然別湖コタンと糠平湖畔スノーシュー

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登山&アウトドアガイドの沖本です!

2021年の冬は、北海道を中心に案内してきました。本職は登山ガイドなのですが、登山系旅行会社の支店長を務めていた経験を生かして、いろんなアウトドア旅行のプランニングもしています。

2021年、冬の北海道は5組案内しました。その3組目。

コロナや緊急事態宣言が原因なのですが、計画後の飛行機の運休に悩まされる形になりました。でも、どこも観光客は少なく、今年の北海道はこれまでで一番良かったと思っています。

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冬の北海道アウトドア旅の日程

5日間の充実した日程です!
もともとは釧路空港と関西空港の直行便予定でしたが、運休になったので変更を余儀なくされました。

ここでは1日目と2日目について記事にします。

関西✈千歳空港=然別湖・泊
=糠平湖畔スノーシューハイキング=阿寒湖温泉・泊
=阿寒湖早朝散策=摩周湖スノーシューハイキング=知床ウトロ温泉・泊
=流氷ウォーク=野付半島動物ウォッチング=養老牛温泉・泊
=シマエナガ観察=回転寿司=釧路空港✈千歳空港✈関西

然別湖コタン

千歳空港から然別湖へ向かいます。途中、エゾリスのいる森に立ち寄ってみましたが、残念ながら出会うことはできませんでした。自然が相手なので、こういうこともあります。
北海道の小鳥である「ハシブトガラ」が近くに来たので、撮ってみました!

然別湖は山の奥にあるので、途中から山道(広いけど)になります。その入口で見た森がすごくきれいでした。

ブログ用の解像度に落とすと木と影の模様が若干潰れちゃうなぁ。目で見るとホントによかった。

十勝平原を見下ろします。広いなぁ〜。

程なく、然別湖に到着! 然別湖コタンとは、凍結した然別湖の氷上にできる冬季限定の村です。宿泊できるアイスロッジや露天風呂、チャペルなどがあります。また、湖畔には氷でできたアイスバーもオープン!

まだ明るいうちに歩いてみましょう。

宿泊できるアイスロッジ!
過去にはここで宿泊されたお客様もいます(笑) トイレがこのロッジにはなくて遠いのが難点です。

露天風呂は写真撮れないので、紹介できません。。

振り返るとホテルが聳えています。今夜はそのホテルに宿泊します。

最後は人気のアイスバーへ行ってみましょう! 殆どが氷でできた、インスタ映えしそうな建物です。

ここでは氷のグラスにカクテルなどを注文することができます。

メッチャおしゃれ! 

できれば、派手な衣装を用意しましょう(笑) 今回は地味過ぎた。。。
 

糠平湖畔スノーシューハイキング

本来はタウシュベツ川橋梁のスノーシューでしたが、なんと糠平湖の氷のコンディションが悪いので立入禁止に。。。ちょうどこの日が立入禁止の初日。例年なら2月の下旬なのですが。1日変わったからどうやねんって思う気持ちもありますが、そこはきちんと守ります。 たとえ橋梁の隣に行けなくても、ネタはいっぱいあります。いつもタウシュベツ川橋梁では時間が足りないと思うので、問題はありません!

夏なら然別湖から糠平湖はあっという間なのですが、冬季は通行止めになるので、十勝平原をぐるっと回り込みます。そのおかげで、この日もきれいな十勝平原と日高の山並みを眺めることができました。

そして、糠平湖へ。タウシュベツ川橋梁の手前にある3の沢で廃線橋梁を歩いてみました。

タウシュベツ川橋梁

5の沢からハイキングスタートです。湖面に入れないのでこのサイトで紹介しているタウシュベツ川橋梁の歩き方とは違うコースで歩いていますので、念の為。

タウシュベツ川橋梁の行き方と歩き方
北海道のタウシュベツ川橋梁は幻の橋とも呼ばれています。タウシュベツ川橋梁へ、冬場の凍てついた糠平湖の湖面を歩いて行く方法について紹介します。

スタート地点には、立入禁止を知らせる看板が。湖上が禁止なだけで、湖畔で氷上に出なければ問題ありません。

スノーシューを装着して、森を歩いて糠平湖畔を目指します。

とってもいい天気です! 森を抜けて湖畔へ。ダケカンバの森がキレイ。よく見ると奥にタウシュベツ川橋梁が見えています!

見晴らしのいい所まで行ってみましょう。あれが、タウシュベツ川橋梁です。冬季は凍結した湖面を歩くので、この先は禁止。

天気が穏やかなので、このポイントからドローンに遠征してもらいます(笑) 数分で往復してきました。。。
写真の左に湖面を歩いているグループがいますが、これが一番危ないやつです。湖面と湖畔の境目が一番氷が弱いのに。事故が起こると色々規制がかかり、自由な遊びができなくなったりします。

ドローンだとあっという間に橋まで行っちゃいます。

上から見ると、崩壊が進んでいるのがよく理解できます。

更に奥まで行って、振り返る

アイスバブル観察

タウシュベツの見学はここまで! 次は糠平湖だからこそ、人工と自然の作る不思議を楽しみます。

糠平湖は糠平ダムの作り出した、ダム湖です。ダムは冬も発電をするので、水を取水し続けますが、川からの水は激減するので雪解けまで湖面が下がり続けます。そこで取り残された氷が面白い!
通常は雪が覆っていますので、この雪の下が氷だとはわかりにくいです。

スノーシューが欲しい雪原です。

でも風が強かったりして、雪が飛ばされると氷が現れます。

上の段が湖畔、下の段が湖面です。

その氷が斜面や地面の凸凹で割れると、とっても美しい。

更に、湖底から湧いてくるのメタンガスが閉じ込められたアイスバブルも。

普通の自然の状態では真上からしか見ることはできません。

しかし、この糠平湖ではバブルアイスが取り残され、割れちゃうので横からも見ることができます。

ちなみにこのアイスバブルはメタンガスが含まれているので、閉じ込められている気体は燃えるそうです。やってみたいなぁ(笑)

糠平湖名物 キノコ氷

氷については上記で紹介しましたが、その氷の下に切り株があると、氷が切り株の上だけに取り残されます。 これを糠平湖ではキノコ氷と呼んでいます。切り株は、糠平ダム建設の際に、水没予定地の樹木を切り倒した跡です。

キノコのようになっていなくても、不自然な氷の割れ方があればその下に切り株がある可能性が高いです。

みんなで上に乗ってみたり

大きな切り株に乗ってみたり

楽しく糠平湖を遊ぶことができました!!

この日の夜は阿寒湖温泉に宿泊です!
花火がキレイでした。

翌日は阿寒湖の早朝ハイキングと摩周湖のスノーシューです!

摩周湖スノーシュー 奇跡の模様を見た
早朝の阿寒湖散策と摩周湖の外輪山をスノーシューで歩いてきました。摩周湖の結氷した湖面の模様は、非常に美しく不思議な模様になったいて、かなりの回数を案内したことのある自分でも初めてのものでした。