CASIOのPROTREK SmartとGARMINのFENIX5Xを比べてみた

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最近、一気に増え始めた、GPSと地図を内蔵した腕時計

人気があり、装着している人をよく見るのはカシオのプロトレックスマート。
一方ガーミンのFENIX5Xはほとんど見かけません。
でもどっちがいいのかな?? それぞれの得意、不得意について実際に使ってまとめてみました。FENIX5XとPROTREKSMART

CASIOのPRO TREK Smart (プロトレックスマート)と GARMINのFENIX5X(フェニックス5X)

こういう比較って、スペック表の比較みたいになり
実際の使用感とは違ったものになりがちです。

例えばアンドロイドとiPhoneではスペック以外で差があるように。。。
上手く伝えるのは難しいけど。

広告予算のある大企業の製品レビューはあてにならない?

さて、ちょっと誤解を受けそうな見出しですが、このカシオのPRO TREKsmart、色々な名製品を批評しているサイトでは大絶賛。最強だとか、手放せないとか。。。広告と記事がごっちゃになってない? ホントにそうなの??って思ったのがこの記事を書いたきっかけ。

普通の個人では色々比べて使えるほど物は買えません。だからネットでレビューを見たりして吟味するのですが。それがオーバーな表現だったらどう思います?? 少なくとも便利とは思ったけど、最強とも手放せないとも全く感じなかったのが、PRO TREKsmartWSE-F20でした。

とりあえずスペック比較

HPから情報を集めてみました。

PRO TREK Smart WSE-F20 FENIX5X
定価 51,000円  99,800円
重さ 92g 98g
本体サイズ 61.7 × 57.7 × 15.3 mm 51.0 x 51.0 x 17.5 mm
GPS GLONASS・みちびき対応 GLONASS・みちびき対応
液晶 320×300 ピクセル
1.32インチ 2層構造
カラーTFT液晶+モノクロ液晶
240 x 240 ピクセル
半透過型MIP カラーディスプレイ
サファイアレンズ
タッチパネル 静電容量式タッチパネル
(防汚コーティング対応)
なし
防水性能 5気圧
日常生活強化防水(泳いじゃダメ)
100m
空気潜水時計(100mまで潜ってOK)
センサー 圧力(気圧/高度)センサー
加速度センサー
ジャイロセンサー
方位センサー
圧力(気圧/高度)センサー
加速度センサー
ジャイロセンサー
方位センサー
光学式心拍計
 地図の内蔵 なし あり
 地図のDL 可能 不可能
バッテリー 全センサー通常使用時6〜8時間

時計として通常使用時
1日

全センサー通常使用時20時間

時計として通常使用時
12日


スペック表からわかること

・FENIX5X・・・高いなぁ〜
・両製品で液晶のタイプが異なる・・・アウトドアにいいのはどっち?
・タッチパネルはありかなしか・・・アウトドアにいいのはどっち?
・FENIX5X・・・光学式心拍計??どう使う??
・PRO TREK Smart・・・泳げる防水性能はなかった!
・地図・・・内蔵がいいか、ダウンロードがいいか?
・バッテリー・・・差がありすぎじゃない??

実際の装着感は?

実際に身に着けてみました。

両方とも、腕時計としては大きいです!
慣れないとザックを背負う時に引っ掛かります。

FENIX5Xの方が重いのですが、腕につけてみると誤差程度の感覚。正直わからないです。
それよりも大切なのは装着感。
どちらも大きな時計ですが、バンドの質感ではPRO TREK SmartよりもFENIX5X方が柔らかでいい感じ。しかもFENIX5Xはバンドの交換もでき、シーンによって変更できるバンドも付属しています。付属の交換用バンドについては値段が違うので評価の対象にするのはどうかと思います。

タイプの違う2つの液晶

それぞれ得意、不得意があります。

明るい屋外
FENIX5XとPROTREKSMARTどう贔屓目に見ても、右のFENIX5Xの地図が見やすいです。

対して、普通の室内では
PRO TREK Smartの方が断然明るくてはっきりと見えます。

両者の間には驚くほどの違いがありました。
PRO TREK Smartはバックライトで液晶を光らせます。その為、屋外が明るいと太陽の光に負けて、液晶の画面が見えづらくなります。直射日光が当たれば見えないほど。その代わり薄暗いところではハッキリとします。

一方、FENIX5Xは半透過式の液晶。外の明かりを取り込み反射させます。その為、暗いところでは暗く、明るいところでは明るくなります。自然な感じで見られるという事です。

これはもう圧倒的にFENIX5Xの液晶の勝ち!!!
液晶のサイズが〜・・・ピクセル数が〜・・・と論じる以前の問題
見えなきゃ意味なし!

