プロガイドが教えるテントサウナ

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アウトドアガイドの沖本です!

サウナブーム来てますね〜(笑)
私も大好きです。

この数ヶ月ですっかりテントサウナに魅せられましたので、いろいろ紹介してみたいと思います。

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テントサウナの魅力

年齢に関係なく遊べるのは魅力です。20〜80代の方まで幅広く一緒にサウナを楽しんできました。

もともとサウナが好きだった方には

スーパー銭湯なんかでサウナに入るのがもともと好きだった方は、まさにパラダイスだと思います。

セルフロウリュウやり放題

やっぱりこれですよね!

ロウリュウとは、サウナストーンに水をかけて大量の水蒸気を発生させることです。
私の知る限り、施設にある大半はドライサウナです。石に水をかけないでくださいって書いてあるやつですね。温度が高くて湿度が低いのが特徴。
セルフでロウリュウができるサウナは、まだまだ少数派。できたとしても居合わせた方々に気を使いながらになります。
私も「ロウリュウしていいですか?」って声をかけてから。。。やります。

気を使わずに、自由にロウリュウしてみた〜いって方にはテントサウナは神です。

焼けたサウナストーンに水をかけた「シュー!!」って音を存分に楽しみましょう!!
そして直後に熱波が襲ってきます。これが病みつきに(笑)

そして、好きなフレグランスを選べます。次はどの香りにしようかって悩みますね〜

こだわりの冷水浴

施設ではいくらサウナが良くても、水風呂がよくなかったらがっかりしますよね〜
カルキ臭かったり、ぬるかったり、狭かったり。。。

でも一番嫌なのは、一旦汗を流してから入らないといけないこと(笑)
サウナから直接水風呂に入ったり、頭まで潜ったりするのはマナー違反。

テントサウナでも場所は選びますが、きれいな水にダイブするのは楽しすぎます。

ほんっとにサウナからきれいな水に直行するのは最高です。

特に冬場のキンキンに冷えた川の水はヤバいですね〜 その後ととのいまくります。

こんな水のある川で冷水浴やってみてください! 人生変わるかも

自由な外気浴

サウナOK、水風呂OKだったとして、次のハードルが外気浴。

サウナ施設で外気浴をしようと思っても、椅子が空いてないってこと多くないですか?? 特にサウナがブームになってから外気浴を楽しむ人が増えて、椅子の数が足りないような気がします。あっても大体がプラスティック製の白いやつ。

ととのいやすい、快適なインフィニティチェアなんて滅多に置いていません。
テントサウナでは自分で購入しないといけないのですが、いい椅子は快適。投資する価値があります。ハンモックも最高です。川の上でユラユラなんて、想像しただけで気持ちいい。好きな外気浴用のギアを選べるのは嬉しいですね。

いいサウナ体験とは、いいサウナ・いい冷水浴・いいサウナチェア これが揃ってこそです!

他にもいろいろ

男で女一緒に入れたり

冷えたビールが飲めたり

寝そべったり

そして、自分のサウナテントなら時間に縛られないです。だいたいレンタルサウナテントの2時間なんて2〜3セットやったらおしまいで、あっという間。テントサウナ体験みたいなもんですからね。

アウトドアが好きだった方には

キャンプの幅が広がりまくり

私は夏のキャンプはあまり好きではありません。※北海道を除く
だって、いい河原やキャンプ場は激混み。しかも暑い。個人的には虫は気になりませんが、虫嫌いには夏はきついですよね。

ということで、秋と春が私のキャンプシーズンでした。しかし、そこにサウナが加わると、キャンプは1年中楽しめるものになります。特に冬は河原やキャンプ場は貸し切りに近い!最高じゃないですか。

キャンプサイトで焚き火して暖まって、テントでストーブみたいなキャンプは冬でも楽しめますが、それじゃ私は物足りない。。。何かアクティブに遊びたいんです。だから、冬場は写真のように雪山でガチキャンプするのが好きだったのです。

しかし、サウナを手に入れてから、雪山の数が減りそうです。。。どっちも楽しいのですが(笑)

冬に水遊び

サウナがあると、サップして、泳ぐなんてことができるようになってしまいました〜

水の透明度も冬のほうが上です

長時間は無理ですが、短時間なら泳げる!!

