アウトドアガイドの沖本です!
2022年の秋は、五島列島の下見に行ってきました。
これまでにいろんな離島を歩き、行った離島の数はかなり多いほうだと思いますが、五島列島は福江島しか行ったことがありません。
ということで、五島列島の下見に出かけることにしました。全部書いちゃうと、まぁ手の内を明かすことになっちゃうので、今回はほぼ無人島の野崎島について紹介したいと思います。
五島列島下見の旅の日程
この仕事をしてよかったなぁ〜と思うこととの一つに、下見の旅費や必要な装備がだいたい経費になるということがあります。もちろん、装備なんかはプライベートで使ったら按分しないといけないのですが。
久しぶりの下見旅です。こんな日程で行ってきました。ここでは太字の①〜③を記事にします。
① | 自宅ー新大阪ー新幹線ー博多〜フェリー〜 |
② | 〜小値賀島〜野崎島 |
③ | 〜小値賀島 |
④ | 〜中通島=若松島=中通島 |
⑤ | =頭ヶ島=中通島〜福江島 |
⑥ | 福江島 |
⑦ | 福江島〜長崎=高速バス= |
⑧ | =大阪ー自宅 |
ほぼ無人島の野崎島と小値賀島
野崎島と小値賀島のアクセス
五島列島ってどこにあるかわかりますか??
長崎県の西にある島々なのですが、島の数は5じゃないです!ちょっとややこしいですよね。一般的には五島列島といっても、一番大きくて空港のある福江島だけ行く方が多いと思います。他の島へ行くと旅行しづらくなるからです。
五島列島に限らずですが、自治体が分かれると情報収集に苦労します。当たり前ですが自治体の観光課は、隣の自治体よりも自分の自治体に来てほしくて、自分のエリアだけを紹介します。情報の発信がバラバラで連携が取れていないんですよね。
野崎島は、五島列島の北部にある小値賀島から渡るほぼ無人島です。小値賀島へのアクセスは博多からのフェリーか佐世保からの高速船・フェリーになります。飛行機はなく、船も佐世保がメイン。、沖縄の離島である西表島に行くより時間がかかります。博多からフェリーはあるものの、小値賀島の到着が4:40。。。そんなに早く着いても困る。小値賀に家があるならいいが。
今回はお客さんがいないので、博多からのフェリーで小値賀島へ渡りました。
野崎島を歩いてきた
博多からのフェリーが着くのは4:40、めっちゃ早いです。まだ真っ暗。港にはちょっとだけ仮眠できるスペースがありますので、明るくなるまで、そこで休みました。
野崎島へは、1日2本の連絡船が小値賀島から出ています。7:25の船で野崎島へ。
野崎島はほぼ無人島。住民票では居住者は0らしいですが、学校を改造した宿泊施設があるので、お客さんがいる時は管理人さんが滞在しています。港の周りは廃墟になっています。
無人島なので鹿がとても多くて、ディアラインができています。葉っぱは鹿の口が届かない場所のみ。奈良公園みたい。
もちろん島内は歩いて移動ですが、景色はとてもいいです!
そして、この島のシンボル「旧野首教会」が見えてきました。
私はキリスト教徒ではありませんし、信仰にも興味はないです。文化的な興味はありますが。
潜伏キリシタンは、日本を侵略しようとやってきたポルトガルの宣教師に洗脳された人々か、ポルトガルを利用して財を稼ごうとした人々の末裔だと思っています。彼らが南米で何をやったか知っていますよね? 布教のためだけに、リスクを取って極東まで来るわけないじゃないですか(笑) 信仰していた方々は大変だったと思いますが、戦国時代の時点では、バテレン追放令は正しかったと思っています。
1908年に建設された教会内部は一部が崩落していて、立ち入り禁止ということになっています。入口から見るだけです。
この教会を設計した鉄川与助は仏教徒だったというのは面白いですね。生活の厳しい離島でこれだけのものを作ったというのは、信仰が深かったことを簡単に想像できます。
日本の離島にいるとは思えない、不思議な景色
潜伏キリシタンの集落があった、舟森へ歩きます。道は歩きやすいです。植林のない離島歩きは楽しい!
シカの他にはイノシシにも出会いました。
舟森へ到着
段々畑以外も若干当時のものが残されていて、生活の跡を感じます。
この十字架がなければ、ここが潜伏キリシタンの集落だったということはわからないですね。
往路を戻ります。教会の下に、この日の宿泊地があります。
廃校を改造した宿泊施設。食事などはないので、事前に用意しておく必要があります。あるのは自販機のみ。
内部はまさに学校。お風呂はなくシャワーのみですが、自炊室はあります。格安で泊まれるので不満はありません。
夜の教会
翌日は朝の連絡船で小値賀島へ。
朝の野崎島は、海の見える奈良公園か、海の見えるアフリカのサバンナみたいな不思議な景色。
かなりの絶景だと思います!
さて、ここをどういうツアーにするか考えなきゃ
小値賀島サイクリング
小値賀島は五島列島の中では平で開放感のある島ですが、サイクリングで巡るにはアップダウンがあります。そこで電動アシスト自転車を活用しました。
火山活動の名残で真っ赤な海岸
展望台へ自転車で登ってみます
自転車ではなかなか大変でしたが、頑張ってみました!小値賀島は五島っぽくない雰囲気なのですが、この島が一番気に入りました。
簡単ですが野崎島と小値賀島を紹介しました。
実際にお客様をご案内したら、詳しく記事を書きたいと思います。