ツール・ド・モンテローザ

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この数年、恒例になっている7月下旬のツール・ド ・モンテローザ。
正直、ヨーロッパアルプスの中で1番好きです!
 
雄大な景色、お花畑、氷河、食事、充実感の全てを満たしてくれるコースだからです。唯一の欠点は途中で荷物の輸送ができないこと。計6日分の荷物を持って歩く必要があります。とわいえ、毎日洗濯できるので、着替えはワンセットでOK!
 

まずはエミレーツでチューリッヒまで。昼過ぎに到着するので、電車とバスでサースフェーへ。いきなりアルプスの麓に行けるので好きです。日本人が少なく、景色がよく、大好きな村。ツェルマットと同じく電気自動車の村です。サッカーの代表がワールドカップの南アフリカ大会に行く前に合宿しましたね。

ツールドモンテローザはツールドモンブランなどに比べ歩く人が少ないです。でも人気があって売れるあるコースが本当に素晴らしいコースとは言えないですよね。ニュージーランドのMなんてその典型だと思っています。

関西からはエミレーツ航空のドバイ経由で

私は、エミレーツが好きです。乗り継ぎに時間はかかりますが、ヨーロッパ内での宿泊に無駄がない。ヨーロッパ直行便だと到着が遅く、出発は早いので、行きも帰りもチューリッヒ空港周辺での宿泊が必要になります。

ツールドモンテローザの日程

①関西✈
②✈ドバイ✈チューリッヒーヴィスプ=サース・フェー
③サース・フェーハイキング
④=マットマルク湖(2197m)…モンテモロ峠(2868m)ーマクニャーガ(1300m)
⑤ベルベレーデ氷河往復=アラーニャ
⑥ーコルドレン(2970m)…プランタヨランダ(2240m)ーグレッソネ
⑦ーセントアンナ(2150m)…ベッタフォルカ峠(2672m)…レジー小屋(2070m)
⑧…チミビアンケ峠(2990m)ーチェルビニア
⑨ープラトーローザ(3450m)…トロケナーシュテーク(2930m)ーツェルマット
⑩自由行動
ーチューリッヒ✈
⑫✈ドバイ✈関西

トラベルギャラリー・旅の本棚より

サース・フェーハイキング

コースに出る前に、サースフェーのハイキングを楽しみましょう。そのまま出発なんて勿体無い!今年はレンクフルーのコースが閉鎖なので、シュピールボーデンのハイキング。ドムが綺麗です。ロープウェイの裏のマーモットは餌もらいすぎでまるまる太ってる(^_^;)

次はミッテルアラリンヘ。ゴンドラと地下ケーブルを乗り継いで。このサースフェーは若者率が高いのでこんな看板も(^^)

 ここからならアラリンホルンも簡単に登れそう。

昼食を食べ、のんびり景色を楽しみます。
 ネズミ返しの倉庫群
夕食は生演奏付きの、いつも行くレストラン。しかし、今回は料理が出るのの遅いこと、遅いこと。待ちすぎて、料理が出てきたら急いで食べてしまい、撮るのを忘れちゃいました。料理の写真だけは先月のものです。

ツールドモンテローザを歩く

ツールドモンテローザ1日目

さて、いよいよツールドモンテローザです。スタートはマットマルク湖から。花の多い湖岸を歩いて、モンテモロ峠を越えてイタリアのマクニャーガへ。いよいよ出発!

毎回のことですが、歩き出しは花の写真に忙しくなかなか進みません(^^)
エーデルワイスにアルペンローゼに・・・忙しい!

モンテモロ峠へは少しだけ岩場はありますが、アルプスの岩場と比べれば少しです。
峠のマリア様が見えたらもう少し。イタリアへ入ります。

初めてモンテローザが見えた!! でかい!

 最後はロープウェイでマクニャーガの村へ下ります。

 イタリアへ入った途端に雰囲気が陽気になるし、料理も美味しくなる。
下山したらすぐに反省会。これもこのコースの楽しみ!

ツールドモンテローザ2日目

マクニャーガの谷の奥を歩いてモンテローザに近づきます。
リフトを乗り継ぐと少し歩いただけで氷河の上へ。この土砂の下は氷なんです。
迫力ありますね。氷河歩きはもう一回ありますが、タイプが違います。

モンテローザが近づいてきた!

土砂の下は氷河です

 そして、アラーニャへ移動。この村も静かでいい村です。観光の日本人なんていません。

反省会のビールについてくるおつまみが豪華です!これ見たら飲まないわけにはいかないですよね(^^) 

 おつまみ取り放題! お腹いっぱいになっちゃうよ(*^^*) イタリア最高!

もちろん夕食はもっと豪華!
イタリア人はスイス人とは食にかける情熱が違います!
でも、食べるのに夢中で写真撮り忘れた・・・。
レストランの写真だけです。

ツールドモンテローザ3日目

この日は天気がいまいち。
ヨーロッパのロープーウェイの手すりは高い(^^)

 
ロープウェイを降りると真っ白・・・。

 こんな上のロープウェイの駅にも立派なBARが。でも、飲みながら待つわけにもいかず。

皆んな雨の中は歩きたくないということで、ゴンドラ使ってエスケープ決定!
こんな笑顔のエスケープ初めてかも(^^)

ゴンドラ降りたら見事に晴れてお花畑!写真撮りまくりでした。
う〜ん イイ判断!

