時々、お客さんで雨の日に歩いたことがない、
レインウェアを使ったことがない自慢をしている方がいます。
主に日帰りで登山をされている方になりますが。
もちろん、登山は晴れた日がいいに決まっていますね!
雨の日に歩く方が好きな人は、少数派です。
でも、よ~く考えてみると、晴れの日ばかり登っている方には大きな落とし穴があるかもしれません。
雨の日に登山をする理由
実は私は晴れ男(^^)
このブログの登山を見ていただければわかると思いますが、この日数を登山しているにしては、晴れの割合が高いです。でももちろん、全てが晴れるわけではありません。
日帰り登山が中心の方で、雨に降られないというのは、
天気予報が悪くなると、登山を中止するからなんですね。。。
晴れの日を選んで登れば、そりゃあ降られる確率はぐっと下がります。
それを自慢している方もいたりします(^_^;)
そういう時、私はいつも「◯◯さんは、雨の日に登る技術はまだ身に付いてないですねぇ〜」
と言うことにしています。
雨の日に歩くのは大切な登山の技術
大きな山に行くには、雨の日に安全に歩く経験と技術を身に着けなくてはいけません。
もちろん、日帰りの山だけなら、天気予報が悪くなると行かなければいいので、雨を避け続けることができるかもしれませんが。
しかし、大きな山に行く場合は、宿泊になってしまいます。
何日も前の天気予報はあてにならない。
例えばアルプスや富士山へ行く場合に
1日目は晴れていて、順調に山小屋へ。
しかし2日目に雨が降ったらどうします??
雨が上がるまで小屋で停滞しますか?
殆どの方は、そんな事できませんよね。
仕方なく、レインウェアを着て雨の中を歩くはずです。
そんな時、雨の日に初めて歩くという方がいたら・・・。
本人も周囲も不安でしょう。
そして、ガイドなら連れていけないエリアも出てくるかもしれません。
雨の日と晴れの日の違い
私も晴れの日が好きです。でも雨の日を知っているから晴れが好きだともいえますね。
雨と晴れの違いは
・レインウェアが雨で濡れる
・レインウェアを着ることによる動きにくさ、蒸れ、暑さ
・パッキング・防水の重要性
・足元が滑りやすくなる
などなど、体験してみないとわからないことばかり。
特にアルプスや富士山などの大きな山へ行けば、雨に風がプラスされることも多く
経験が低いと全身を濡らしてしまうこともあります。
雨の日に必要な登山装備
安全に歩くためには技術とともに装備が必要です。初心者は技術よりも装備のほうが重要とも言えます。重要な装備を紹介します。
レインウェア
絶対に必要な装備です。予算があるなら、1着目にはゴアテックス製品をおすすめします。
私はモンベルのストームクルーザーを着用することが多いです。
ファイントラックのエバーブレスフォトンは伸びるので着心地はいいですが、大雨だと浸水することがあります。
ミレーのティフォンも伸びて着心地がいいですが、大雨だとやはり浸水することがあります。
レインウェアについては詳しくはこちらを御覧ください
ザックカバー
ザックが濡れるのを防ぐためのカバーです。ザックのサイズ・容量に合わせて販売されています。ザックに内蔵の場合もあります。ザックのサイズに合ったものを選びように!大は小を兼ねませんので。
レイングローブ
冷えやすい雨の日用のグローブ。レイングローブという名前から完全防水をイメージしますが、防水素材を使っていても必ず縫い目から水が入ります。登山用ではなく、見た目は良くないですが、テムレスはゴムなので完全防水。どちらを選ぼうか。。。
スタッフバック
様々なサイズが販売されているので荷物の整理にも便利です。スーパーのビニール袋はちょっと。。。ジップロック(フリーザーバッグは特に丈夫)などでも代用できます。
雨の日に歩く練習をしよう
初めてレインウェアを着て山を歩いた時、驚きました!
あまりにも蒸し暑くて。。。
晴れた日とは、体力の消耗度が違います。
汗の量が違います。
身につけているレインウェアの種類によっても、とても大きく左右されます。
初心者の方には、上記のような理由でレインウェアを買ったら、雨の日に積極的に歩くように勧めています。
もちろん、リスクのある山に登ろうということではありません。
簡単な山でいいです。よく知っている山でいいです。公園でも河川敷でも。
とにかく、レインウェアを着て歩くこと。普段とどれくらい違うか感じることをして欲しい。
さらに、ザックの中が水浸しにならないように、パッキングと防水の重要性も感じて欲しい。
雨の経験が少ないと、どの程度の防水処置が必要か分からず、大切なものを濡らしてしまうケースが多く見られます。
雨の日の登山も意外と楽しい?
雨の日だから感じる事ができる自然があります。
雨の日は晴れた日とは違う楽しみを見つけてみませんか?
アルプスや富士山で困ることがないように、装備を揃え雨の日に備えて練習しておきましょう。
雨から逃げてばかりだと、登山技術の上達は限られてきますよ!