もちろんFENIX5Xにはバックライトも搭載されているので、室内などの暗い場所でも手動で明るくすることができます。

PRO TREKsmartは常時バックライトを使う分、バッテリーがもたないのは当たり前か。

操作はタッチパネルかボタンか

PRO TREK Smartはタッチパネルとボタン操作のミックス
FENIX5Xは完全なボタン操作

どちらがアウトドアで優れているのでしょう??

と書くまでもなく、ボタン操作一択でしょう!!
なぜなら、グローブをした状態で操作ができないから・・・・。
どう考えても、アウトドア用途の時計なら致命的欠陥でしょう。

大きなグローブだとボタンも操作しづらくなりますが、タッチパネルとは比較できない。
寒い時期にスマホを触ろうとして、グローブを外したことがある方も多いのでは?
スマホ対応の薄手のグローブもありますが。。。

グローブをしていなくても、タッチパネルは慣れで操作できません。
ボタンなら時計を見なくても場所さえ覚えれば、操作可能ですが、タッチパネルは画面を見ながらでないと操作不可。 だめじゃん。。。

地図は内蔵かダウンロードか?

PRO TREK Smartの地図はダウンロードしなければいけません。
最初は、なかなか手間がかかり、もういいや! FENIX5Xにしよう!と思えるほど。。。

PRO TREK Smartで地形図を見るには

①iPhoneにアンドロイドウェアをインストール
②iPhoneにYAMAPをインストール
③PRO TREK SmartをWIFIに接続
④PRO TREK SmartにYAMAPをインストール
④BLUETOOTHでiPhoneに接続
⑤YAMAPからWIFIでPRO TREK Smartにダウンロード
⑥しかもその操作はiPhoneからBLUETOOTH

もう意味不明。。。
しかもWIFIがないと地図を落とせない。iPhoneからは無理。どうして??
ということは登山口でダウンロードしようと思っても出来ない。。。

FENIX5Xで地形図を見るには

①地図を見たい場所でボタンを押す

終わり(*^_^*)

ダウンロードか内蔵か、そりゃあ内蔵でしょう!
そして、ダウンロードが面倒くさいために
自宅にPRO TREK Smartを置いていったことが何度もあります。

FENIX5X の地図には致命的弱点あり

FENIX5Xの欠点は地図がダウンロードできないこと。
日本の地形図なら内蔵されていますが、海外の地図は大雑把なものしかありません。
とてもアウトドアでは使えない精度の地図。私はてっきりダウンロード出来ると思い、ガーミン社へ電話してみたら、内蔵地図以外は使えない。。。。とのこと。

まさか海外メーカーGPSウォッチが海外で本領発揮できないなんて。。。
ありえん。。。

PRO TREK Smartなら、海外の地図もダウンロード可能です。地形図はないけどね。

海外で使うと細かい地図が出ないので、こうなってしまう。。。残念。
ログはもちろん取れますが。
ここではPRO TREKsmartの勝ち!!

泳いじゃいけないPRO TREKsmart

気をつけなきゃいけないと思ったのが、PRO TREKsmartの防水力。
タフで、どこにでも持っていけるイメージがありますが、5気圧の日常生活強化防水しかありません。この性能ってこれじゃ雨の中でOKってくらい。これまで普通のPRO TREKを使っていたら、海でも川でもって感じだったと思うのですが、これは泳いじゃダメなんですね!要注意です。ということは、キャニオニングや沢登りはもちろん、カヤックでもやめた方がいいかも。下山後の温泉ももちろん✕。PRO TREKと名乗るなら、せめて水面を泳げる程度の防水にはしてほしかった。FENIX5Xは最上レベルの防水性能。水は恐れることありません。

バッテリーの持続時間

便利なスマートウォッチですが、最大の弱点はバッテリーの持続時間。

PRO TREK SmartとFENIX5Xのどちらが長持ちすると思いますか??
と聞くと、ここまで読んでいれば考えなくてもFENIX5Xが上だとわかります。

そもそも液晶にバックライトを使う時点で勝負はついています。
普通に使うとPRO TREK Smartは1日ももたない。。。
いつも途中でバッテリーが切れて死んでる。。。。省電力モードにしない自分が悪いのですが、つい忘れてしまいます。