サウナを知らない人が見ていたら、きっとヤバい人達でしょうね(笑)

テントサウナで必要なもの

テントサウナの仕組み

簡単に言えば、テントサウナは耐熱性のあるテントに薪ストーブを入れたものです。

フロアはなくて、煙突の穴と換気口が付いています。断熱効果を高めるため(サウナの温度を上げるために)生地に断熱材を挟み込んだものもあります。普通のテントに煙突の穴を開けたりして使うのは危険なので、薪ストーブなどの知識がある人以外は絶対に止めたほうがいいです。一酸化炭素中毒で命を落とす危険があります。サウナ専用のストーブはサウナストーンガードがあり置きやすくなっています。また2重構造でストーブに誤って触れてもやけどしにくくなっています。

テントサウナの選び方

大きく分けて、断熱素材を生地に挟んだテントと、生地が一枚のテントがあります。
最初は、絶対に高温になる断熱素材を挟んだやつがいいと思っていました。
有名なのはロシア製のモルジュです。性能的には間違いありません。専用のストーブがセットになっています。

サウナの温度は高くなくっちゃという方、モルジュでいいと思います!

しかし、いろいろ試してみると温度が上がればいいってもんではないことに気づきます。
私にとって重要だったのは、メンテナンスのしやすさです。テントサウナは大量にロウリュウをします。しないとテントサウナの意味がない。しかし、ロウリュウをすると大量の水蒸気が発生します。生地が湿るんですね。サウナストーブの熱でテントは乾燥しますが、その時間をとると、撤収ギリギリまでサウナで遊べなくなってしまいます。

中途半端に撤収して、ちゃんと乾かさないと、カビが生えてきたりなんてことにもなりかねません。私に重要なのは、簡単に乾かすことができるメンテナンスが容易なテントでした。

サウナストーンはなかなか冷えません。そこでサウナの最後に大量にロウリュウをしてストーンの温度を落とすのですが、そうするテントは湿るので乾燥のメンテが必要です。自然に温度が下がるのを待つと、遊ぶ時間がかなり短くなってしまします。ギリギリまで遊べて、メンテが楽なサウナテントが欲しい。

そこで選んだのは、ロシア製のモビバです。モルジュと形は似ていますが、生地は1枚でシンプルです。乾かすのはあっという間です。ファスナーを使わないように、出入口が工夫されています。こちらも専用のストーブがセットになっています。

ペグが付属しますが、とっても貧弱で使い物になりません。しっかりとした鍛造ペグを別で購入しましょう。私はエリッゼステークを使っています。

https://www.firesidestove.com/products/mb10

モビバの温度が上がらないなら、問題ですが、しっかり上がります。
12月でも120℃オーバーまで。ロウリュウをするとなると80〜90℃で十分です。モビバでも温度に関してはあまり気にしなくていいかと思いました。冬の北海道でやるのならば、また違う話でしょうが。。。

最近アマゾンなんかで多く販売されているのは、断熱材入りで設営が非常に簡単なタイプ。生地とフレームが一体化している物です。確かに設営は簡単でしょうが、メンテナンスが大変です。生地とフレームを分けられないので収納は大きく、後で生地を乾燥させるにはテントを広げて張らないといけません。

テントを張るのが苦じゃない、アウトドア能力高めの人は、選ぶ必要がないんじゃないかと思ったりします。逆にテント張ったりするのが大変な方にはいいかもです。付属している薪ストーブはサウナ用じゃなかったりします。サウナストーンが置きにくく、ロウリュウの性能などにも関わってきますので、専用の物が間違いないです。2重構造ではないので火傷のリスクも高いです。その分安いですが。。

https://amber-shop.net/

サウナストーン

薪ストーブだけではテント内は高温にならないので、サウナストーンを薪ストーブの上に置きます。この石が温まることでテントが熱くなっていきます。川原の石は使ってはダメです。ロウリュウ時などの急激な温度変化で爆ぜる可能性があります。もし飛んできた石が体に当たれば火傷は確実です。専用のサウナストーンを購入しましょう。

ヒシャク

水をサウナストーンにかけるヒシャク。ラドルともいいます。
柄の長いヒシャクじゃないと、手に高温の水蒸気が当たったりするので危険です。ヒシャクって何でも一緒じゃない?って思うかもしれませんが、いいヒシャクでするロウリュウは楽しいです。

