登山ガイドの沖本です。
2024〜2025年の年末年始はキリマンジャロを案内してきました。昨年に続いて、2年連続キリマンジャロで年越しです!
この記事では登山4日目について書きたいと思います。この日は最大の難所、バランコウォールを突破します。
シェアした膨大な数の写真があるので、普段より詳しく書いていきたいと思います。
キリマンジャロ登山 マチャメルートの日程
今回のキリマンジャロの登山は、山小屋を使うマラングルートではなくて、テント使うマチャメルートです。マラングより1日長くなり、テント泊ですが、山の景色とかはマチャメの方が素晴らしいです。今回は旅の6日目で、登山の4日目について書いています。
① | 関西空港よりカタールのドーハ空港へ |
② | ドーハで乗り換え、キリマンジャロ空港へ。キリマンジャロの麓、モシのホテルへ |
③ | マチャメゲート(1800m)からマチャメキャンプ(3100m)へ |
④ | マチャメキャンプからシーラキャンプ(3845m)へ |
⑤ | シーラキャンプからラバタワー(4600m)まで登り、バランコキャンプ(3960m)へ |
⑥ | バランコキャンプからバランコウォールを登り、カランガキャンプ(4035m)へ |
⑦ | カランガキャンプからバラフキャンプへ(4640m)へ |
⑧ | バラフキャンプからステラポイントを経て、キリマンジャロ・ウフルピーク(5895m)へ。ムエカキャンプ(3100m)へ下山 |
⑨ | ムエカキャンプからムエカゲート(1640m)へ モシのホテルへ。 |
⑩ | アルーシャ国立公園でサファリ。キリマンジャロ空港からドーハへ。 |
⑪ | ドーハ経由で関西空港へ |
バランコキャンプからカランガキャンプ
朝のバランコキャンプ
この日も朝は雲一つな、いい天気です。
テントには霜が降りていて、やや冷え込みました。昨日からの高山病の症状は、ややマシになているようですが、痛み止めは服用しています。
朝食の写真はありませんが、いつもと同じ内容。
この日はスタートから岩場の「バランコウォール」を登ります。今回の登山の最大の難所。※キリマンジャロ山頂アタック日の方が大変ですが、あくまで高山病と長時間登山によるもので、登山道の難易度はバランコウォールが圧倒的に高くなります。
キリマンジャロらしくない細い急な道で、混雑が予想できました。ということで、他のパーティーよりも少し早く出発します。
まだ太陽が上がらないうちに、スタート。逆光のジャイアントセネシオ。
バランコウォールの登りへ。ここではトレッキングポールは仕舞います。岩が冷えているので、グローブ装着。
焦らせないでゆっくりと。
多少頭は重い感じでも、歩くのは全く問題なし。
北アルプスとかと比べて、特に難しい岩場じゃないけど、高山病になってたら危ない。そんなレベルです。
振り返ると、キャンプ地とメルー山
いつまで晴れててくれるかな??
キボ峰がとても近く、迫力あります。
ドンドンとポーターさんが追い抜いて行きます。この標高で、あの荷物を背負って、バランスよく。かっこいい!!
こういうスタッフを大量に雇う登山は、東アフリカの人件費と物価が安いからこそ成り立つシステム。この数年で円換算でキリマンジャロはじめ、海外の登山は大幅に値上がりしました。この先どうなるのか、このシステムが維持可能なのでしょうか?
バランコウォールの上まで登りました。
こういう写真を撮っているということは、余裕ありますね!
少し下って、ブランチカフェタイム!
毎日贅沢だ〜
メニューはピラフ。なんとお米でした。 美味しいね!!
ほっとすると眠たくなるのは、まだ順応しきれていないからか?
この日はガスは出るものの、雨に降られることはありませんでした。
アップダウンを経て、カランガキャンプへ
おっ!! 着いたら青空が
カランガキャンプ
到着したら、13:00からランチ!
テーブルにお花登場。※この日は12/31の大晦日です。
メニューはチップスとフライドチキン、そしてサラダ
外はガスに包まれ
夕食まで、メイクを落としてテントで休憩。
あっという間に夕食の時間
SPO2勝負の時間!!
SPO2の95は素晴らしい、この標高では不正が疑われるレベル(笑)
逆に79は良くなくて、でもそれでこの表情は、まぁ数値の割には頑張ってるんじゃない!! てな感じでしょうか。 もちろん、めちゃめちゃ個人差あるので、数値だけじゃなく、行動や食欲などから総合的に高山病の症状を判断しますよ。
今夜は大晦日。日本は日付が変わって2025年になっています。
年越しそば準備しています!! 最強どん兵衛の鴨だしそば
夕食は串焼きとシチュー
そしてどん兵衛
美味しいけど、鴨出汁のオイルがちょっとしつこかった。高いの買わずに、普通のそばどん兵衛で良かった。反省。
食後、キリマンジャロが雲から顔を出しました。
麓のモシの街明かり。初めて来た時よりかなり増えました。
あけましておめでとう!! みたいな時間まで起きることはできるはずもなく。
おやすみなさいしました。