マチャメルートから登るキリマンジャロ ③

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登山ガイドの沖本です!

2023年〜24年の年越しツアーは、キリマンジャロのマチャメルートを案内してきました!
お客様は関東からの2名様。2名だとどうしても参加費が高くなってしまうので、それに見合う満足度を提供できるかがガイドとしてのプレッシャーになります。ここではバランコキャンプからバラフキャンプまでを記事にします。

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キリマンジャロマチャメルートの日程

関東のお客様なので、成田空港からエチオピア航空を使っての行程となります。

すべてテント泊となるので、日本人には一般的な山小屋を使うマラングルートより、難易度はちょっと上がります。でも登山として考えると、マチャメルートの方が登山道に変化があって楽しいですね!

成田空港よりソウル経由でアジスアベバへ
アジスアベバで乗り換え、キリマンジャロ空港へ。キリマンジャロの麓、モシのホテルへ
マチャメゲート(1800m)からマチャメキャンプ(3100m)へ
マチャメキャンプからシーラキャンプ(3845m)へ
シーラキャンプから4600mまで登り、バランコキャンプ(3900m)へ
バランコキャンプからカランガキャンプ(3995m)へ
カランガキャンプからバラフキャンプへ(4673m)へ
バラフキャンプからステラポイントを経て、キリマンジャロ・ウフルピーク(5895m)へ。ムエカキャンプ(3100m)へ下山
ムエカキャンプからムエカゲート(1640m)へ モシのホテルへ。
モシのマーケットなどを散策して、キリマンジャロ空港へ。アジスアベバへ。
ソウル経由で成田空港へ

キリマンジャロマチャメルート バラフキャンプまで

ここまでは以下の記事を御覧ください。

マチャメルートから登るキリマンジャロ ①
2023年〜24年の年越しツアーは、キリマンジャロのマチャメルートを案内してきました! お客様は関東からの2名様。2名だとどうしても参加費が高くなってしまうので、それに見合う満足度を提供できるかがガイドとしてのプレッシャーになります。
マチャメルートから登るキリマンジャロ ②
アフリカ大陸最高峰のキリマンジャロのマチャメルートを案内してきました!この記事ではマチャメゲートから、マチャメキャンプ、シーラキャンプまで。序盤の登山2日目までを紹介しています。

キリマンジャロ マチャメルート / 沖本浩一さんの活動データ | YAMAP / ヤマップ

シーラキャンプ(3845m)からバランコキャンプ(3900m)

いい朝です。キリマンジャロがはっきりと見えています!

出発です!! まさかこの時はUさんに最大の試練が待ち構えているとは思いませんでした。

現地のスタッフはパワフルですね。

この日はなんと4600mまで一気に高度を上げて、昼食。そして一気に3960mまで下るという、ハードな一日。
延々と続くキリマンジャロの緩やかな斜面を登っていきます。

異変が起き始めたのは4200mを越えてしばらくした頃でした。

有り余る体力のあるUさんですが、高山病の症状が徐々に襲ってきました。
こういう時は無理をしてはいけません!

雨も降ってきて、厳しい環境になってきました。こういう時は遠慮なくザックをスタッフに渡して、身軽にゆっくりと歩きます。

それでもなんとか、頑張ってラバタワー(4600m)に到着。普通の登山なら余裕で山頂なんですけどね。。まだ先は長いです!

お昼は4600mでスタッフが先回りして用意してくれています。山の少し上の方は雪になっていますね。

高山病になったら食べられないっていいますが、これはホントなんです。朝はもりもり食べていたのに、お昼はバナナシチューの小さなバナナ1本がやっと。

無理して食べても吐いちゃうからね、水分いっぱい摂って、食べやすい行動食でカバーしましょう。

食後はバランコキャンプまでぐっと下ります。きっと体は楽になっていくはず。

焦らずに下りていきましょう。

雨も上がり、やや回復して、コンディションは良くなってきました。

立派なジャイアントセネシオ!!

バランコキャンプが見えてきました!よく頑張った!!

無事にバランコキャンプ到着です!

夕食はピザでしたが、落ちた食欲には日本食!!
ということでUさんには残しておいた、どん兵衛の年越しそばを食べていただきました。

日本食の効果は絶大! かなり復活しましたよ。

夕日がバランコウォールにあたり、綺麗でした。翌日はこのバランコウォールを登りますよ!

バランコウォール(3900m)からカランガキャンプ(3995m)

いい朝です! 回復しました〜!!

朝ご飯のオムレツ美味しかった。

今回の難所の一つ、バランコウォールにかかります。

あれ?? 今度はKさんの調子が。。。?? 笑顔が消えてる

いっせに登山者とポーターがスタートするので、混雑しています。短い区間ですが、まるで富士山の登山みたい。
無理に抜かずに、ゆっくり行くよ。

この日はガスがでるのが早かった。

ウォールを登りきって少し歩いたら、ティータイム。水分補給はしっかりとね!

ポーターさんは黙々と荷物を運んでくれています。

峠を越えれば、緩やかな下り

ここらへんも晴れていれば紫外線がきつくてしんどいけど、ガスっているので景色は見えないけど体は楽。

カランガキャンプに到着です!

標高は3995mでほとんど登っていませんが、高度順応にはよい一日です。

お昼はキャンプに到着してから。フライドポテト美味しい!

あれれ?? 今日は入れ替わりでKさんが食欲不振。高山病というより、懸念していたポイントの体調不良。
お昼はフライドポテト1本です。まぁ、この後歩かなくていいのが救いですね。 ほんとに高山病の症状が出たらしんどいですからね。キリマンジャロに登る人はみんなこうなる可能性があると思っておいてください。もちろんパルスオキシメーターでSPO2とかは測って、体調管理は万全を期しています。

ガスが晴れてきました。やはりまだキリマンジャロは遠い!!!

食べやすい野菜中心のメニューになりましたが、Kさんは、温存しておいた年越しどん兵衛のお世話になりました!!

カランガキャンプ(3995m)からバラフキャンプ(4673m)

朝になりました。滅多に出さない一眼で撮ると、やっぱり迫力ありますね。
普通の人は、キリマンジャロには一眼レフは不要です。重たいし撮るときに息を止めるので、コンディションの調整が難しいです。登ることを優先させましょう。

昨夜は、あまり眠れなかったKさん。。。完全復活には程遠いコンディション

精一杯の笑顔で出発。私はしんどい時ほど笑って写真を撮られるようにと言っています(笑)

植生はほとんどなくなり、乾燥した大地が続きます。

景色も見えないので、黙々とバラフキャンプに向かって歩きます。

一歩がどんどん重くなってきます。。。

この坂を登ればもうすぐバラフキャンプ。

4673mのバラフキャンプに到着です。

昨夜は雪が降っていたのか、少し残っていますね。

昼食を頂いて

テントでのんびり〜

この日はずっと雲がかかっていました。

早めにシンプルな夕食を頂いて、深夜のアタックに備えて休みました。

次回はいよいよキリマンジャロ山頂にアタックです!!

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