マツムシソウの仲間

なでしこの仲間

チングルマみたいなオキナグサの果穂

イソギンチャクみたいなイワベンケイの仲間

魔女の爪

イブキジャコウソウの仲間 

お昼は山小屋でポレンタとビール!

反省会の時はロンドンオリンピックの真っ最中!

  
夕食の生ハム美味しかった!
 

ツールドモンテローザ4日目

前日の天気と一変、青空です。

モンテローザが見事。ベッタフォルカ峠の道はお花畑!
気持ちいい山歩きです。
 
峠の小屋でコーヒー休憩
素晴らしい天気に山に本場のカプチーノ!しかも安い(^^)
峠から少しモンテローザ側へ登ってお昼
 
幸せな時間です!




 この日はレジーの山小屋まで。
のんびり下って宿泊します。

このコース唯一の山小屋です。シャワーもあるし、食事もいいし、快適。
最近、こういう小屋が普通と思ってしまう。たまには富士山のガイドもやって原点を見つめ直さないと。ちなみに富士山の富士宮コースをツアーで初めて企画したのは私です。

旗はチベット仏教のもの。日本の山小屋にヨーロッパ大好きな人が多いのと同じで、ヨーロッパの人はチベット好きが多いです。
 

今日もビールがうまい!

ツールドモンテローザ5日目

このコースのクライマックス!チミビアンケ峠へ。

カストールとポルックスもイタリアからはこんな感じで見えます

ツールドモンテローザは略してTMR 
ちなみにツールドモンブランはTMB

天気よくて最高です!

なぜクライマックスがチミビアンケ峠??
それはマッターホルンがこの峠に登れば見られるからです。
この旅行は起点がサースフェー、終点がツェルマット。最初の現地のガイドさんからの提案は反時計回り。一度それで歩いて不満がたまりました。憧れの山は電車を降りて街から眺めるより、歩いて頑張っていきなり目の前に聳える方がいい。だから、このコースを時計回りにしました。でも、ほとんどの人はツェルマットを起点にして歩きます。自分のこだわりです。これをご覧の旅行会社の皆さん真似しないでね(^^) 旅行企画には特許がないので各社の倫理観が問われます。
 
ほんの少しだけ、峠の前にマッターホルンが見えます。
でもこれがマッターホルンとは思えないよね
峠を目指してさらに歩きます

初めて見るマッターホルンがこれって最高じゃないですか?

5日間歩いて見る山は格別です。皆んないい顔してます!

歩いたなぁ〜 しみじみと景色を眺めます

イタリア最後の宿泊地はチェルビニア。
下りましょう

村からはマッターホルンが近いです。

毎日、毎日反省してばかり(^^)

ツールドモンテローザ6日目

最後は氷河を歩いてプラトーローザからトロッケナーシュテークへ。
ロープウェイで一気にスイスとの国境へ

 
国境を越えてスイスへ戻ってきました!

今日もよく見える!

ロープウェイのガラスにもはっきり映る

 氷河の上はザイルで繋いで歩きます。

このガイドはたしかアントニオ!やっぱり適当(^_^;) 

こんな結びに命を預ける気にはならないよ・・・。
ここは氷河と言ってもスキー場(^^) 半ば形式的なものなのです。
お客さんはもちろんガチガチに結んでいます。

アイゼンは不要、ハーネスはガイドが持ってくるので特別な装備はいりません。

沖本は写真係として動き回ることに。
さぁ、ツェルマットへ下りましょう!

最高の天気、最高の山

マッターホルンの形がどんどん変わっていく
 
言うことなし

自分の写真も一枚(^^)

モンテローザが見えてきた!

最後の食事はガンテック小屋のオムレツ。
満足です(^^)

そしてツェルマットへ下山。
充実感にひたりたいところですが
みんな人の多さにビックリ!
ホテルからはマッターホルンがバッチリ!
 

ツェルマット自由行動日

ブライトホルン組はガイドを雇って山頂へ。
ハイキング組は私がゴルナーグラードへ案内。

まずはローテンボーデンでマッターホルンを独占!

おまけで来たみたいだけど、普通のスイスハイキングだとメインの場所なんですよねぇ

言葉もない・・・完璧

そしてゴルナーグラードへ

左がモンテローザ!

アタック組は今頃ブライトホルンの山頂かな??

リュッフェルベルグでマッターホルンと今年最後の乾杯!

 
乳搾り? 笑顔です(*^_^*)


最後は行きつけのチーズフォンデュ屋へ。

今年はこれが4回目!

みんないっぱい食べました(^^)

そう、この日は8/1でスイスの建国記念日。
路上はストリートパーティーと化し、花火が上がります。

ラッキーじゃなくて、ちゃんとこの日を計算してツアーを設定していますからね(^_^;) 

最後はホテルの部屋から花火を楽しんで旅は終了

振り返ってもやっぱりこのコース好きだ。

天気にも恵まれて最高のトレッキングでした!