お!晴れてきた!
上高地を挟んで霞沢岳方面が見えてきました。
ずっと真っ白だったらどうしようかと思ったので、良かったぁ〜!!
気がついたら、テントが増えてた。
ちょっと登ってみましょう!
笠ヶ岳も見えました!
初のアルプス雪山なので、テンション上がりますね!!
夕日に染まるシーンも見ることができました。
夕食は鍋料理です。鍋キューブの「鳥だしうま塩」に白菜・ネギ・しめじ・舞茸・鶏もも肉などで。
雪山での鍋料理は大量の水蒸気が出て、テントが結露しやすくなるので、初心者は要注意です。
日本酒もオープンします。
カンパーイ!! テントはキャリーザサンを4つもぶら下げているので明るい(笑)
シメのラーメンまでしっかり食べました!食べ残しはごみになるから、適量を購入するのは重要。
雪からお湯を作ります。そのお湯をナルゲンなどの耐熱ボトルに入れて、予備の靴下に入れれば「湯たんぽ」の完成
夜の景色は素晴らしかった。
こんな写真がスマホの手持ちで撮れるって凄すぎ。
一眼のほうがきれいに撮れますが、この手軽さはヤバい。こうやってWEBにアップするくらいなら、コレで十分な気がします。
西穂丸山登山
おはよう(笑)
残念ながら真っ白・・・・
朝食の後、テントを撤収します。掘り込まれた部分が。テントを張っていたスペース。
アイゼンを装着。雪の上を歩くと、登山靴はめっちゃきれいになる(笑)
ストックはエビの尻尾ができる直前
こんな状態ですが、西穂丸山周辺までは安全なので行ってみましょう。
荷物は山荘前へ置いておきます。私はレスキューセットとかを持って。ストックでもいけますが、ピッケルの練習も兼ねて。
真っ白なので背景が変わらず、全部同じ場所で撮った写真に見える。
疲れていないけど、西穂丸山に到着です!!
もう少し先まで行って、歩き方とか練習します。
ただ、ちょっと雪が多すぎた。ラッセルの練習のほうが良かったかも。
帰りも真っ白でした。
西穂山荘で荷物をピックアップ
西穂山荘から下は、穏やかで別世界
登りよりもかなり短い時間で、西穂高口へ到着。
2階建てロープウェイで新穂高温泉へ下山です。
乗換駅のパン屋さんで足止め(笑)
雪山装備とパン屋さんのミスマッチ感。少し高いけど、ここのパン屋さんは美味しいですよ!
乗り換え前にパンとドリンク買って休憩しちゃいました。
温泉は平湯温泉のひらゆの森で
山頂の展望がなかったのは残念でしたが、アルプスの雪山入門としては勉強になったのではないかと思います。
次はもう少しレベルアップした山に登りましょう!