遥かなる山だった トムラウシ

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登山ガイドの沖本です!

2024年の7月は、大雪山の旭岳からトムラウシを目指して歩いてきました。
残念ながら、途中の白雲岳避難小屋で悪天候に見舞われて停滞してしまい、縦走は果たせませんでした。

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大雪山からトムラウシへの日程

結果的にこんな日程になってしまいました。残念ですが、天気には勝てないので仕方がないですね。

新千歳空港=買い出し=旭岳温泉
=旭岳ロープウェイー姿見(1600m)…旭岳(2291m)…北海岳…白雲岳分岐…白雲岳避難小屋(1990m)
白雲岳避難小屋停滞
…北海岳…間宮岳…中岳温泉…裾合平…姿見ー旭岳ロープウェイ=旭川
=旭山動物園=吹上温泉=美瑛
=美瑛巡り=富良野のお花畑=新千歳空港

本来は下記の予定でした。

…忠別岳…五色岳…化雲岳…ヒサゴ沼避難小屋
…北沼…トムラウシ山…北沼…ヒサゴ沼避難小屋
…化雲岳…第一公園…天人峡温泉

旭岳から白雲岳避難小屋往復

旭岳温泉へ

新千歳空港で集合して、みんなが食べたいのは海鮮料理! お昼時は千歳の回転寿司が激混みなので、ちょっと穴場のお寿司屋さんへ。
これで2000円しないんですよ!! 

この日の宿にはレストランがないので、持ち込みか自炊になります。ということで、スーパーで食材を購入して、料理して食べることにしました。

ホタテは焼いて、ほっき貝とつぶ貝は刺し身、お肉はアスパラと焼いて、あとタコしゃぶと筋子ご飯に!贅沢です。
デザートはさくらんぼ

夜は最後の確認。食料も並べてみます。テント泊で3日泊4日分だと最低でもこのくらい。夕食はこれとは別で、白米をメスティンで炊きます。

姿見から旭岳

始発のロープウェイで、姿見駅まで一気に上がります。

お花畑はいい感じです。チングルマは果穂が黄色く大きくなっているので、受粉が終わって、ほんの少しだけピークを過ぎています。強い雨がたら、散り始める頃ですね。

エゾツガザクラは美しさのピーク

姿見の池に到着です。

ここからはガラガラして、高山植物も少なく。登山としてはあんまり楽しくない道です。いわゆる修行タイムってやつでしょうか。荷物も重たく感じられると思います。でも、天気がいいので眺めは素晴らしいです!

頑張って標高を稼ぎましょう!

ロープウェイの駅が小さくなってきました。

荷物の軽い人に抜かれていきますが、これは仕方ないです。一歩一歩。

金庫岩を過ぎたら、山頂はもう少し!!

北海道の最高峰に到着です!!お疲れ様でした。が、今回の登山はこれからが楽しくて本番ですよ。

登ってきたのは噴煙が上がる、地獄谷の左側です。

目指すトムラウシ山が遠くに見えています!

旭岳から北海岳

旭岳からの下りは、なかなかのザレ場です。特に荷物が重いと慎重にならざるおえません。

ザレ場の次は雪渓が待っています。

雪渓のほうがずっと歩きやすくて、足にも優しいです。

雪渓を下り降りたエリアのお花畑は素晴らしいです。キバナシャクナゲやイワウメ、ミネズオウなど

イワウメ

ひと休みしてから、お鉢へ向かって登り返します。緩やかな上りです。
振り返ると、旭岳。

熊ヶ岳横の噴火口跡。お鉢まではもうすぐです。

お鉢に到着です。この景色、見えてよかった! 

お鉢の南側を歩いて、北海岳を目指します。
この道、展望は良いし、アップダウンも少なくて歩きやしし、ほんとに好き。

そして、この時期だけのご褒美が、エゾタカネスミレの群落。
最近は、私がガイドを始めた15年前より、1週間ほど開花が早くなっています。

トムラウシ山が少し近づいた!

そして北海岳へ到着。

雪渓とハイマツの縞々がキレイです。

お鉢を挟んで、北海道第二の高峰「北鎮岳」

ほとんどの登山者はそのままお鉢の縁を進んで、層雲峡を目指しますが、私達はここから南下して行きます。

北海岳から白雲岳避難小屋

北海岳を南に進む登山道に入ると、登山者がかなり減ります。広大な稜線をしばらく歩きます。

山をやってて良かったって思える好きなルート。ここは私が初めてソロのテント泊で縦走したルートなので、思い入れが強いです。
今みたいにデジカメもスマホもないので、写真はとっても少なくて、記憶が曖昧になっている部分もありますが。

大雪山は日本の山っぽくない広さが好き。

キタキツネが歩いていました。外界によくいるおねだりキツネじゃなくて、野生の逞しさを感じます。痩せているように見えますが、これは夏毛のため。秋になれば毛が生え変わり、寒くなるとモフモフになります。

この時期はまだ多くの雪が残っています。視界が悪いときは気をつけないといけません。

白雲岳分岐を過ぎると、下りになります。近そうで意外と多い白雲岳避難小屋。

小屋が見えてきました。

これが小屋までで最後の雪渓

iPhoneってめっちゃ色がくっきり出ますね〜

順調に山小屋に到着。テントを張りましょう。

テントを張ったら、避難小屋で受付。協力金を支払って、手ぬぐいをもらいます。

おっと!! テントサイトの向こう側にヒグマが歩いています。これだとわかりにくいですよね??

