高所登山に欲しい装備 パルスオキシメーター

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パルスオキシメーターってご存知ですか?

血液中の酸素飽和度(SpO2)と脈拍を計測する機械です。医療用の機械なのですが、実は登山にも使うんです。

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パルスオキシメーターとは

血液中の酸素飽和度(SpO2)と脈拍数を測定するための装置です。酸素飽和度(SpO2)とは、血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンの何%に酸素が結合しているかを調べるます。指を入れる部分にある光センサーが、血流を検知し、光の吸収値からSpO2を表示します。

何がわかるのか?

酸素飽和度(SpO2)は酸素を体内に取り込む力が落ちてくると下がります。一般には肺や心臓に疾患があると、その数値は下がります。平地では96~99%が標準値とされ、90%以下の場合はすぐに病院へ!

といったことは登山とは関係のない、医療での話

では、登山では何がわかるのかというと、高所への体の対応状況です。
上で96~99%が標準値と書いていますが、あくまで下界の話です。標高の高い山に行くと、数値はどんどん下がります。例えば、富士山の山頂で測ると、下界ならあっという間に病院行きの数値が出てくるでしょう。

コロナにも使える?

今は世界中がコロナで大騒ぎ。毎日、毎日、テレビはコロナコロナ。ワイドショーのMCは記憶喪失にでもなっているかのように、毎日同じ質問をして騒いでします。テレビに飽きました(笑)

パルスオキシメーターでは、コロナにかかったかどうかは分かりませんが、肺や呼吸器に異常があるか判断する目安になる酸素飽和度(SpO2)を測れます。ということは。。。ですね。
医療関係者じゃないので、医療のことをあんまり書くと良くないと思うのでここらへんで。

パルスオキシメーターは医療機器

そうです、パルスオキシメーターは医療機器なんですね。

医療機器は一般的に安くはないです。そりゃ、命に関わる製品です。信頼性の高いものでないといけません。高くても精度の高いものが要求されます。

私は高山病との付き合いから、20年以上パルスオキシメーターを使用してきました。初期の頃は大きくて山に持っていくのは嫌でした。そして、指に取り付ける軽量な物へと進化していくわけです。しかし、値段が高かった!当時は会社員でしたので、機械の値段が高くても仕方ないや〜、必要なんだしって感覚。

個人ガイドとして独立すると、自分のものが必要になります。そこでアマゾンを覗いてみると、驚愕です!!かつての1割ほどの値段のパルスオキシメーターが販売されているではありませんか! 最低でも5万くらいはって思っていた自分の世間知らず感に驚きました(笑) 悩むことなく、速攻でクリック!!です。

安くても医療機器承認番号があれば大丈夫なんでしょうね。

ネット通販の格安パルスオキシメーターは使えるのか?

従来品と比べてみた

従来から使っていた病院などで使われるパルスオキシメーターを借りて、アマゾンで購入したパルスオキシメーターを使い比べてみました。

実験場所がキリマンジャロです(笑) きっと、こういう事をしちゃうのが、このWEBサイトのいいところ。私の記事を参考に似たような記事を書くWEBライターさんもこれは真似できないでしょう!

比べた結果は?

あくまで、比べた時はという書き方をさせていただきます。キリマンジャロの宿泊する山小屋で計測しました。左右の人差し指を使います。

結果は、ほぼ同じ数値が出てきます。実際の使用に関しては、全く問題なさそうです! その代わり、安い方は数値が出るまでの時間にタイムラグがあります。従来製品は、指を差し込むと数秒で表示されるのに対して、安い方は15秒ほどかかりました。深呼吸(過換気)後の数値の変動も遅い。でも、製品の癖がわかれば許容範囲です。

使えました!

酸素飽和度(SpO2)はどの程度下がるのか

キリマンジャロの登山の場合

例えばキリマンジャロの登山なら以下が平均値です。標高は山小屋のある場所になります。

標高SPO2平均値脈拍数平均
1800m93%88
2700m91%90
3700m84%94
4700m75%102

途中から加速度的に下がりやすくなります。また、個人差も大きくなります。一般的にSPO2が高いほど、高度順化がうまくできていると判断することになります。もちろん現場では、他の要素も加味して判断しますが、SPO2は主観ではなく数値として残るのでデータとして利用しやすいです。

もちろん富士山でも使えますよ!

装着したまま 息を止めてみた

パルスオキシメーターを装着したまま、肺の空気を吐いて体を酸欠状態にしてみました。

私は75までSPO2が低下しました。メチャメチャ苦しいです。安いパルスオキシメーターには表示される数値にタイムラグが合ったりするので、実際はもっともっと下がっているかもしれませんが。

あの苦しい状態でも75。。。高所に行くって、かなり体に負担がかかるってことがわかります。
写真は85ですが。。。

私が購入したものはもう販売されていないようですが、他にもいろいろ販売されているようです。

海外の高所や富士山に登ったりする方は、持っておいていいと思います。こんな機械が、登山用のコンパスと同じような値段で売られるって凄い。そして、肺炎チェックもできるかも。

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