PRO TREK Smartは倍以上にバッテリーの持続時間を伸ばさないことには、実際の登山で信用できるギアとはいえないでしょう。某PRO TREK Smartヨイショサイトでは、1日たっぷり8時間もバッテリーが使える!とありますが。。。実際に登山で使っていないことは明白。
センサーフル稼働で6〜8時間では全く足りません。6時間なら歩行は5時間程度の山です。アルプスに持っていけると宣伝してはいけません。軽いアウトドア用との認識が必要です。更に気温が下がる冬場になれば、もっと差がつくのではないかと推測してしまいます。

省エネモードだとやや長持ちするようですが、機能はフルに使ってこそ!ですよ。バッテリーを気にしながら行動するのはゴメンです。

さらにPRO TREK Smartは充電方式もイマイチ。マグネット式なのですが、安定した所に置いておかないと、すぐにポロッと外れる。僅かな力で簡単に外れます。歩きながらザック内での充電はとても無理! 一方、FENIX5Xは差し込み式でしっかりしているので外れたことは一度もありません。行動中に充電する必要になったことはありませんが。

FENIX5XはGPSでログを取る時間にもよりますが、2日は全く問題なし。
場合によっては3日使えます。私は2日使ったら充電するように決めています。

3日以上の縦走登山だと充電用のモバイルバッテリーが必要ですが、山小屋1泊程度なら充電は不要。

気がつけばバッテリーが切れていた PRO TREK Smart

動作のスピード

PRO TREK Smartの方が液晶が明るく、ぱっと見は派手です。
モードを切り替える時などもアニメーションが入り、手の込んだ印象でした。
しかし、少し使うとアニメーションなんて要らないんですよね。さっと次の画面へ移動して欲しい。 推測するに、処理の遅さをアニメーションで誤魔化しているのではないかと。

FENIX5Xは無骨な印象で、フォントもPRO TREK Smartのがきれいです。
でも、動作は速い!

店舗なんかで比べちゃうと、PRO TREK Smartの方がかっこよく見えちゃうかもですが、
1日使うとFENIX5Xの方がイイってなりそう。

どちらも想像以上に便利だったこと

どちらもiPhoneから腕に通知が届きます。もちろん設定次第なのですが、歩行中にラインやメッセンジャー、電話がかかってきた通知が届きます。天気予報も見られたり、時には銀行からの振込通知まで(^^)

時には見たくない通知も届いたりしますが(^_^;) 個人ガイドになってから早いレスポンスが必要な場合もあります。 ありがたい!

結局どちらがおすすめ??

ここまで読んだら、FENIX5Xの圧勝だということがわかると思います。
他にもいろいろな機能がありますが、登山に必要な機能に絞り比べてみました。

地図のダウンロードは両製品の価格差と思えば受け入れるべきかと思います。

しかしながら、液晶の見やすさ、タッチパネル、バッテリーには大きな差があります。

ちょっとPRO TREK Smartにたいして辛口になってしまいました。きっと先にFENIX5Xを使ってしまったことが影響していると思います。普通に考えれば、腕時計で地図が見れるなんて夢みたいな話。ただ、ネットでは実力以上の評価かと思います。

おそらく専用のOSを使うFENIX5Xとアンドロイドウェアを使うPRO TREK Smartでは基本の電池使用量に大きな差があると思います。そう思えば、今後のPRO TREK Smartはアンドロイドウェアの進歩に依るのかな?ただ、忘れてはいけないのは、FENIX5Xの半額ほどで購入できることです。本来比べるのがおかしいほどの価格差ですからね。

下の図は尾瀬のFENIX5XのログをGoogleEarthに取り込んだもの

結論!

信用できる地図表示時計がほしいなら、FENIX5Xを買うべし! ここに書いていない優れた機能もたくさんあります! 比較では触れていないですが、心拍計はなかなかイイです。自分のペースと体への負担が具体的な数値で確認できます。どちらかというとマラソンやトレラン向けのセンサーでしょうが。
でも、これに10万円使うなら、初心者や中級者ならもっと他の装備を揃えた方が良い気がします(^_^;) 悩ましいね。

冬山のシーズンになれば、持っていってまたレビューの記事を書きたいと思います。

20代から80代まで幅広い顧客に、登山やアウトドアスポーツを案内。日本百名山はもちろん、海外経験も50ヵ国、130回を越える。地理学を専攻していたので、地図や自然にも詳しい。登山専門旅行会社の元大阪支店長。山のガイドだけではなく、登山旅行のプランニングも得意。最近は離島案内、カヤック、サイクリングなどのアウトドア遊びの依頼が急増中。
詳しいプロフィール

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