スペイン サンチャゴ巡礼の道を歩いてきた

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 スペインのサンチャゴ巡礼の道を112km歩いてきました。決して厳しい道ではありませんが、5日間、20km以上を歩き続けます。
サンチャゴの巡礼路もいろいろあり、今回は最も有名なフランス人の道のラスト112kmを歩きました。例えるなら、熊野古道・中辺路の滝尻から熊野本宮大社を目指すようなものでしょうか?100kmを歩けば、巡礼証明書をもらうことができます。
大半の写真はわざとフィルターで撮影し、ドラマチックな感じにしてあります。
 
 
私がサンチャゴ巡礼を知ったのは、国立民族博物館の催事広告を見た時でした。その時はチリのサンチャゴ?って思ったのを思い出します。現在、世界遺産で道が登録されているのは、このサンチャゴ巡礼路と熊野古道を含む紀伊山地の霊場と参詣道だけです。
 
サンチャゴ巡礼の道とはサンチャゴ・デ・コンポステーラへの祈りの道。熊野古道に例えるなら、サンチャゴ・デ・コンポステーラは本宮大社でしょうか?ローマ、エルサレムと並び、キリスト教のサン大巡礼地です。
 
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サンチャゴ巡礼の日程

サンチャゴ巡礼の道で巡礼の証明書をもらうには100km以上歩く事が条件となっています。

1日目 関空✈アムステルダム−マドリッド
2日目 マドリッド=バス=サリア
3日目 サリア…サンチャゴ巡礼の道…ポルトマリン 22km
4目目 ポルトマリン…パラス・デ・レイ 22km
5日目 パラス・デ・レイ…リバディソ・ダ・バッジョ 23km
6日目 リバディソ・ダ・バッジョ…ペドロウソ 22km
7日目 ペドロウソ…サンチャゴ・デ・コンポステーラ 20km
8日目 サンチャゴ・デ・コンポステーラ散策&ミサに出席✈マドリッド
9日目 ✈アムステルダム✈
10日目  ✈関空

関空からマドリッドへ

KLMオランダ航空で、アムステルダムのスキポール空港経由。飛行機が遅れました。
しかし、機内は空いてて、機内食も美味しく、快適でした!


予定よりも一便遅れて、マドリッドへ。ホテルに着いたら深夜。

マドリッドからサリアへ

高速バスで、スペイン北部ガルシア地方のルーゴヘ。3列のバスで座席も広い。
昨日の睡眠不足を取り返しました(^^)


さらにバスを乗り換えて、出発地のサリアに到着!


雰囲気のある巡礼路を散策。


聖ヤコブの象徴、ホタテ


道標があり、サンチャゴ・デ・コンポステーラまでの距離が記されています。


巡礼手帳という名のスタンプラリーカードを手に入れます。

ついでにホタテ貝や革製の巡礼手帳カバーも購入。明日からの巡礼に備えます。

スーパーの買い物は、ヨーロッパの物価と思えないほど安くて、嬉しくなる(^ ^)


サリアからポルトマリンへ

日程表は110kmを歩くでしたが、今回は中心部のサリアの看板112kmから。
荷物は次の宿に送ってもらえるので、軽い荷物で歩けます。ほとんどホテルに泊まって、お昼はレストランでゆっくりと!これまで登山をしていた方は比較的楽に歩けると思うし、ハイキングしかしてない方はしんどいと思うかな?本当の巡礼は荷物は全て背負って、アルベルゲという巡礼者用の相部屋宿に泊まり歩きます。それに比べれば、セレブな巡礼の旅。
これから歩くぞ! 気合入れます!
巡礼路の目印はホタテ&黄色い矢印


教会で巡礼手帳にスタンプを押してもらいます。

 

100kmの道標!!
これ以降、歩いた人だけが巡礼証明書を受け取ることができます。

ペースが上がらずに、少し遅れて昼食のレストランへ。お腹も減りました。
しかし、最初の一皿を見て、テンションアップ!!生ハムメロンです(^^)  一気に盛り上がりました!

ホタテ貝を売るお店

食事の後は快調に。少し雨に振られたりしました。

橋を越えれば、ポルトマリン!

しんどい最後の階段! お疲れさまでした!

ホテル 荷物が届けられるので、ラクチン!

ポルトマリンからパラス・デ・レイ

2日目 パラス・デ・レイまで。
前日の疲れがどこまで回復するかが、この旅行のキーポイント(^^)

こんな投げやりな看板、好きです(^^)

この日は晴れたり、曇ったり

頼んでないけど、お昼にはサービスでワインが3本も・・・(^_^;)
さすがに、こんなには飲めません・・・。夜ならば・・・。

太陽が出ると暑くなる

サフランが至る所で咲いていました。
カフェの地図は、巡礼者 がどこから来たか書き込めるようになっています。

通り雨

矢印には書き込みが

巡礼2日目のホテル

パラス・デ・レイからリバリソダ・バッジョ

3日目

今回の山場。最もしんどい日です。午前中に約15km、メリダまで歩きます。


大きなホタテの前で


皆の心を支えているのはタコ(^_^;)

有名なメリダのタコ料理です!あと3キロでタコ!なんて会話が(^^)


メリダのタコは期待通りの美味しさでした。
その後の料理もボリューム満点!飲み物代払おうとしたら、何回か数えて、面倒だからイイや!って(≧∇≦) スペインの適当さがたのしい!

