【雨氷】山の自然現象

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先日の雪山で比較的珍しい現象に出会ったので、まとめてみました。

それは樹木を氷がコーティングしたような現象でした。過去に見たことはあるのですが、こんなに大規模なものは初めてだったので、帰ってからきちんと調べてみました。

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雨氷(うひょう)とは

雨氷は、0 ℃以下でも凍っていない過冷却状態の雨が、地面や木などの物体に付着することをきっかけに凍って形成される硬く透明な氷のことです。

 

簡単に説明すると、凍りたくても凍れない過冷却の雨水が、樹木などにぶつかり、その衝撃(刺激)で凍っちゃうことです。すぐに凍っちゃうんで、樹木から地面に落ちる前に氷になります。着氷現象とも言います。

雨氷ができる条件とは

通常の気象条件では、地表から標高が上がるほど気温が下がります。
上空で雪でも地表近くで雨になるのはよくあることです。しかし、大気が不安定で地表より上空の方が暖かい場合はどうなるでしょう。

降ってきた雨が、地表近くで冷やされます。雨粒が0℃以下になっても、すぐに凍れません。雪よりもとっても大きな水滴ですからね。その雨が、0℃以下の温度の物にぶつかると(刺激を受けると)凍ります。

過冷却の水は、なにか衝撃を受けると一気に凍ります。冬の北海道とかで、車にペットボトルのお茶なんかを入れたままにしていると、実感することがあります。翌朝、寒かったのに凍ってないや!と思って飲もうとしてペットボトルを傾けると。。。一気に凍っていくんですね(笑)

雨氷は重たい

氷なので、雪が樹木にくっつくより遥かに重たいのが特徴です。

そりゃあそうですよね、氷ですから。同じように冬の樹木にできる霧氷より断然重たいです。
だから、雨氷が降った後は、樹木が元気なく見えます。ひどい時は、雪の重さで樹木が折れてしまいます。
車で走っていても、倒れかけているものをいっぱい見ました。この雨氷現象の後に雪が降っているのでいいですが、雨氷の後の運転はスリップしやすいので要注意です。

樹木以外にも発生します

電線とかにもできるらしいですが、ガードレールに発生した物がわかりやすかったです。

等間隔で同じようなつららが延々と続いています。なんだか、可愛らしい(笑)

雨氷に雪山キャンプで出会うと最悪??

雪山登山のテント泊で、雨氷に出会うと最悪です。。。
私も一度だけ、遭遇したことがあります。

写真はまだ雨氷が降る前ですが。。。
テントのフライにあるファスナーが凍りついて、テントから出るのが大変! テントの出入り口を掘り込んでいて助かりました。トイレが漏れるかと思いました(笑)

ということで、雨氷は安定した気象条件では発生しにくいです。
今回の雨氷は南岸低気圧が通過するタイミングでした。

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