これを書いている時点では、まだ購入してなくて、シェラカップとそこら辺に落ちていた竹で作っています。

以前レンタルした時に使ったファイヤーサイドのラドルは、チョロチョロ水が出て、めっちゃ良かったので、そのうち購入しようと思っています。普通に汲んで水をかけちゃうと、どうしても勢いよくかけちゃって水が下に垂れたりするんです。

最近知ったのですが、佐官用のヒシャクは安くて丈夫。これでもいいかも。。

テントサウナで一番大切のは椅子かも

テントサウナで、これ大事じゃない!!ってわかったのが、椅子です。
テントサウナの本を読んでも、椅子についてはあまり書かれていません。なんでだろ~って考えていたら、ちょっとわかっちゃいました(笑)

テントサウナ文化を広げてくれた方は、モルジュの代理店さんです。感謝です。でも、その代理店さんはサウナ椅子を扱っていないようです。私のすすめる椅子を扱っているのは競合他社だからか??

私がどんな椅子を使ってみたか紹介します。

写真ではわかりにくいかもしれませんが、最初は折りたたみの椅子です。座り心地は悪くないですが、立ち上がる時に安定感がないので、年配の方にはちょっと危ないかなと思いました。夏だったので、座面が低くて温度が上がりにくいというのは気になりませんでしたが。生地が汗を吸ってしまうので、メンテナンスは大変そうです。

次はプラスティック製の足台を椅子にしてみました。これなら洗いやすいし、立つ時も安定している。と思ったのですが、プラスティック製なので、温度が上がると柔らかくなってしまいました。。。失敗です。秋以降は足元の温度が上がりにくいです。

ということで、高いですが専用の椅子を購入しました。ぶっちゃけ、これまでとは別世界ですね(笑)
座面が高く(75cm)安定したサウナ専用椅子は、施設のサウナを思わせる安定感。その下に2つ用意したベンチはサウナ用ではありませんが、木製でサウナと相性がいいです。75cmと座面の高い椅子は、温度も高く足までよく暖まります。さらにスノコを用意。

寒い時期のサウナは、どうしても足元の温度が上がりにくいです。濡れたサンダルを履いたままだと暖まりにくい。そこで裸足でサウナテントに入るという環境を作りたかったのです。温度や快適性では、どのテントを買うかより、どの椅子を買うかのほうが重要だったと気づきました。

外気浴の椅子の選び方

熱いサウナで汗をかき、冷たくてきれいな水で汗を流せば、次は外気浴。いわゆる「ととのう」ために必要なのが外気浴の椅子です。

もうこれしかないというくらいに、すすめるのは、インフィニティチェアです。
これに寝っ転がるのは最高。これなしのテントサウナは考えられない!

欠点があるとすれば、車載時の収納性が悪いことです。
使用する時は、リクライニングのレバーをちゃんと止めておくことが重要です。ひっくり返っちゃうので、傾斜のあるところでは、頭を高い方においてください。写真みたいになる可能性がありますよ(笑)

外気浴の日除け&風よけ

太陽が強かったりすると、外気浴中の日除けが欲しくなります。キャンプで日除けといえばタープです。タープのポールを使ってハンガーとかも掛けたいので、持参を強く勧めます! 写真のタープは開放的になるように、2つ折りして使っています。

冬場になると、外気浴中は風がとても寒く感じられます。そこで欲しいのはサウナポンチョと風よけ。

私はシェルターにインフィニティチェアを入れて、風よけに使っています。川方向にだけオープンすると、開放感もありつつ外からの視線を遮り、プライベート感もあります。

サウナハットとサウナポンチョ

サウナハットは必需品です。熱いサウナに入っていると、頭がぼーっとしてきます。体はもっとサウナにいられるに、のぼせそうになってサウナから出る方もいるのではないでしょうか? サウナストーブからの強烈な熱から頭や髪の毛を守ってくれるサウナハットは、ぜひとも欲しいです。ウールやタオルなどいろんな生地がありますが、好きなデザインで選んでいいと思います。なければタオルを巻いてもいいんですが。。