午後は長くアップダウンのある道に、ヒイヒイ言いながらなんとか宿へ。

この日は巡礼宿へ宿泊です。一回くらい泊まってみないとね(^^)
相部屋ですが、清潔で快適でした。

リバリソダ・バッジョからペドロウソ

4日目
そろそろ、足が痛くなったりする頃です。この巡礼のポイントは初日は体力。2日目、3日目は筋肉痛。4日目、5日目は関節や筋の痛み。そして回復力。みなさんいっぱい食べて、よく寝てるので大丈夫でしょう!この頃になると、抜いたり抜かれたりしながら歩く、他の巡礼者を覚えてきます。あの人は足が痛そう。あの人は歩くの早いけど休憩は長いとか。声を掛け合いながら進んでいきます。


朝は少し雨が振りました。

みんなのお気に入りは、フレッシュオレンジジース!
目の前でこの機械が絞ってくれます(^^)
太っ腹!!€2でグラスいっぱい。日本のように、半分は氷だったって事はありません。


順調に残りの数が減ってきます

昼の炭焼きは美味しかった!これが夜ならよかったのにな(^^)


お腹いっぱいです!!! 


満腹で午後の部スタート!


なんじゃ??

このミネラルウォーターのラベル

ホテルが見えてきた!


ワイングラス頼んだら、面倒だからってボトル持ってきてくれて、好きなだけどーぞだって(^^)

巡礼の道、最高です!! スイスなんてワイングラスにメモリついてるよ^^;

さらに、夕食で魚料理を残したら、他に何かいるかって聞いてくれて、

生ハムメロンって返事したお客さん・・・・。Σ(゚д゚lll)
そんな無茶なって思ったら、笑顔で持ってきてくれた。
貰った方はもっと笑顔(^^) いいわぁ(^^) 

ペドロウソからサンチャゴ・デ・コンポステーラ

5日目
いよいよ、サンチャゴ・デ・コンポステーラへ! この日は早めに出発。7:30だと真っ暗です。
落書きと怒るか、ユーモアがあると笑うか 人それぞれ
近づいてきた(^^) 
十字架が目立つように
お昼前に歓喜の丘へ。
サンチャゴ・デ・コンポステーラの聖堂が遠望できます。熊野古道でいう、伏拝王子でしょうか。
喜びのポーズ(^^) モニュメントではしっかりポーズを決めて!
ここで観光の日本人ツアーと遭遇し、優越感たっぷりでお話(^^) 
そして、お昼の後はラストスパート。
大聖堂の塔が見えてきた!!
世界遺産のユネスコマーク
大聖堂です!ただいま修復中!
雨の中、頑張りました!この日のミサは終わっているので、翌日に参加します。
いっぱいスタンプを集めた巡礼手帳を握りしめ、証明書をもらいます。
今や、電光掲示板で順番待ち
手に入れました! (*^_^*)
ホタテ模様の筒に入れて、大切にしましょう(^^) 
夕食は貝づくし。ホンマに美味しかった。炒めたマテ貝ってあんなに美味しいんだね。

旅行中にすっかり胃袋が大きくなってしまい、もっと食べたい(^_^;) 
OPでオマール海老のパエリアをオーダー!みんなで分けました。

歩いた充実感と、お腹いっぱいの充実感で幸せ(*^_^*)

サンチャゴ・デ・コンポステーラのミサ

いい天気! ミサに参加します。みんなの関心は、ミサの後にボタフメイロが行われるかどうか?
ボタフメイロとは大きな香炉を焚き、それをロープで繋いで、聖堂の中で振る儀式。たっぷりの寄付金が必要らしいです。誰か奮発してくれないかな?運が良くないと巡り会えない儀式です。
聖堂に入り、どこでミサを受けようか考えていたら、今日はボタフメイロがあるぞと、直感がビビって反応。正面に特別VIP席が設けられていました。きっとその人達、寄付金積むぞ(^_^;)
きれいに動画が撮れそうな位置に移動。これで外れたらショックだなと思いつつ、その時を待ちました。

そして、予想通りボタフメイロが焚かれました!!
キレイに撮れてよかった!

 

大満足でお昼を食べ、空港へ。
そしてマドリッド経由で帰国。


機内食で久しぶりに和食
この道を歩く人にはいろんな目的があると思います。信仰、興味、充実感など様々。目的はいろいろでも、みんな同じ場所を目標に励ましあいながら、声を掛け合いながら歩くっていいです。道中には決して登山のような絶景が待ってるわけではないし、歩かなければ車でも移動できます。でも、歩いた人しかわからない良さがあるんですよね。時間と体力がないとできない、贅沢な旅行です。ツアーではこの辺が限界でしょうが、全行程を歩いた人が羨ましく思える。そんなサンチャゴ巡礼の道でした!
 おみやげは修道院のクッキー!! 
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