このサイトの写真は、どのカメラを使っているのか聞かれることが時々あります。
私が登山やカヤックに持っていくのは基本的に防水カメラのみです。
愛用しているのがオリンパスのTGシリーズ。この夏に最新のTG−6を購入&使用したので、紹介してみたいと思います。
オリンパスのTough TGシリーズとは
どこに行くにも絶対のように持っていく、オリンパスのTough TGシリーズ。
最初に買ったのはTG-2でした。TG-2はわずか1年でキャニオニング中に内部に水が入り故障。それをサービスセンターで交換してもったTG-3は5年間使いました。私の乱暴な使用頻度で5年もカメラが壊れないなんて凄いことでした(^^) 雪山から海の中まで、北極から南極まで世界中に持っていきました。外見はボロボロですが、機能としては問題なく使えていました。しかし、最近はダイヤルを回しても設定が変わらないなどの問題が時々出はじめていました。そこで買い替えを検討Tough TGシリーズで買い換えることしか頭にありませんでした。他のカメラじゃダメ!
2017年の発売のTough TG-5の後継品として、2019年7月にTough TG-6が発売され、即購入することに。
発売日に届くように、アマゾンで注文し、到着後から使いまくっています。
TGシリーズの魅力は、アウトドアに最適なタフさです。みんな製品を買う時はカタログのスペックを比べたりしますが、この製品にはスペックではわからないタフさや厳しい環境での使いやすさがあります。スペック表を比べたい方は、メーカーのサイトなどを見て下さい。実際に厳しい環境で使っていない人が、いろんなサイトでああだこうだとかいていますが、ここでは実際にハードな環境で使ってみてどうだったのか書いています。
私がこのカメラを使っているのが知れているので、仲間は高確率でTough TGシリーズを購入しています(*^^*)
オリンパスさん、きっと友人に20台は売っています! TG-7を発売する時はサポートして下さい(笑)
Tough TG-6のレビュー&ポイント
よくTG-5からどう変わったか書いている記事が多いです。値段はそれほど変わらない(10,000円くらい)、それくらいの差なら、新型を買ったほうがいいに決まってます!どんなカメラなのか紹介します。
多少落としても平気なタフなカメラ
耐荷重性能、いわゆる落としても大丈夫な高さは2.1m。ただし、落とした先が土か、岩か、コンクリートかでカメラへの衝撃は違うし、落とす回数にもよるので、何回も2.1mから落としても大丈夫ということではありません。でも、先代のTG-3は何回も何回も落としたし、塗装は剥がれたり、ボディーも欠けたりしたけど、今も防水性は保たれたままなので、他のカメラより絶対に強いはずです!
水中撮影に強い防水カメラ
私は山だけじゃなく海にも行くのですが、一般には海好きの方がTGシリーズの比率が高いような気がします。海じゃスマホでは写真撮れないですからね。ライバルはGOPROになるのかな??
ハウジング無しで15mまで潜って大丈夫です。スキューバーダイビングの場合はハウジングを利用したほうがいいですが、そうでない場合はこのまま使っても大丈夫ですよ。
アウトドアでは一眼で高画質な写真を撮りたいけど、いつでもどこでも、雨の中でも使えることのほうが大切なので、必ず防水カメラを持っていくことにしています。
写真は沖縄・鳩間島のサンゴ礁(TG-3)
写真は奄美の海 ハウジング無しでこんな写真が撮れます。水深10m(TG-6)
写真は知床岬への過酷な渡渉(TG-6)
花や虫をキレイに撮れるマクロカメラ
高山植物に思いっきり寄って撮影できます。こんな近くで撮れるの??って最初に購入した時は思いました。今ではTGの当たり前になっています。
写真は槍ヶ岳のシコタンソウ(TG-6)
昆虫は深度合成でピントの合う範囲が広くなります。
写真は北アルプスの笠ヶ岳近くで見かけた、アサギマダラ(TG-6)
雪山や高所で使える耐寒性能
カメラに限らず、電子デバイスの弱点に低温に弱いということが挙げられます。せっかくきれいな景色に出会えても、カメラが動かなかったら残すことができません。TGシリーズではグローブをした状態で操作ができるという重要なこともクリアしています。カタログスペックでは−10℃までになっていますが、実感ではもっと低温でも安定して作動します。低温下ではカメラを温めておいて使うことは良くしますが、私はザックに外付けのままにしています。そうしないと、撮りたい瞬間に撮れませんから。
