
登山ガイドの沖本です。
2024〜2025年の年末年始はキリマンジャロを案内してきました。昨年に続いて、2年連続キリマンジャロで年越しです!
この記事では登山3日目について書きたいと思います。
シェアした膨大な数の写真があるので、普段より詳しく書いていきたいと思います。
キリマンジャロ登山 マチャメルートの日程
今回のキリマンジャロの登山は、山小屋を使うマラングルートではなくて、テント使うマチャメルートです。マラングより1日長くなり、テント泊ですが、山の景色とかはマチャメの方が素晴らしいです。今回は旅の5日目で、登山の3日目について書いています。
| ① | 関西空港よりカタールのドーハ空港へ | 
| ② | ドーハで乗り換え、キリマンジャロ空港へ。キリマンジャロの麓、モシのホテルへ | 
| ③ | マチャメゲート(1800m)からマチャメキャンプ(3100m)へ | 
| ④ | マチャメキャンプからシーラキャンプ(3845m)へ | 
| ⑤ | シーラキャンプからラバタワー(4600m)まで登り、バランコキャンプ(3960m)へ | 
| ⑥ | バランコキャンプからカランガキャンプ(4035m)へ | 
| ⑦ | カランガキャンプからバラフキャンプへ(4640m)へ | 
| ⑧ | バラフキャンプからステラポイントを経て、キリマンジャロ・ウフルピーク(5895m)へ。ムエカキャンプ(3100m)へ下山 | 
| ⑨ | ムエカキャンプからムエカゲート(1640m)へ モシのホテルへ。 | 
| ⑩ | アルーシャ国立公園でサファリ。キリマンジャロ空港からドーハへ。 | 
| ⑪ | ドーハ経由で関西空港へ | 
GARMINからGXPファイルを読み込んで、わかりやすく情報を追加してみました。


これまでのキリマンジャロの記事はこちら







シーラキャンプからバランコキャンプ
この日は高度順応でとても大事な1日となります。4600mのラバタワーまで登り、3960mのバランコキャンプまで下ります。


朝のシーラキャンプ
放射冷却でよく冷えました。テントには霜が降りています。やっと高所でキャンプをしている雰囲気になりました。


太陽が届く前に朝ご飯。朝のメニューはいつも同じ。卵料理をオムレツにするか、目玉焼きにするかとか選ぶくらい


太陽は強烈で、光が届くと一気に暖かくなります。


眩しい!


他のパーティーも一斉に撤収の準備にかかります。


シーラキャンプからラバタワー
シーラキャンプからバランコキャンプへは、これまでとはちょっと違います。それは4600mのラバタワーまで登ること。ラバタワーでは、これまで絶好調だったとしても、高所の影響は出てきます。
まずはラバタワーを目指して一歩ずつ


ジャイアントロベリオにも霜が降りています。


標高が4000mを越えてきました。


紫外線から肌を防御するには、こまめな塗り直しが必須!


しっかり塗ったのでお肌ツヤツヤです!


少しずつですが、キリマンジャロの主峰が近づいてきています。空気が薄くなってきました。


休憩はこまめに。
一眼レフは体への負担が大きいので、高所に慣れていない方は使わないほうが無難。


また、カフェ休憩の場所にやってきました。スタッフが準備してくれています。


こんな場所でテーブルセットで休憩だなんて、贅沢すぎます!


すごく、すごくいいんだけど、これからラバタワーへ登る緊張感がないぞ(笑)

これから4600mまで登るのですが、超リラックス!!
他の登山者のいいなぁ~って視線が気になりつつ、優越感。


キリマンジャロカフェから出発すると、すぐにガスの中へ。


景色も見えなくなり、頑張りどころ。


雨は降っていませんが、霜柱が踏まれて溶けて、登山道はややぬかるんできました。


あと少しでラバタワー。


4600mのラバタワーに到着。各パーティーとも、ここで昼食。
この標高になると、各人で体調の差が顕著になります。到着した時は良くても、徐々に体がしんどいって訴えてきます。


頑張ってここまで来ましたね!全員が人生の最高標高です。


お昼はバナナシチューとサモサ。


無理に食べないでいいです。体が食べたいと思った分だけでと事前にレクチャーしていましたが…
元気すぎやろ!! むしろ食べ過ぎ注意!


しかし、予想通り高山病の影響が参加者の一部に出てきます。


危険な状態でもないし、歩けないとかそんなんでもない。頭が痛くなり、食欲がなくなる程度ですが、絶対に登りたいと意気込んでいると焦るよね… バランコキャンプまで下れば、ましになると思う。


ラバタワーからバランコキャンプ
天気は回復しないまま、バランコキャンプまで下ります。
こんなに登ってたの??下るの勿体ない。。って思える。


ジャイアントセネシオが出て来ました。


今回のコースで最もジャイアントセネシオが多いポイントです。


サンバード、タイヨウチョウ


ガスがなければ絶景なのに、惜しい。


バランコキャンプが見えてきました。


ジャイアントセネシオの森を抜ければ、キャンプ地


ラバタワーの難関突破できましたね!


お疲れ様でした!! 3900mバランコキャンプ。
私は、しんどい時ほど、カメラを向けられたら笑えと言っています!


バランコキャンプ
ここがキャンプ地


公設のトイレは遠いけど、プライベートトイレがあるので、問題なし。
むしろ静かで良い!


お湯をもらい、イロイロ洗って拭いて


しっかりメンテナンス


紅茶やコーヒーも美味しいけど、ゆず茶が胃に染み渡る


体調の差が出始めたね。この数値は絶好調過ぎ!! 油断しないでね。


夕食はピザとパスタ


美味しいけど、食べ過ぎ注意ね!
こんなに食べられなかった人は気にしなくていい。食欲不振はよくあること。


やっと高所登山らしくなってきた3日目でした。
4日目からは楽々行程が続きます。



キリマンジャロ登山については