拡大してみます。※上の写真からクマは動いています。
数分でクマは奥へ行ってしまいました。過度に恐れず、かといって油断せず。冷静に!!

夕食はお米を炊いて、レトルトを温めて。

順調だったのはここまででした(泣)

白雲岳避難小屋停滞

翌日、雨と風です。天気予報が良くないのは知っていましたが、ほんとに良くなかった。

更に山奥に進む天気ではないです。この日、白雲岳の避難小屋に上がってきた登山者がいましたが、低体温症の症状が出ていたそうです。7月上旬の大雪山で、全身が雨で濡れて強い風が吹いていたら、相当きびしいコンディションになります。

テントが飛ばされそうになり、一人は小屋に避難しました。無理することないので、正しい判断。

私のテントはSAMAYAのテントでシングルウォール。風にはビクともしませんでしたが、相当浸水しました。。。
素直にファイントラックのカミナドームを持って来るべきだった。

白雲岳避難小屋から姿見

天気は悪いですが、歩けないほどではないので、帰ります!
復路は、旭岳に登らずに中岳温泉と裾合平を通って姿見へ。

北海岳まで戻ってきました。もちろん何にも見えません。


さらにお鉢を進んで、中岳温泉まで下りました。足湯する余裕はありますが(笑)
入りませんでした。手だけでOK!

更に下って裾合平。ここのチングルマは見事なんです!! でも前日からの雨風でお花も疲れている感じですね〜

そんなこんなであっという間に姿見駅まで帰ってきました。
まだ午前中!!

下山して、旭岳温泉で食べたラーメンは滲みました。

宿の予約をしていなかったので、旭川のビジネスホテルを予約。
お風呂は旭岳温泉よりサウナのいい、きとうしの森で!新しくて、眺めも良くて、おすすめの場所です。
ソフトクリーム美味しかった!!

夕食は旭川のジンギスカン

美味しかったです!! 
しかし、私は体調がイマイチで、少し飲んで食べたら、早めに退散しました。こんなこと珍しい。。。

旭川・美瑛観巡り

この日も天気は良くないです。しかも装備も全て濡れて、びしょびしょなので歩くモチベーションはゼロです。
雨でも楽しめる旭川周辺の場所といえば、やっぱ動物園ですかね。個人的には北鎮記念館が好きですが。

もう旭山動物園の案内を何回したか覚えてないくらい。この動物園に展示している動物の大半を野生で見たことあるので、ネタはいくらでもあります! 最初にチェックするのはモグモグタイム。特にホッキョクグマは混むので、時間計算をしっかりやっておかないと待ちすぎたり、逆に見れなかったりします。

旭山動物園ではこのホッキョクグマのもぐもぐタイムが一番好きです。

その次はカバの水槽

半日ですが、しっかりと動物園ご案内しました!

午後は山の方へ行ってみましたが、ガスは晴れることなく。。。
吹上温泉の白銀荘へ行ってきました。みんなサウナ好きなので、ここは外せません!!

その後は、食材を購入して、豪華なコテージへ。

夕食は再びジンギスカン。装備を持っているといろんなことができます。

東川町に来ているので、三千櫻は外せないですね!!

最終日、やっと晴れてくれました!!!
こんなコテージに泊まっていたんです。

白樺の並木を歩いて

敷地のベンチからはこんな景色が

チェックアウトして美瑛へ 電線のない街は景色がスッキリしますね!

青い池

白ひげの滝

美瑛選果で買った牛乳パンとアイスコーヒーを持って、美瑛の丘へ

これはマリトッツォが流行る前からありました。一瞬でしたね、マリトッツォが流行ったの(笑)

美しい景色の中を散歩して

ファーム富田へ 
空いているように見えますが、現実はめっちゃ人多いです!撮影ポイントを巧みに考え、ズームレンズを駆使して撮影しています。

お花が一番キレイな時だったと思います!

ガイドというより、カメラマンになっております。

菜の花畑にも立ち寄って、千歳へ向かいました。

千歳のお寿司屋さんで早めの夕食を食べて、空港へ!

残念ながら、トムラウシ山へは縦走できませんでしたが、精一杯代案を考えてご案内しました。

ご依頼、ありがとうございました!

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