ファイントラックのジャケットを購入し試したので紹介したいと思います。
他社にない独特の商品ラインナップのファイントラックですが、手に入れたのはダウンではない、かといって通常の化繊のでもない、特殊なジャケット。
ファインポリゴンという特殊なシート状立体保温素材を封入したものです。
デザインはともかく、ガイド仲間でも評判はまずまずです。
ファインポリゴンとは
以下ファイントラックのHPより引用
要するに
軽くて、温かくて、濡れに強く、乾きやすい という事
別の言い方をすれば
山の防寒素材として完璧です!
通常のダウンは軽くて温かくてとってもいいのですが、
弱点があります。とっても大きな。。。
それは、濡らせないこと。
濡れるとダウンの嵩が落ち、保温力は激減します。
体からの水蒸気ですら、嵩は落ちます。
いくら高価な1000fpのダウンでも同じ。
そうさせないためには、ミレーのK−ドライようにナノレベルでダウンを撥水コーティングする必要があります。
その為、ダウンを行動中に着ることは殆どありませんでした。
ポリゴン2ULとは
上記のファインポリゴンを2枚封入した行動できるジャケットです。夏山の防寒着としても使えそう。他に3枚、4枚と封入した別製品があります。4枚の製品は行動中に着用する必要はないので、従来のダウンジャケットでカバーできます。
実際の質感ですが
正直20,000円する服の質感とは違うかな。。。
模様のように見えるのはシートが透けて見えているためです。
ロゴは左下に入っています。
素晴らしい ベンチレーション
ファイントラックは5枚重ねを推奨し、
L1 ドライレイヤー
L2 ベースレイヤー
L3 ミッドレイヤー
L4 ミッドシェル
L5 アウターシェル
と、カテゴリーを分けています。
そしてL3〜L5にはこのベンチレーションが付いています。そのかわり、ポケットがない製品が多いですが。。
脇の下から開けるベンチレーションよりずっと実用的で、開閉しやすく気に入っています。ファイントラックの製品で揃えちゃうと、このベンチレーションが共通なので、一気に体の蒸れを放出してくれます。私もL1〜L5まで揃っています(^^)
軽量コンパクト
まず、185gという軽さに感動です。さらに収納袋に入れればこのサイズ。
ダウンなら可能なサイズですが、化繊は嵩が高くなるので、これを実現するのは大変だったでしょう。
収納袋は、胸の内ポケットになります。紐とボタンで固定。ダサい&使いにくい。
通常のポケッタブルにしたほうがいいのではないかと。。。
このジャケット自体は数年前からあったのですが、手を出さなかった理由がデザインにありました。ファイントラックには申し訳ないですが、いくら性能がよくても、色やデザインが悪いと買えないものもあります。2016年春のファイントラックの展示会に参加し、この冬はリニューアルすることがわかったので、それを待っていました。
※リニューアルを待って購入したのですが、娘と嫁にはすこぶる評判が悪かった。嫁にはこの服4,000円くらい??といわれる始末(^_^;)
定価だと19,800円なんですけど。。。。。
でも山の服で大事なのは着てどうだったかということ。
正直、驚きました(^_^;)
そこそこ温かくてそれほど蒸れません!
これまでの防寒着と明らかに違います!!
少し負担の高い動きをダウンを着てすると、あっという間に蒸れます。
そしてその蒸れは、なかなか解消されません。
※同価格帯のダウンジャケットと比べると、保温力は若干落ちる印象です。
全然蒸れないわけじゃないですが、ベンチレーションと併用すれば、
これまでのダウンや化繊のジャケットの感覚と全く違う事がわかります。
気軽に洗えるのも嬉しいポイントです。
ダウンはなかなか洗えないですからね。洗えないと白の服は購入しづらい。。。
一部、不満はありますが
ポリゴン2UL コンパクトで良い製品です。
後はシティーユースに耐えられるデザインを!