サウナポンチョは特に冬場の外気浴で欲しいですね。外気浴の気持ちよさが長時間持続します。

サウナフレグランスの選び方

ロウリュウの水に混ぜる、サウナフレグランス。この香りを楽しむのも、テントサウナの魅力です。絶対に準備したほうがいいと思います。
rentoの製品が色々な種類があり、選ぶのも楽しいです。ズバリおすすめは森林系の香り。

果実系やジンジャーブレッド(ウインタースパイス)系は甘い香りがしてリフレッシュはできますが、何セットも使うと飽きてきます。その点、森林系の香りは一日中でもOKです。メインは森林系にして、時々他でアクセントを付ける感じがおすすめです。

サウナの小物

絶対必用なものではないですが、温度計はあると楽しいです。慣れてくると、肌感覚で大体の温度はわかってきますが。

一酸化炭素チェッカーも絶対に必要ではないですが、初心者はあると安心。きちんとストーブを燃やしていれば、一酸化炭素チェッカーが鳴ることはありません。しかし、薪投入口を開けっ放しにしていると、煙突へきちんと煙が上がらず、一酸化炭素の濃度が上がります。

私は開始前にわざと開けっ放しにして一酸化炭素の濃度を上げて、チェッカーが作動するか確認しています。

サウナうちわ

ロウリュウした後に、うちわで扇ぐと。。。超気持ちいいです。特に背中に熱波を回すと!
普通のうちわだと、熱さで柄のところが柔らかくなったりしますのでパワーが出ません。耐熱のうちわがおすすめ。

その他いろいろ

他にもテントサウナをしていてあったらいいなと思うものは

ポンチョやタイルを掛けるハンガー、それを吊るすロープ

サウナの出入り口のマット代わりの麻袋

サウナでお尻に引くサウナマット

薪はオガライトがメインです。折ることができて、こまめに火力調整可能なので。

テントの露を飛ばしたり、火起こしを簡単にするブロワー
※ブロワーをサウナ内で使うと強烈なアウフグースを体験できます。

サウナの遊び道具

飛び込みたいような川でサウナをするなら、サップがあればもっと楽しめます。

インフレータブルのサップは、意外と小さくなります!

アヒルや貝殻も童心に戻れます(笑)

水鉄砲も楽しいよ。頑張ると次の日に筋肉痛になりやすいので、ご用心(笑)

水分補給は忘れずに!

サウナで遊ぶと大量の汗が出ます。ということは体内の水分が失われるということになります。
サウナ前にしっかりと水分を摂っておくこと、サウナ中もこまめに水分を補給するようにしましょう。

基本は水を飲みますが、オロポ(オロナミンCとポカリスエット)のミックスなんかも作ったりします。

オロポは美味しいですが、いっぱい飲むと糖分の摂りすぎのような気がしちゃいます。

オロナミンCは高いから、マッチでいいやんとも思いますが、みんな1回はサウナでオロポ飲んでみたいんですよね〜
配合割合は好みで。正解はないような気がします。

テントサウナでは基本的なアウトドアスキルが必要

テントサウナを楽しむには、基本的なアウトドアのスキルが必要となります。
よく考えると、可燃性のテントの中で薪ストーブを燃やすって、危ないことです。

オートキャンプでは、風でテントが飛ばされたり倒れたりってよくあります。でも普通のテントなら大怪我することはないでしょう。しかし、テント内で火をたくという行為は、一歩間違えれば大事故になります。

その日の天気や風を見極めて、完璧にテントを張る能力がないと危ないです。薪ストーブもきちんと燃やさないと、一酸化炭素中毒のリスクが高まります。水に飛び込んで冷水浴をするのも、川遊びなどの知識が必要です。

これまで全くアウトドアをしてこなかった方が、いきなりテントサウナを楽しむのはリスクがあるかと思います。普通のキャンプなどでアウトドアのスキルを身に着けてから、始めることを強くすすめます。

・テントを完璧に設営できること
・焚き火をコントロールできること
・水遊びの基本的なレスキュー技術を身につけること

テントサウナは急速な広がりをみせています。ここで大きな事故やマナーの悪さが指摘されれば、いろんな規制が出てくる可能性があります。
お客さんがいない時も、公共の河原にサウナをずっと張りっぱなしで独占するような、マナーの悪い業者もいます。

安全にマナーを守って遊びたいですね。

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