天売島バードウォッチング

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アウトドアガイドの沖本です!

2022年の6月下旬は、北海道の天売島へバードウォッチングに行ってきました。仕事というより遊びですが!
2人は私との北海道4回目になります。
北海道の人でも行ったことがある人は少数派の小さな離島ですが、この時期はホントに楽しい!!

鳥が好きな方なら、絶対に行って欲しいおすすめの離島です。

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天売島バードウォッチングの日程

私は前回の利尻礼文の案内が終わり、稚内から南下して深川駅で合流しました。2日目は焼尻島に立ち寄って天売島へ向かいたかったのですが、午後の海況が悪くて、欠航になる可能性が高かったので、直接天売島へ。

神戸/関西✈新千歳空港=JR特急=深川駅=北海道海鳥センター=羽幌
羽幌〜フェリー〜天売島 散策で島内一周
天売島バードウォッチング
〜チャーター船で海鳥観察〜羽幌港=新千歳空港✈神戸

羽幌へ

深川駅で合流して、日本海側の羽幌を目指します。留萌→苫前→羽幌という感じで移動しています。

苫前はヒグマ事故で有名な三毛別のある町。とままえだべあーが2代目にリニューアルしていました。

三毛別 ヒグマ事件現場へ行ってきた
北海道史上、最悪のヒグマ事故現場へ。私にとっての北海道の自然といえば、ヒグマへの警戒というか憧れというか、そういった感覚があるのは間違いないです。熊に限らずですが、正しく理解して、正しく恐れる事が必要です。

北海道海鳥センターで事前学習してから、宿泊の羽幌サンセットプラザ。羽幌のお宿はとっても少なめ。。
夕食は期待通りの内容でした。最近、舌が肥気味(笑)

喜びの写真(笑) コレで2人分!

海鳥の楽園 天売島

当初の予定は、焼尻島に立ち寄り、散策して、サフォークラムのBBQ食べて、天売島でした。しかし、午後から風が出て海が荒れそうだとか。定期船の運行が△(運行未定)になっていたので、焼尻島に立ち寄らず、天売島へ行くことに。

小さめのフェリーで天売島へ。島の人口は300人にも満たないので、小さくて当たり前。

船に乗ったら、爆睡!!!

フェリーは先に焼尻島に立ち寄ります。めっちゃ天気いいんやけどね〜、下船はしません。

天売島に着いたら、民宿のおばちゃんが荷物を取りに来てくれます。バードウォッチングに必要な荷物を預けて島一周散策です。
関西の暑さが嘘のような涼しさ。向こうに見えているのは焼尻島で、その奥は北海道本土。

バードウォッチングしなくても、ハイキングだけでも気持ちのいい道が続きます。

なだらかな道の海側は断崖絶壁になっていて、海鳥の楽園になっています。

道が狭いので、交通量は少ないですが車両は一方通行になっています。

海岸を覗き込むと、オオセグロカモメが子育て中!

草原ではノゴマが頻繁に餌を捕まえていました。こちらも子育て中かな?

海鳥観察小屋で、絶景と海鳥を観察

バードウォッチングは簡単に始めることのできる遊びですが、双眼鏡やスコープなどがすぐに欲しくなります。
双眼鏡はスワロフスキーなどの高価なものから、プラスティックレンズのおもちゃ同然のものまでピンきりです。私は価格と性能で初心者にはコレを薦めています。

スコープはコレを使っています。最近、もっと高価なやつが欲しくなっています(笑)

更に歩いて、ウトウのポイントへ。

この地面に空いた穴は、全部ウトウの巣穴です。この時期は巣穴の中に雛がいるはず!
人口300人程度の島で繁殖するウトウの数はなんと「80万羽」!!! この巣に親鳥が帰ってくるのは日没後です。

上空ではハヤブサが舞っていました。

近くのトイレにはウトウが入ってくるので、ドアを締めるようにとの看板あり。

この時間は、かなりの数のウミネコが舞っていました。

決して珍しい鳥ではありませんが、とっても人に近い場所にいます。

道端で子育てをしています。

野良猫のほぼいない天売島は、海鳥の楽園なのがわかりますね! 飛べない雛が、道端を普通に歩いていますから。

早めの夕食も海鮮いっぱい! 満足〜!!

ウトウウォッチング

夕食の後は、今回の旅の最大の目的である、ウトウの帰巣見学へ。
中高年のお客さんの時は、現地のツアーに入るのですが、今回は自転車で参戦!

午後の船が欠航になったのも納得の強風

展望台ではまともに立てない程の強い風。。。

ウミネコが、ウトウの持って帰る魚を狙って上空でホバリングして待っていますが、強風でかなり苦労しています。

魚を咥えたウトウが帰ってき始めました。

めっちゃ面白いんやけど、風が強すぎる(笑)

この波と強風で帰ってくるのは大変だったんだろな〜
魚を咥えていない個体が大半です。

もう一回チャンスがあるので、翌日の夜もチャレンジすることにしました。

翌日は霧がかかり、のんびり遊ぶにはイマイチの天気でしたが、自転車で駆け回りました!

ノゴマはあちこちで囀っています。

風で倒れちゃうので、最初から倒しておきます。

海鮮をたっぷり食べて、夜の第2ラウンドに望みます。

この夕方の天気は、良いとは言えないですが前日よりかなりマシ!
日が暮れ始めた頃、帰ってきました!

撮影するにもかなりコンディションマシになりました。

ウトウは暗くなりはじめてから帰ってきます。そして魚を咥えた個体は素早く巣に戻り、雛に魚を与えます。その後は巣から出てのんびりしたりしているので撮影しやすいのです。

本格的に暗くなると、どんどんと戻ってきます。飛んでいるウトウの写真は撮れませんが、知らない方だったら恐怖かも(笑)
彼女はウトウと衝突したので、ヘッドランプ上空に向けてココにいるよアピール。

この夜は、この後かなり面白かったです。

ウトウはウミネコから魚を奪われるのを警戒して暗くなってから帰って来ると聞いたいたのですが、ウトウの敵はウトウだったのです。あちこちでウトウ同士で魚の奪い合いが!

大漁で帰ってくる者

なんとか死守したが、引っ張られて殆ど残っていない状態

道に落ちている魚を棚ぼたした者

日暮れから1時間足らずのドラマでした!

最終日の朝になり、やっと波が落ち着きました。漁船で天売島のクルーズです。

普段はもっと沖にいるウトウがいっぱいです。

近くにもいました

そして、見せてあげたかったケイマフリ!! 一番好きな海鳥です。テンション上がりました!

足が赤いのがきれいなのですが、写真には撮れませんでした。でも、肉眼で見ることはできましたよ!

天売島からフェリーで羽幌に戻り、甘海老ランチ!
羽幌は甘海老の水揚げ日本一らしいです。

最後は定番の回転寿司へ

いっぱい食べて、お帰りになられました!!

ガイドとして独立した時は、天売島のバードウォッチングに20代を案内するとは考えていませんでした。
いろんなアウトドアの経験は積んでおくものだと改めて思いました〜!