写真は厳冬期の北アルプス唐松岳の夜明け(TG-3)
キリマンジャロでは低温のためGoPro7は起動しなくなっていました。(TG-6)
しかし、TG-6は同じ条件下で、なんの問題もなく起動しました。
写真はキリマンジャロ極寒の夜明け前 しんどい時ほど笑おう!(TG-6)
撮影所の状況がわかるフィールドセンサー
カメラ内にGPSセンサー、温度計、気圧センサー、コンパスのフィールドセンサーが内蔵されています。撮影時の緯度・経度、温度、標高または水深などのデータが取得できます。
また内蔵のGPSでログを取ることも可能です。私自身はGPSのログはガーミンを使うので、TG-6では利用したことがありません。。。
写真はTG3で取ったログをグーグルアースで再現したもの(韓国・漢拏山)
明るいレンズ
明るいレンズと手持ち夜景モードで、夜明け前の暗い状態にもかかわらず、このような写真を取ることができます。三脚などは使わず、歩きながらの手持ちで撮影です。
写真は夜明け前の槍ヶ岳(TG-6)
ライブコンポジット
光の流れる写真を撮ることも可能になっています。山に行けば星空を撮ってみたいものですが、一眼&三脚を持っていくと重たいです。TG-6のライブコンポジットモードを使うと、簡単に星の軌跡の写真を撮ることができます。
写真は槍ヶ岳の星空
ちなみに、このような写真を撮るには三脚が必要ですが、TG-6はコンデジなので簡単なものでOK。バッテーリーは多く消耗するので、残量が少ない場合は充電しながら。これは上の写真を撮った時のもの。
Tough TG-6の不満
画質
これまでTGシリーズを使っていて、画質に対してあまり不満はなかったのですが、最近不満が出てきました。理由は27インチの5KiMacを買ってしまったから。。。 これまでHDの21インチのiMacとは写真の解像度が別世界。キレイに映るはずが、そこに映るTGシリーズの写真はイマイチでした。ディスプレイが良くなると、カメラへの要求も上がってしまうと実感しました。でも、27インチのiMacは素晴らしい!仕事もはかどります(^^)
一眼で撮った写真と比べるのは酷ですが、GoPro7よりも解像度は明らかに劣ります。
最近は、TG-6とGoPro7を持ち歩いています。アクションカムとコンデジでカテゴリーは違うのですが、なんか残念。。。特に写真の端っこのピントの合い方がかなり甘いです。
こういったブログの写真を撮るうえではあまり関係ないのですが。
HDR
ハイダイナミックレンジってやつです。TG−3の時は全くiPhoneのHDRに及ばない画質、全然ダメなやつでした。TG-6になって少しは良くなったかなと思いましたが、やはりiPhoneには全くかなわないままでした。ピントも色も悪い。。。何よりややボケた感じで精細な描写ができていない残念です。大画面で見るとその差がよく分かる。。。。
写真は知床半島ペキンノ鼻 HDRで撮影(TG-6)
動画
TG-6で動画を撮ることは殆ど無いですが、同じような条件下で撮ったGoPro7とは大差がつきます。
Tough TG-6のまとめ
普通のコンパクトカメラやスマホの使えない環境で絶大な威力を発揮するTG-6。アウトドアでの記録を残したい方には絶対におすすめします。画質ではやや劣る面もありますが、一眼など持っていってもでシャッターを押せなければ意味がありません。耐衝撃・耐圧・防水という機能のあるカメラは多くありません。順調にシリーズとしてのアップデートを重ねる、数少ないモデルです。
このTGシリーズがなかったら撮れていない写真がいっぱいあったと思います。
ちょっと高いですが、アウトドア好きなら絶対に買いです!!
追記 OM-D M1 MarkⅡを買っちゃいました!
TG-6はそれで素晴らしいのですが、画質に強烈な不満が出てきたのでミラーレスを買っちゃいました!
これまでもニコンのAPS-Cは持っていたのですが大きいし、防塵防滴仕様ではないので、山には持っていけませんでした。
買ったのはオリンパスのミラーレス。新製品のMarkⅢが出て型落ちになり、値段もぐんと下がってお得な感じだったので。全く同じセンサー搭載の新型よりで10万円ほど安く買えました。防塵防滴なので、山にガンガン持っていきます。このサイトでは2020/3/27更新の五竜岳の記事からこれで撮影しています。