ニュージーランドのルピナスについて考えてみた

ニュージーランドのお花といえば、何を思い浮かべますか?

多くの旅行社の宣伝サイトやパンフレットではルピナスの花を見かけます。
ルピナスがニュージーランドを代表する花でいいのかな?

実はニュージーランドのルピナスは外来種。そしての多くの地域では、厄介者なのです。

newzealand Lupin

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ルピナスは一見きれいだけど厄介な在来種

ルピナスは開拓者が持ち込んだ在来種です。北米原産でヨーロッパ人が持ち込みました。私は日本で言うところのセイタカアワダチソウみたいなものって伝えるようにしています。もしくは魚に例えるとブラックバス。従来の自然を壊すので、駆除の対象。

ニュージーランドは日本と同じ島国。大陸に比べると動物にしても植物にしても外来の侵入に弱いような気がします。もともと、ニュージーランドの在来種の花は殆どが白か黄色。それは受粉を行う蝶が少なく、蛾に頼っていたためだとか。白と黄色は蛾が夜でも認識しやすい色です。それゆえ、ルピナスの鮮やかな色は、おとなしめのニュージーランドの自然の色の中では異常な感じがします。

外来種と言っても、在来種や人間に悪さをしなければいいのですが。強烈な繁殖力で在来の植物を駆逐してしまったり、在来の鳥類の繁殖地を奪ったりと雑草を超えて有害な植物とされています。

私がニュージーランドに通い始めて20年が過ぎます。その当時からルピナスはありました。
最高峰のマウントクックの周辺でも、鮮やかなルピナスの花を見ることができました。当時は駆除作業が始まっており、ルピナスにピンポイントで除草剤が塗られていたのを思い出します。

反面、ハーミテージホテルで売られている絵葉書には、駆除前のルピナスとマウントクックの写真が残っていました。当時はデジカメじゃなかったので整理不足、写真類はどこかに行っちゃいました。。。

近年はフィヨルドランド国立公園への侵入が凄まじく、ミルフォードサウンドへの道沿いにどんどん増えています。

観光客に見てほしい景色と観光客が見たい景色

近年のインスタグラムブームで、色鮮やかなルピナスは映えます。あちこちでレンタカーを道路に止めて写真を撮る観光客を見かけました。地元では厄介なルピナスですが、観光客には大人気なんです!

現地ガイド的な目線では、ルピナスのような有害な植物は特に紹介しなくてもいいってなると思います。だから、必ずきれいだけど、外来種でニュージーランドの自然ではないと説明に付け加えます。でもはるばるニュージーランドにきたお客さんは色鮮やかなルピナスと青い湖、なんて景色が見たいのです。

だから私はセイタカアワダチソウみたいなものって説明に付け加えます。外国の旅行者がセイタカアワダチソウが美しいと言って、道端に車を止めて写真を撮っていたらどう思いますか?と。

でも、しっかりルピナスの生えているところでは車を止めます。積極的に見てほしいとは思わないけど、異質な自然だということも見てほしい。もちろん思い出に残るように写真も撮ってあげます。

実際にルピナスの群生地に入ると、匂いがきつくていい感じはしません。自然の繊細は感じず、関西風に言えば「えげつない」感じ。

ルピナスよりも見てほしいニュージーランドの自然がいっぱいあるのです!
私の場合はハイキングや登山の案内なので、そういった説明をする時間はたっぷりあるし、もともと植物が好きなお客さんが多いので、しっかりとニュージーランドの自然を理解してもらっていると思っています(^_^;)

写真はマウントクックリリー

これかニュージーランドを訪れる方は、見た目のいい写真を撮るだけでなく、本当の自然も興味を持ってほしいと思います。

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